大森望編「逃げゆく物語の話」

 つべでAKBの子たちの富士登山の映像を眺めてたんですが、大島さんがかわいくてしょうがありません。あの状況で一反木綿~とかふざけれる彼女は大物です。辛い状況ほど元気という、馬鹿で明るいキャラが見ていると、こちらも元気になります。やたらと達者なニワトリの物まねといい、「残念な」という形容詞をつけたくなります。一方終始しんがりを務めてたらしき方が女子人気高い理由も分かりました。自分に余力があったらついつい先に行ってしまいたくなると思いますが、調子が悪い子を最後まで後ろからフォローするとか男前すぎます。

大森望編「逃げゆく物語の話」
 ゼロ年代日本小説ベスト集成”すこし・ふしぎ"系の方らしいです。恩田さんのとか三崎さんのとか、SFには入らないよなーとは思いつつ、確かに当然のようにSFに括られてる星新一とかもいますし、SFの定義はよく分からないものです。
 とりあえず私がSF 寄りと思った作品の中で面白かったのが、小林泰三さんの「予め決定されている明日」。ひたすらソロバンで与えられた計算をこなし続ける算盤人達の中で、その計算の意味を知ってしまったケムロが犯した大罪の話です。算盤人たちがひたすら計算することで作りだした世界に干渉し、仮想世界の電子計算機に自分の計算を押し付ける、というのですが、なんだか錯視の無限階段をたどってみた時のような、狐につままれたような釈然としなさが残ります。あれ?という感じですかね。
 あとジャンルとか問答無用で一番引き込まれたのが石黒達昌さんの「冬至草」です。現代の植物学者が、放射能を帯びた新種の植物の標本を発見。その出自をたどるうちに、大戦中その植物に魅了されて憑き殺された在野の植物学者の姿が浮かび上がってくるという仕組みになっています。寒い北の僻地に追いやられた不具の秀才が、学会に認められようと冬至草の研究に妄執する姿が大変薄気味悪く描かれています。栄養状態の悪い人間の血液を与えると、夜中に明るく発光する植物とか、美しすぎますよね。
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by mizuao | 2010-12-27 22:03 | 本(外国人・その他)
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