<   2010年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧

大森望編「逃げゆく物語の話」

 つべでAKBの子たちの富士登山の映像を眺めてたんですが、大島さんがかわいくてしょうがありません。あの状況で一反木綿~とかふざけれる彼女は大物です。辛い状況ほど元気という、馬鹿で明るいキャラが見ていると、こちらも元気になります。やたらと達者なニワトリの物まねといい、「残念な」という形容詞をつけたくなります。一方終始しんがりを務めてたらしき方が女子人気高い理由も分かりました。自分に余力があったらついつい先に行ってしまいたくなると思いますが、調子が悪い子を最後まで後ろからフォローするとか男前すぎます。

大森望編「逃げゆく物語の話」
 ゼロ年代日本小説ベスト集成”すこし・ふしぎ"系の方らしいです。恩田さんのとか三崎さんのとか、SFには入らないよなーとは思いつつ、確かに当然のようにSFに括られてる星新一とかもいますし、SFの定義はよく分からないものです。
 とりあえず私がSF 寄りと思った作品の中で面白かったのが、小林泰三さんの「予め決定されている明日」。ひたすらソロバンで与えられた計算をこなし続ける算盤人達の中で、その計算の意味を知ってしまったケムロが犯した大罪の話です。算盤人たちがひたすら計算することで作りだした世界に干渉し、仮想世界の電子計算機に自分の計算を押し付ける、というのですが、なんだか錯視の無限階段をたどってみた時のような、狐につままれたような釈然としなさが残ります。あれ?という感じですかね。
 あとジャンルとか問答無用で一番引き込まれたのが石黒達昌さんの「冬至草」です。現代の植物学者が、放射能を帯びた新種の植物の標本を発見。その出自をたどるうちに、大戦中その植物に魅了されて憑き殺された在野の植物学者の姿が浮かび上がってくるという仕組みになっています。寒い北の僻地に追いやられた不具の秀才が、学会に認められようと冬至草の研究に妄執する姿が大変薄気味悪く描かれています。栄養状態の悪い人間の血液を与えると、夜中に明るく発光する植物とか、美しすぎますよね。
[PR]
by mizuao | 2010-12-27 22:03 | 本(外国人・その他)

森奈津子「お嬢様とお呼び!」

 通勤途中に駅でAKBのゲームの巨大ポスターを見つけ、思わずまじまじと見つめてしまいました。娘クリといい、この時期はクリスマスに一人でパルる予定の秋葉民をターゲットとした商品が集中してる気がします。購入しようかと気が迷ったものの、AKBのメンバー全員が初めから主人公に惚れているという設定らしいため、私はお呼びではないようです。
 しかしながら、一時的にハマりかけたAKB熱がよびさまされ、以前気になっていた本を読むことにしました。the 寂聴第11号。AKB×寂聴さんの対談という、ひどくカオスな企画です。仕事中タイトルを目にした時、思わず出版社の正気を疑ったものでした。とは言え、中身はごくまっとうなことをやっているというか、冒険してない内容ですね。いい男の見分け方とか、性格の変え方とか、少女向けの雑誌に毎月載ってそうな質問をAKBの子たちがして、寂聴さんがその悩みに応えるというもの。これって別にAKBじゃなくてもいいんのでは、と思います。

森奈津子「お嬢様とお呼び!」
 森奈津子さんのデビュー作の少女小説。らしいです。主人公が少女漫画に出てくる意地悪なお嬢様を目指して精進している、という設定に、森奈津子さんの片鱗が表れているかと思います。地球娘…ほどのキレはないにしろ、十分に笑える話でした。
[PR]
by mizuao | 2010-12-19 20:05 | 本(著者マ行)

平尾アウリ「まんがの作り方 4」

 明日は星川に行きます。星川というと、あれですね!新任の先生が不登校児と同棲する、大変けしからん漫画の舞台です。聖地めぐり気分を堪能するためにも、今晩のうちに読み返しておくとします。

平尾アウリ「まんがの作り方 4」
 表紙の恋人つなぎしてる二人を見て、なにか思い起こされると思ったら、ライオンのランシェリでした。しかし目を輝かせる森下に比べると、先輩のやる気のなさが際立ちます。まあいつもあんなもんですが。
 さて、4巻はかなり大きな動きがありました。編集に東京に出てくるよう誘われた森下が、地元を出て武田さんと暮らし始めます。勝手に先輩をめぐるライバルと誤解された武田さんが不憫でならない、と思ってたんですが、武田さんもいい性格してますよね。マイペースな森下に押し切られず、押し返す器量があるのは武田さんくらいかもしれません。あの先輩にいうこと聞かせて仕事させてるのも武田さんな訳ですし。武田さん、敏腕です。
 あと、これってギャグ漫画だっけ、というぐらい、通して噴出し続けてましたが、25話の弟いじりに一番笑いました。政人くん、見た目いい上に優しいのに、なんてあんなに不遇なんでしょう。「なんで みんな 姉ちゃんのことが 好きなの!?」という嘆きが、かれの不憫さを引き立てます。
[PR]
by mizuao | 2010-12-15 23:08 | 漫画

小川一水「妙なる技の乙女たち」

 しのださんとこじまさんの、I'm sure があたまがおかしいと思います。あのいろっぽさは何なのでしょう。倒れこんでる時とか、絶対こすれあってるよね、と思うと唾液が分泌されます。
 あと忘年会で、映画の話題が出ました。基本アニメ映画以外見ないので話にさっぱりついていけなかったですが、うっかりアリスの映画の話が出た時に、アリスの服が結局脱げなかったことに大変失望したという話をしてしまうところでした。が、それは我慢しました。なのでアバターの話の時に、あれが今のSFと思うなよ、としつこく語った点はご容赦いただきたいところです。

小川一水「妙なる技の乙女たち」
 小川さんは、安定してるなー。というのを改めて感じさせてくれました。だからこそ、手が遠のいてたというのもあるのですが。ベストの短編以外では、第六以来?
 宇宙産業の中心地である、リンガ島で戦う、乙女たちの人間模様。短編集になってるので、軌道エレベーターの乗務員もどきから、違法保育園の保母さんまで、多方面からリンガ島の様子を知ることができます。最先端の宇宙港であるリンガの雑然とした姿が、雰囲気が出てました。まだ新しく、違法地帯なため、あらゆる隙間産業が生まれおちてますよね。
 一番SFっぽかったのは、宇宙服の設計のやつか、宇宙農業計画のやつでしょうか。確かに、地球から食糧運んでるうちは、まだまだだよなーと思います。地球から切り離されて、スタンドアローンになっても問題ないくらいの強度が欲しいわけです。まだまだ夢のまた夢の話でしょうけれども。
 
[PR]
by mizuao | 2010-12-12 23:55 | 本(著者ア行)

野尻抱介「太陽の簒奪者」

さて、一週間ほど前、台湾に行ってきました。海外に行くと、思わず文化の違いについて思いを馳せてしまうものです。

なぜに南国の方々は、女の子同士で手をつないで歩くのでしょう。
大学生以下の女子二人組のかなりが、手をつないで歩いています。
本格的人ごみに入ると腕を組んでしまうので、あなたと恋人つなぎかどうかは観察できなかったのが口惜しいところです。
高雄で同じ観光船に乗り合わせた手つなぎ二人組が、ショートパンツで、生足が草食獣のようにすらりとしていたのが印象的でした。夜景そっちのけでガン見していましたので、よく捕まらなかったものだと思います。

一度気になりだすととことん気になるもので、一日目から街行く若い女性を視線で追尾してたのですが、5人に1人ぐらいは私基準で美人でしたね。
ハーフとか移民の国は美人が多いとかいう都市伝説がありますが、台湾の歴史を考えるにそういうものなんでしょうか。
大学時代台湾で知り合った南部出身の学生さんが、男女二人とも顔立ちスタイルともに整っていたので、南部の人は美形というイメージがあります。
その時の女の子は小柄で目鼻立ちのはっきりした猫科な顔立ちをしてましたし、男性は、間違いなく私が今まで出会った中で、1,2を争う美形でした。背も高くて、彫りが深くて男前。深夜、ぼく、実はゲイなんです。と切り出された時、これだけ美形なら許されるよね、と思わず納得したことを思い出します。

野尻抱介「太陽の簒奪者」

 創元から出てたゼロ年代ベストSFを読んでいて、大風呂敷の話が破天荒で面白かったので、こちらも買ってきました。
 天文ヲタの少女が科学者となって、ファーストコンタクトをする話です。太陽の回りに建造されたリングが、まっとうに異星人由来の人工物だったのは拍子抜けでしたが、基本を抑えた堅実な話だなぁと思いました。ただ非適応的な知性が、なぜ高レベルなのか、いまいち腑に落ちませんでした。適応的な存在の方は分かるのですが、適応的でない存在がどんなものか分かりません。だいたいSFで高次な生命体というと、悟りを開いて、意識が宇宙に遍く在るようになりました、というのが出てきますが、非適応的知性の始まり部分がピンときません。
[PR]
by mizuao | 2010-12-06 20:21 | 本(著者ナ行)