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室生犀星「蜜のあはれ」

 昨日プレ審が終了しました。昼に知り合いが亡くなったという知らせを受けていたので微妙に動揺していましたが、動いてると意外に平気なもんですね。海外に留学中に病死したとかで、色々と大変そうです。

室生犀星「蜜のあはれ」
 爺さんと金魚の恋物語らしきもの。幻想文学集成に入っていたもので、何が起きてるのだかさっぱり分かりませんでした。金魚がしゃべるは買い物に行くは人間に化けるはで、この設定を受け入れるまでに暇がかかりました。狐やら犬やら鶴やらが人に化けるのは、イメージ的にありなんですが、魚が化けた人間というものが想像がつきません。魚類だから、まぶたがないのかなぁとか思いつつ、日本神話の鰐というかサメを思い出したり。どっちにしろ、爺さんと金魚が戯れてる描写で、寒気と吐き気を覚え、生理的に嫌悪を感じました。
by mizuao | 2006-07-13 13:31 | 本(著者マ行)
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