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高田崇史「QED 百人一首の呪」

 なんとなく寒かったので桃のリキュールにお湯を注いで飲んでみました。随分単純な飲み方ですが、これが今までで一番おいしいと思いました。ミルク入れたり他のリキュールと色々混ぜたりしてみてたんですけど・・・。これからどんどん寒くなると思うので、嬉しい発見です。

高田崇史「QED 百人一首の呪」
 どうもこのシリーズが気に入ったようです。どんだけ資料を読み込んだんだと思わず感心してしまう薀蓄の多さ。それを利用した謎解き。それに崇さんの朴念仁っぷり。学生時代薬学部のくせに文学部に入り浸っていたという崇さんの設定は、そのまま作者のプロフィールなんじゃないかと思いました。
 シリーズ一冊目のテーマは百人一首ですが、自分がどれだけ百人一首について何も知らなかったかを思い知らされました。文学史として少しかじって、学校行事で覚えさせられた程度じゃ全然その内実に触れることはできない訳です。百人一首に入っている歌は全部有名な歌人の有名な歌だと思ってましたが、実際は駄作だったり評価の高い歌人が抜けてたりするらしいです。それにばらばらに暗記してたので、その配列がどれだけこだわりを持って並べられたものだったかも気付きませんでした。まさに「歌織物」なんですね。やっぱり私は国文学とかやれるほど深い感性はないようです。実学に近い専攻を選んでよかったと思います。
by mizuao | 2007-10-17 22:41 | 本(著者タ行)
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