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藤崎慎吾「クリスタルサイレンス」

 「オマジナイ」というフリーのホラーゲームをやってみました。サイトのプロモでビビりすぎて敬遠してたのですが、頑張ってプレイ。ホラーもノベルゲーもあまりやらないジャンルですが、怖がったりにやにやしたり堪能できました。

藤崎慎吾「クリスタルサイレンス」
 ハイドゥナンの方の作品で発行が…1999年になってますから、こっちの方がだいぶ古いんですよね。ハイドゥナンの壮大な話からすると、こっちは火星人とか出てるわりにはあまり広がりが感じられないような気がします。いや、ごく普通の小説とかと比べたら十二分に広いんでしょうけど。火星人うんすんよりはKT周辺の話の方が楽しめました。人口知能ってどこまで進化できるんでしょうね。PCとNPCの区別っていつまで付けられるんでしょう。


もう少しオマジナイの感想を。





(序章)
 導入の秘密基地の話でもうガクブル。かくれんぼってのは、その時点でフラグ立ってるんですよ。あー心霊番組とか撮れる連中の気がしれない。この後の展開を考えるに、ここから導入というのはなかなか上手い作りですよね。

 そして女性陣8人の紹介。まずい。さっぱり名前覚えられる気がしない。しかも主人公(男)+主人公の友達(男)+女の子たちってギャルゲ定番じゃないですか。百合ってのはつりか、つりなのか?と危惧していた訳です。このあたりをやってた時には。特に主人公の友達の発言がそれっぽかったですしね。

(1章)
 夢。夢が怖いです。ホラーゲームの子供の笑い声ってのはなんでこう不気味に聞こえるんでしょう。背景の木を眺めつつ、小さい頃一緒に遊んでたたい焼き好きな少女がこの木から落ちていまだに意識不明なんだよね、うふふとか油断してたためとても怖い思いをしました。幼女マジで怖いんですけど。あの手がガッとなったシーン以降、夢シーンは全部ヘッドホンはずして(無音声)、画面から離れて(薄目で)見ることにしました。製作者さまに申し訳ないです。
 睦希並のビビりとかヘタレとか言われても否定はしません。それであんな素敵な保護者が付いてくれるのなら喜んでヘタレを名乗りましょう。

 そう、1章の途中ぐらいで、女の子たちはクラスごとに名前覚えたらいいじゃないということに気付きました。ちょうど二人ずつになりますし。カップリングですよ。こう思いついた途端、瞬時に全員の名前とプロフィールが書き込まれた自分の熟成気味な脳みそに感動しました。
 私は3組の二人が一番好きですかね。睦希のヘタレ具合と中学生男子並みに意識しすぎなところにやたら親近感を覚えます。あと自虐的なところも好きです。ヒロくんかわいいよヒロくん。優奈は包容力ありそうなところがいいですよね。みゃーこと違ってお母さんじゃなくて、お姉さんなところがいい。ネムとレキ姉さんの差ですよ。歌田な春も包容力ありそうですけど、あれはちょっと違うところから出てる感じがしますし。
 ただ問題なのは優睦だと負のスパイラルに陥りそうなところでしょうか。きっと他の子たちが引きずりあげてくれるので問題ないでしょうけど。この章のように。

(2章)
 2章はあまり怖くありませんでした。ヘッドホンはずしといて偉そうに言うセリフじゃないですね。すみません。でも万年筆少女に比べて、負け犬男子があまり怖くなかったんですよね。多分かなり早いタイミングで素性が予測できてしまったことに原因があるのではないかと。人には分からないもの、認識できないものに対する恐怖というのがあると思うのですよ。…というわりには2章終わり時点で情報が与えられる3章の子たちはすごい怖いんですけどね。

 あと1章では空気だった主人公が、2章では空気の読める空気に昇格しました。はじめのギャルゲ?という危惧は全く無駄だった訳です。まあ改めて作者さまのサイトを見てみればそんな心配は杞憂だというのが丸わかりなんですけどね。女子中学生の絆いいなーとかによによしてる主人公は、桂くん並みの良キャラですよ。どこにもによによしてるなんて書いてありませんけど、主人公=プレイヤーですから、私がプレイヤーな場合何も問題ありません。彼とならお友達になれそうです。
by mizuao | 2008-08-04 15:54 | 本(著者ハ行)
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