クリストファー・プリースト「奇術師」

 世界ふしぎ発見をたまに見てるのですが、今日は大島さん出てましたね!! ベトナムの米文化と日本の米文化のどこに差異が生じる理由があったかを家族と語りあいつつ、ばっちり大島さんを凝視していました。

 あと、東方アレンジ、RD-Soundsさんも好きです。元々は咲夜さん曲漁ってた時に「月光照らすはシリアルキラー」で引っかかりました。殺人鬼同士の瀟洒でテンポのよい軽口の叩きあいが面白い曲です。歌い手さんが、一人二役で演じ分けてるので、そこも聞いててすごいなぁと思えます。
 それと最近のでは「ヒメゴトクラブ」にも惚れました。歌詞も曲調も雰囲気が出ています。とても百合百合しい。ここまでガチっぽさが濃いと、ジャンル初級者だと間違いなく引いてしまうでしょう。
 異能を持つ二人の、閉鎖的で情熱的な相互依存っぷりが余すことなく込められています。「密かなるは 二人のヒメゴト 終わりよどうかまだ おとずれないで」あたりから、歌ってる二人の感情のこめ方が上手いのか、すごく狂おしく聞こえます。
 そもそも秘封自体が好きなんですよね。幻想郷という世界を外から見る二人が、東方世界に厚みを与えている気がします。

クリストファー・プリースト「奇術師」
 この前ご近所の古本屋の半額セールで買い込んだうちの一冊です。ベストSFだったかで見かけた名前だったのですが、SFとしてはウェルズみたいな科学度ですかね。科学にすごく夢があって、何ができるかわくわくしていた時代の雰囲気を模した文章というか、意図的な懐古趣味? 言葉が見つからないですが、科学と宗教の合間、降霊術が流行っていた頃の、胡散臭い感じがよく出ています。
 マジシャン二人の確執を、現在、過去合わせた複数の視点で描いています。マジシャンそれぞれの手記及び手記らしきもので語られる部分は、冒頭でだまされるな、と警告された分、余計に緊張してミスディレクションされた気がします。というか、旅行中にぽつぽつ読んだせいて、小道具とか忘れて気づいてなさそうですし。
 最後現在の落ちの部分は、もう予測はついていたとは言え、ぞっとさせられました。ゴシックホラー。
 
[PR]
# by mizuao | 2011-02-12 23:07 | 本(外国人・その他)

内田康夫「箱庭」

 毎度どうしようもないことですが、歯医者に行くと何となく後ろめたい気分になります。診察台に寝っ転がって、歯科衛生士さんたちに口の中を弄られていると、どこに目をやっていいのやら。こちらが間抜け面晒してる分、余計に居たたまれなくなります。

内田康夫「箱庭」
 テレビの浅見光彦シリーズが大好きです。榎木孝明さん、沢村一樹さん、中村俊介さん主演のあたりは全部見ています。浅見さんの見るからに育ちのよさそうな言動と、お約束のように罪を告白した犯人が自殺する展開が大好きです。
 と、今回山口に行くにあたり、原作を読んでみようと買ってきた本作。岩国について予習することができました。浅見さんと同じように岩国城から川を眺めてきましたが、確かに短い距離であそこまで蛇行する川は初めてでした。
[PR]
# by mizuao | 2011-02-08 22:01 | 本(著者ア行)

高野潤「アマゾン源流「食」の冒険」

 ここしばらく生きる支えにしていた駅の広告が、新しいものに替わってしまいました。
 朝、決まった電車の決まった乗り口から、閉まる扉越しに眺めていたポスターが見れないかと思うと、残念でなりません。前はイツワリノウタヒメが消え去り、今回はアイドルに恋して…。
 次にまた痛々しい広告になってくれるのはいつのことになるでしょう。

高野潤「アマゾン源流「食」の冒険」
 アマゾンのへんをフィールドにしている写真家が、現地で食したものについて、色々記しています。動物達の写真を撮るのにフラッシュを焚くと、その後瞬時に現地ガイドが矢を放って動物を仕留めて食う、という流れがすごいです。ガイドさんからすれば、わざわざ森に入るのは、そういう役得を狙っているから、ということもあり、とにかく肉が食べたいガイドを我慢させるために、鶏やら豚を連れていったり、魚を釣ったり、苦労をされています。
 
[PR]
# by mizuao | 2011-01-17 22:01 | 本(著者タ行)

大森望編「逃げゆく物語の話」

 つべでAKBの子たちの富士登山の映像を眺めてたんですが、大島さんがかわいくてしょうがありません。あの状況で一反木綿~とかふざけれる彼女は大物です。辛い状況ほど元気という、馬鹿で明るいキャラが見ていると、こちらも元気になります。やたらと達者なニワトリの物まねといい、「残念な」という形容詞をつけたくなります。一方終始しんがりを務めてたらしき方が女子人気高い理由も分かりました。自分に余力があったらついつい先に行ってしまいたくなると思いますが、調子が悪い子を最後まで後ろからフォローするとか男前すぎます。

大森望編「逃げゆく物語の話」
 ゼロ年代日本小説ベスト集成”すこし・ふしぎ"系の方らしいです。恩田さんのとか三崎さんのとか、SFには入らないよなーとは思いつつ、確かに当然のようにSFに括られてる星新一とかもいますし、SFの定義はよく分からないものです。
 とりあえず私がSF 寄りと思った作品の中で面白かったのが、小林泰三さんの「予め決定されている明日」。ひたすらソロバンで与えられた計算をこなし続ける算盤人達の中で、その計算の意味を知ってしまったケムロが犯した大罪の話です。算盤人たちがひたすら計算することで作りだした世界に干渉し、仮想世界の電子計算機に自分の計算を押し付ける、というのですが、なんだか錯視の無限階段をたどってみた時のような、狐につままれたような釈然としなさが残ります。あれ?という感じですかね。
 あとジャンルとか問答無用で一番引き込まれたのが石黒達昌さんの「冬至草」です。現代の植物学者が、放射能を帯びた新種の植物の標本を発見。その出自をたどるうちに、大戦中その植物に魅了されて憑き殺された在野の植物学者の姿が浮かび上がってくるという仕組みになっています。寒い北の僻地に追いやられた不具の秀才が、学会に認められようと冬至草の研究に妄執する姿が大変薄気味悪く描かれています。栄養状態の悪い人間の血液を与えると、夜中に明るく発光する植物とか、美しすぎますよね。
[PR]
# by mizuao | 2010-12-27 22:03 | 本(外国人・その他)

森奈津子「お嬢様とお呼び!」

 通勤途中に駅でAKBのゲームの巨大ポスターを見つけ、思わずまじまじと見つめてしまいました。娘クリといい、この時期はクリスマスに一人でパルる予定の秋葉民をターゲットとした商品が集中してる気がします。購入しようかと気が迷ったものの、AKBのメンバー全員が初めから主人公に惚れているという設定らしいため、私はお呼びではないようです。
 しかしながら、一時的にハマりかけたAKB熱がよびさまされ、以前気になっていた本を読むことにしました。the 寂聴第11号。AKB×寂聴さんの対談という、ひどくカオスな企画です。仕事中タイトルを目にした時、思わず出版社の正気を疑ったものでした。とは言え、中身はごくまっとうなことをやっているというか、冒険してない内容ですね。いい男の見分け方とか、性格の変え方とか、少女向けの雑誌に毎月載ってそうな質問をAKBの子たちがして、寂聴さんがその悩みに応えるというもの。これって別にAKBじゃなくてもいいんのでは、と思います。

森奈津子「お嬢様とお呼び!」
 森奈津子さんのデビュー作の少女小説。らしいです。主人公が少女漫画に出てくる意地悪なお嬢様を目指して精進している、という設定に、森奈津子さんの片鱗が表れているかと思います。地球娘…ほどのキレはないにしろ、十分に笑える話でした。
[PR]
# by mizuao | 2010-12-19 20:05 | 本(著者マ行)

平尾アウリ「まんがの作り方 4」

 明日は星川に行きます。星川というと、あれですね!新任の先生が不登校児と同棲する、大変けしからん漫画の舞台です。聖地めぐり気分を堪能するためにも、今晩のうちに読み返しておくとします。

平尾アウリ「まんがの作り方 4」
 表紙の恋人つなぎしてる二人を見て、なにか思い起こされると思ったら、ライオンのランシェリでした。しかし目を輝かせる森下に比べると、先輩のやる気のなさが際立ちます。まあいつもあんなもんですが。
 さて、4巻はかなり大きな動きがありました。編集に東京に出てくるよう誘われた森下が、地元を出て武田さんと暮らし始めます。勝手に先輩をめぐるライバルと誤解された武田さんが不憫でならない、と思ってたんですが、武田さんもいい性格してますよね。マイペースな森下に押し切られず、押し返す器量があるのは武田さんくらいかもしれません。あの先輩にいうこと聞かせて仕事させてるのも武田さんな訳ですし。武田さん、敏腕です。
 あと、これってギャグ漫画だっけ、というぐらい、通して噴出し続けてましたが、25話の弟いじりに一番笑いました。政人くん、見た目いい上に優しいのに、なんてあんなに不遇なんでしょう。「なんで みんな 姉ちゃんのことが 好きなの!?」という嘆きが、かれの不憫さを引き立てます。
[PR]
# by mizuao | 2010-12-15 23:08 | 漫画

小川一水「妙なる技の乙女たち」

 しのださんとこじまさんの、I'm sure があたまがおかしいと思います。あのいろっぽさは何なのでしょう。倒れこんでる時とか、絶対こすれあってるよね、と思うと唾液が分泌されます。
 あと忘年会で、映画の話題が出ました。基本アニメ映画以外見ないので話にさっぱりついていけなかったですが、うっかりアリスの映画の話が出た時に、アリスの服が結局脱げなかったことに大変失望したという話をしてしまうところでした。が、それは我慢しました。なのでアバターの話の時に、あれが今のSFと思うなよ、としつこく語った点はご容赦いただきたいところです。

小川一水「妙なる技の乙女たち」
 小川さんは、安定してるなー。というのを改めて感じさせてくれました。だからこそ、手が遠のいてたというのもあるのですが。ベストの短編以外では、第六以来?
 宇宙産業の中心地である、リンガ島で戦う、乙女たちの人間模様。短編集になってるので、軌道エレベーターの乗務員もどきから、違法保育園の保母さんまで、多方面からリンガ島の様子を知ることができます。最先端の宇宙港であるリンガの雑然とした姿が、雰囲気が出てました。まだ新しく、違法地帯なため、あらゆる隙間産業が生まれおちてますよね。
 一番SFっぽかったのは、宇宙服の設計のやつか、宇宙農業計画のやつでしょうか。確かに、地球から食糧運んでるうちは、まだまだだよなーと思います。地球から切り離されて、スタンドアローンになっても問題ないくらいの強度が欲しいわけです。まだまだ夢のまた夢の話でしょうけれども。
 
[PR]
# by mizuao | 2010-12-12 23:55 | 本(著者ア行)

野尻抱介「太陽の簒奪者」

さて、一週間ほど前、台湾に行ってきました。海外に行くと、思わず文化の違いについて思いを馳せてしまうものです。

なぜに南国の方々は、女の子同士で手をつないで歩くのでしょう。
大学生以下の女子二人組のかなりが、手をつないで歩いています。
本格的人ごみに入ると腕を組んでしまうので、あなたと恋人つなぎかどうかは観察できなかったのが口惜しいところです。
高雄で同じ観光船に乗り合わせた手つなぎ二人組が、ショートパンツで、生足が草食獣のようにすらりとしていたのが印象的でした。夜景そっちのけでガン見していましたので、よく捕まらなかったものだと思います。

一度気になりだすととことん気になるもので、一日目から街行く若い女性を視線で追尾してたのですが、5人に1人ぐらいは私基準で美人でしたね。
ハーフとか移民の国は美人が多いとかいう都市伝説がありますが、台湾の歴史を考えるにそういうものなんでしょうか。
大学時代台湾で知り合った南部出身の学生さんが、男女二人とも顔立ちスタイルともに整っていたので、南部の人は美形というイメージがあります。
その時の女の子は小柄で目鼻立ちのはっきりした猫科な顔立ちをしてましたし、男性は、間違いなく私が今まで出会った中で、1,2を争う美形でした。背も高くて、彫りが深くて男前。深夜、ぼく、実はゲイなんです。と切り出された時、これだけ美形なら許されるよね、と思わず納得したことを思い出します。

野尻抱介「太陽の簒奪者」

 創元から出てたゼロ年代ベストSFを読んでいて、大風呂敷の話が破天荒で面白かったので、こちらも買ってきました。
 天文ヲタの少女が科学者となって、ファーストコンタクトをする話です。太陽の回りに建造されたリングが、まっとうに異星人由来の人工物だったのは拍子抜けでしたが、基本を抑えた堅実な話だなぁと思いました。ただ非適応的な知性が、なぜ高レベルなのか、いまいち腑に落ちませんでした。適応的な存在の方は分かるのですが、適応的でない存在がどんなものか分かりません。だいたいSFで高次な生命体というと、悟りを開いて、意識が宇宙に遍く在るようになりました、というのが出てきますが、非適応的知性の始まり部分がピンときません。
[PR]
# by mizuao | 2010-12-06 20:21 | 本(著者ナ行)

かずまおを「さよならフォークロア」

 ユリイカの10月号が阿倍吉俊さんの特集なことに気づいて、慌てて読みました。灰羽のDVDを計3つ購入した私に死角はない、と言いたいとこですが、リューシカリューシカの単行本を買い忘れています。しんどかった時期に読んで感動したものこそ印象に残るもので、灰羽は私にとって転換点の一つになっている作品です。
 罪の輪の話というか、灰羽のテーマは、他人に頼れ、助けてもらっている事に気づけ、他人の救いとなれ、ということだったと勝手に思っています。内容的にlainはリアルタイムで見てない分すごさが減じてしまったんだろなと思いましたが、灰羽は古くなるようなテーマではありません。悩める青少年にすすめて灰羽を語れる人を増やそうと常々狙ってきましたが、さすがに最近機会がないのが残念です。
 
かずまおを「さよならフォークロア」
 前作の「純粋アドレッセンス」はyhのレーベルの中で、2番目か3番目かに好きです。女子高校生と保健室の先生の禁断の恋が、もにょもにょと身をよじりたくなるようなじれったさがたまらない作品でした。大人な振りして実は弱いところもある先生が大好きです。もらった傷跡が消えるのが寂しくて、傷が治っても指に絆創膏巻き続けるとか、かわいらしすぎますよね。
 今回の「さよならフォークロア」は女子校の先輩と後輩。この学校には、”月曜日に女性に触れると、過去に心中した女生徒に呪われる”というフォークロアというかジンクス?があります。このジンクスを元に主人公たちが惚れた腫れたやる話ですが、ジンクスを真面目に信じる女子高生という設定に慣れるまでに時間がかかりました。あと前作の時も思いましたが、メイン二人に大変好感が持てるのに対して、サブの人物造型が極端なんですよね。主人公達の仲を裂こうとする先生というのが、いくら過去背負ってるにしろ、ちょっと短絡的すぎるのではないかと。「女子二人仲がいい」と「自殺」が直結するというのは、さすがにいい大人として無理があると思います。
[PR]
# by mizuao | 2010-11-23 22:41 | 漫画

高田祟史「カンナ 戸隠の殺皆」

 戸隠に行ってきました。ちょうど新そばの季節で、香り高くこしのある蕎麦を堪能してきました。紅葉も綺麗でしたけど、そんなことより蕎麦がうまい。
 あとは戸隠神社の宝光社から奥社まで、往復制覇しました。登山靴で行ってよかったと思う4時間歩き通し。戸隠山を背後に、奥社から見下ろした山々は、夕日に照らされ、いっそう赤く黄色く、まさに秋、という光景でした。
 戸隠神社には、それぞれ天岩戸神話に所縁のある神々が祀られています。踊ったひととか、岩をぶん投げたひととか、そんな方々が。つまり何が言いたいかというと、中社の祭神がえーりんの元ネタの神様だったんですよね。賽銭を投げて、とっさに願い事が思いつかず、えーてるでもえりんげでも何でもいいからどうかお幸せに、と念じてしまいまいた。罰あたりにも程がある。願われた神様も何を言われたか分からず、リアクションに困ったことと思います。

高田祟史「カンナ 戸隠の殺皆」
 ガイドブックとこれで事前学習。カンナのシリーズは読んでなかったんですが、こっちは歴史ミステリー要素が6割ほどどこかへ飛んでいき、忍者大戦の話になっていました。
[PR]
# by mizuao | 2010-11-08 14:22 | 本(著者タ行)