ゼミ合宿が近づいています。まだレジメの準備が途中までしか終わっていません。というか、先生に相談に行っていないのが致命的。心を入れ替えて、今週中に先生にアポとって相談に行かないとまずいですね。何事も早めにやるのが私の信条ですが、就活始まってから、全てが後手に回っている気がします。
と言いつつ、家にある恩田作品をゆったりと読み返してます。 新井素子「今はもういないあたしへ…」 「ネプチューン」と「今はもういないあたしへ…」と二編入ってましたが、「ネプチューン」がすごく面白く、私好みでした。図書館で借りましたが、これは是非本棚に一冊欲しいです。 海洋汚染が進み、もう青い海がほとんど存在内世界での話です。設定も色々と面白いのですがめんどくさいので省略します。で、私がこの作品の何が気に入ったかと言うと、人間の遠くに行きたがる本能について言及している点です。物語中にひたすら宇宙に行きたがっている男性がいるんですが、彼に共感します。生物は海から陸に上がり、陸から空に飛び立つ、そしてついには宇宙へ。・・・と。宇宙へ出ることを可能にした人類というのは、やはり生物の中で大きな区切りとなる存在だと思うのです。 まあ、生物には「外に行く」ということが本能的に刻み込まれていて、それは原始の時代から共通のものであるというのが、この小説の設定ですね。そして何故生物にこのような本能が刻まれているのか・・・というのに一つの答えを与えているのがこの小説。タイム・トラベルをここで持ってくるあたりのロマンが素敵です。
by mizuao
| 2007-03-20 23:13
| 本(著者ア行)
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