人気ブログランキング | 話題のタグを見る

藤井みほな「秘密の花園」

 ∞とアイモのためにも娘フロを買おうと思います。最近ずっと仕事から帰ってきては流しているので、これは買わないといけないだろうと。母親も買え買えうるさいですし、親孝行という名の元に買ってきます。ついでに公式攻略本ももう発売になってるんですよね。なんとなく次回作が出るか怪しい気がするので、売上貢献のためにもそれも買う予定です。次に横浜出たときにでも。

藤井みほな「秘密の花園」
 友人から借り物。なんというか前に借りた「あなたとスキャンダル」と合わせて、りぼんという雑誌について偏ったイメージを抱きそうです。
 とりあえず表紙から。事前に言われていたのでだまされません。表紙の美少年は美少女なのですよね。生まれた時から家の事情で男として育てられた少女。結構終盤に入るまで女だと分からないのがすごいです。だいたいこういうのは一話目ラストあたりで、実は女の子でしたーというオチが入るものだと思ってました。りぼんを読むような年齢層の子達にとっては、確かに衝撃だったに違いありません。私がDグレ読んでて連載数ヵ月後に、神田って本当に男だったんだと驚愕したのと同じようなものです。男なら男と始めからしっかり書いてくれないと、さらし巻いた男装の麗人だと勘違いしてしまうじゃないですか。まあそれだけ歪んだフィルター持ちも少ないでしょうが。そしてどんどん脱線していきますが、神田とアルトって似てますよね。
 まあひたすらヅカを髣髴させる表紙はともかく、本編も大変古風な作品となっております。描いた人も意識したんだろうと友人も言ってましたが、スポーツも演劇も、昔から少女漫画の熱い題材の典型ですよね。その二つを合わせて、母子家庭に財産家の骨肉の争いときたらもうオールスターです。もっと長期間連載してたら、きっとどっちかは記憶喪失になっていたと信じてます。
 そんななか、かなり新しい(もう古い作品ですが)と思われたのが、やはりラストでしょうか。二人半ば駆け落ち状態で、秘密の花園の中結婚宣言。「この薔薇の下で 僕達結婚しよう」とか素敵すぎて吹きました。法律とか子供とか全スルーっぷりが清々しい。随分この手の話が出尽くしてきた最近だと、この丸なげっぷりはかなり新鮮でした。
by mizuao | 2008-06-02 23:00 | 漫画
<< 天野こずえ「ARIA 1~12」 アダム・ラップ「きみといつか行... >>