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高里椎奈「海紡ぐ螺旋 空の回廊」

 今日はお隣の猫を貸していただいて、半日ほど猫に構ってもらいました。警戒心が薄くて人懐っこいこだったので、借りてきた猫状態になることもなく、結構遊んでくれました。
 しかし猫はなぜあんなにかわいいんでしょう。小動物を見て「かわいーv」と叫ぶ女子は、自分のかわいさをアピールしてるんだという穿った見方もありますが、私はその枠には入っていないと主張したいところです。だってそういう子達は、猫がかわいいのか猫耳がかわいいのかそれが問題だ、とか悩みつつ、自らの獣耳属性について過去にさかのぼって考察を始めたりはしないはずです。しないはずです。
 どう考えても、自分のかわいさをアピールしてる女の子(本当にいるのか謎ですが)の方がまっとうだと思います。

 私の中で一番古い獣耳萌えって、どのキャラなんでしょうね。FFのジタンさんの耳としっぽを見て、ねーよwと思いつつ、ミアのために.hack//買ってみたりしてた訳です。となると境界はそのあたりか。でじことかも別になんとも思わなかったですしね。中学生くらいで綿の国星を読んだときには、そもそも獣耳という観点を持ち合わせていませんでした。まあ最近だと、獣耳でしっぽで戦う女の子たちとか最強すぎる、とストパンに心奪われていたので、今はもうその方向も手遅れなのは顕著ですが。そして全然関係ないですが、通称がストウィじゃなくてストパンなあたり、もう本当に神だと思います。あとニャリスとロリスも神だと思います。日本は多神教です。

高里椎奈「海紡ぐ螺旋 空の回廊」
 文庫待ちしていた、薬屋さんシリーズの第1部最終巻でした。秋がハルなのかどうか、完全に座木と同じタイミングでだまされ続けてましたね。四季の兄弟の方のミスリードにも引っかかってましたし。これまでの巻でちょびちょび出てた伏線が回収されて、すっきりした気分です。
 過去編の方はともかく、青伊さんちの証言崩しは上手くできてるな、と思いました。単純な探偵役でなく、結論部分とは関係のないところから話すことで、家族の崩壊を防ぐというさりげない配慮ができるあたりが秋のいいところですよね。最後の冷蔵庫いっぱいの料理と弁当の選択とか、優しい座木とそれを読み取れるまで成長したリベザルの姿も、いいなと思いました。この手のやりとりとか台詞回しとか、これを思いつく作者の方を尊敬します。
by mizuao | 2009-09-29 22:48 | 本(著者タ行)
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