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高里椎奈「ソラチルサクハナ」

 ベネチアはネオ・ヴェネツィアみたいにほわほわしてないと母親に釘をさされました。別に私も空中に色々浮いてたり、女性がゴンドラを漕いでる世界を求めている訳ではありません。でもやっぱ実際のベネチアを見たらなんとなくがっかりしそうな気がします。アリシアさんが寿退社という噂以上の衝撃はもたらさないとは思いますが。

高里椎奈「ソラチルサクハナ」
 薬屋さん第二シリーズ。とりあえず、あの可愛かったリベザルはどこ?とおろおろしてしまいました。でも秋に置いていかれた後の薬屋内でのエピソードなどを読む内にリベザルの心情が理解できて納得です。ぐれたとかではなくて、必死で強がっていたからああいう風になってしまったんですね。薬屋が焼けてしまったところは読んでて切なかったです。
 ちょうど他に推理小説は動機探しとトリック解きの二つが重要な要素であるという文章を読んでいたので、そういう視点でこれを読んでみました。となるとトリックが事件と事故との混同で、動機が過去の隠滅というか口封じ。これに道祖神さまが加わったために話がややこしくなったんですね。
by mizuao | 2008-02-05 21:33 | 本(著者タ行)
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