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袴田めら「最後の制服」

 今一部で話題の推し面メーカー。ネタというか発想が大好きなので少し遊んでみました。自分の好きな子のパーツを組み合わせても、不思議なことになかなか美少女にならないですね。実に不思議です。結局モンタージュ写真を作ってるようなものですし、これで美少女ができた方がおかしいのでしょう。
 まあそんなことはどうでもいいとして、本題です。AKB好きの集団の中でさらにマイノリティに属する身として、このメーカーの正しい遊び方に気づきました。禁断の子供ネタです。あれですね。しずなつとか東方とか、ちょこちょこと出てくるあれです。
 ということで、仲良し二人組同士で色々やってみたんですけどね…。私の技術と頭が足らないのか、おおよそ残念な感じになりました。

袴田めら「最後の制服」
 悪くはないけど、評判ほどでは、という感じでした。登場人物たちのちょっとした心の揺れ動きとかがリアルな分、ヒロインの病気とか、引っ越しとか、ベタすぎる話の展開についていけなくなりました。
# by mizuao | 2011-06-22 00:28 | 漫画

えばんふみ「ブルーフレンド」

 スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団という映画をみてきました。見るからにC級臭が漂うタイトルの映画でしたが、実際色々と突き抜けてた気がします。倒した元カレがコインになったり、ファミコン時代を思わせる懐かしのビープ音だったり、パロディとして突っ込むところは多々あるのですが、主人公の友人役のウォレスに全て持ってかれました。あのnice gayっぷりがたまりません。
 眼鏡萌えと称して主人公妹の彼氏にさりげなく手を出しつつ、マッチョな俳優を見て、彼の子供が欲しいとかキラキラ目を輝かせます。主人公に対して適当にシビアなことを言いつつ、結局主人公の保護者的な立場にいる残念なイケメンです。実によいキャラと演技でした。

えばんふみ「ブルーフレンド」
 しばらく前にごく一部で話題になっていた気がするりぼん連載の友情漫画です。なんというか、女の子って怖いね。と思いました。家庭の事情と美貌のせいでいじめられていた少女が、初めて自分に優しくしてくれた活発な少女に依存し、独占しようとします。どこかにそんな人いたなぁと思ったら、ガッチャガチャのシスコン姉にそっくりでした。
# by mizuao | 2011-05-30 23:57 | 漫画

藤崎慎吾「鯨の王」

 あなたに一目惚れです。




 誰か私にプロイセン娘さんのプロフィールを教えてください。

藤崎慎吾「鯨の王」
 ハイドゥナンもそうだったせいか、この方には海洋SFなイメージがあります。
 深海に廃棄された放射能物資に汚染された巨大鯨が、アメリカの原潜に音波攻撃を仕掛けるという、微妙に現状を思い起こさせるあらすじ。最近垂れ流してる排水のせいでゴジラみたいなのが出現して、スカイツリーをぶち壊しつつ、都庁を襲い、78歳の後期高齢者を引退させるなんてことにならないのは分かってますが、まだ人類に知られてない巨大鯨が眠っているという話はロマンがありますね。
# by mizuao | 2011-04-10 23:59 | 本(著者ハ行)

宮木あや子「雨の塔」

 最近日参している大島さんのブログに、テンションがだだ上がりです。
 嫁にするなら誰?という指差しゲームで、
 ←大島さん…痴話喧嘩…小嶋さん→←リーダー高橋 とか、もうこの人たち、公式でこっち界隈にサービスしすぎですよ。小嶋さんと両想いで真っ赤になるリーダー、リーダーを小突く大島さん、こっち指してくれなかったじゃんと拗ねる小嶋さん。そりゃ「なにこの茶番」と言いたくもなるでしょう。


 XYZはXYZとして、XYでは杏さやが好調ですね。正直さやかはそこまででもないのですが、杏子が王子様すぎて惚れました。
さやかもいい子なんですけど、生真面目すぎて融通がきかないんですよね。自分のエゴは捨ててみんなの幸せを守ろうともがいて、それでも自分を捨てきれていないことに苦しんで、堕ちるところまで堕ちてしまう、という完全にまわりが見えていない状態。
 そんなさやかを救おうと手を差し伸べる杏子ですが、一度は「汚れた真っ黒な手」扱いされて振り払われてしまいます。それでも影から見守ってピンチに駆けつけて、最後は「ひとりぼっちは、寂しいもんな。いいよ、一緒に居てやるよ」ですからね。出会って一週間待たずに後追い自殺してくれる烏月さんを思いだす電撃っぷりですが、こういう無償の愛に悶えます。

宮木あや子「雨の塔」

 全寮制の女子大を舞台に、多感な少女4人が繰り広げる人間劇です。相互にうまく補完しあっていたはずのペアが、別の共依存ペアのせいで急激に坂道を転がり落ちて行くさまが面白い作品でした。まあまどマギと違って3/4は生きてるよな、と思うと鬱具合が少しましになります。
# by mizuao | 2011-03-05 23:19 | 本(著者マ行)

恩田陸「いのちのパレード」

 つい先日、人生において深刻な選択ミスをやらかしたことに気づきました。
 それだけは絶対にない、と思っていたからこその盲点…。
 ……………………。
 ……………。
 ………。
 ………私って、女子校の先生を目指すべきだったのではないでしょうか。

 高校の始めの頃やらされた、うさんくさげな職業適性試験(学力+性格診断)で、だいたいの職業が「適性あり」の判定の中、数少ない不適性な職種が学校とか幼稚園の先生でした。この結果は自分でも大変納得のいくものだったと思います。厳しくも優しく、悩める青少年を教え導く聖職なんて、とても私に務まるものではありません。当時の私も強くそう感じていましたし、あんなに損な職業を選ぶなんて物好きだなぁと思ってました。
 しかし、今となってはこう思うのです。青春を謳歌する女生徒達とともに学園生活を過ごし、彼女たちの幸せの礎となることができるのは、大いなる喜びなのでないかと。
 テストの点とか友人関係とか、ちょっとしたことで一喜一憂する多感な彼女たちを見守り、サポートすることで、労働の素晴らしさを感じられるのではないかと。

 まあつまり何が言いたいかというと、女の子たちのきゃっきゃうふふを、最前線で観賞し続けることができる女子校の先生って最高じゃね?ということです。
 しかしここまで考えてふと思ったんですが、女子校で先生やってる男性って何でわざわざ女子校を選んだんでしょうね?「先生のセクハラに負けない」とかいうクラス目標立てられかけたり、「イケメンは就職の面接で落とされている」とかいう失礼な噂を立てられたり、小娘たちに馬鹿にされても先生をやり続ける理由はなんでしょう?
 そりゃまあ他に就職先がない、とか、金のため、とかもちろん現実的な理由なんでしょうが、それでは面白みがありません。私は愚考します。彼らもまた私の同族なのではないかと。そう考えると、遠い存在だった先生たちの存在が、一気に親しみやすく低俗なものになりますね。

恩田陸「いのちのパレード」
 奇想ネタ短編集。長編と違って人間関係の掘り下げが少ないので、強く感情が揺さぶられたりということはありませんが、さすが恩田さん。一つ一つのネタが強烈です。
 例えば「当籤者」。国民全員参加の宝くじで、当選者のもとに通知が送られてきます。これで当選者が普通にお金をもらえるなら何の物語にもなりませんが、お金をもらえるのは当選者ではなく、当選者を殺した人、という設定。無差別で送られてくる赤紙とか恐ろしすぎますよ。自分が当選者であることを悟らせないように頭を悩ませ、考えれば考えるほど挙動不審になってしまう。疑心暗鬼に陥らざるおえないという、とてもえぐい設定です。ほんとよく思いつきますよね。これ「SGOROKU」あたりは、是非長編でも読んでみたいです。
# by mizuao | 2011-02-20 22:39 | 本(著者ア行)