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林家志弦「はやて×ブレード 12」

 今回ぽつぽつとW杯を観戦してましたが、いっそサッカーは相手つかんで引き倒すのもOKとかにしてしまったらどでしょうね。スポーツとして先祖がえり。審判がどう判断するかとかいう曖昧な基準にするよか、よっぽど分かりやすいと思うのですが。

林家志弦「はやて×ブレード 12」
 今回もいのりん大活躍です。旦那のピンチに華麗に登場。旦那の背中を狙う槍さばきも素敵です。いのりんが来たとたんに動きがよくなる旦那を見て、どんだけいのりん大好きなんだと思いました。
 この二人は背中合わせて戦ってるのが似合いますよね。長年連れ添った夫婦ならではの信頼感があります。いのりんに対してとことんへたれる旦那ですが、決めるとこは決める旦那は男前です。

 一方へたれツートップのもう片方は、いいとこなしでしたね。
 未知がやられてぶち切れて、精霊の力が大暴走というあたりまではまあよかったんですよ。
 ありがちな展開としては、バーサク化した雉がナンシーに真っ向から食いかかって双方ボロボロに。そこに意識が戻った未知が「雉っちゃん、もうやめて」、と止めに入る。
 こういうベタな展開を予想したんですよ。でも次のページめくって、黒騎士会長が出現して、瞬時に期待が砕け散りました。未知のために激怒するという見せ場を会長に全て持ってかれた雉っちゃんに同情します。でもそれでこそヘタ雉。ある意味期待通り。雉は3年後までにみかどんみたいになれればいいよ。しかし全てのお約束を無効かする会長時空は脅威ですね。
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by mizuao | 2010-06-30 23:01 | 漫画

石持浅海「BG、あるいは死せるカイニス」

 灰羽連盟が今度ブルーレイで出るそうです。ちょっとした手違いで今現在すでに、DVD-BOXを二つ持っているのに、この上もう一つ増えてしまう訳です。観賞用、保存用、布教用、が笑えなくなってきました。

石持浅海「BG、あるいは死せるカイニス」
 本屋さんでタイトルが気になり手に取ったもの。自分の百合本を嗅ぎつける能力もだいぶ上がってきた気がします。
 みんなに慕われていた女生徒が学校で殺され、その生徒の妹である主人公が事件解決に乗り出す…という学園ミステリーです。これだけだと何の変哲もないんですが、面白いのは、「全人類が、生まれた時はすべて女性、のち出産を経て一部が男性に転換する」という特異な世界設定です。
 女性至上主義と人さまに言われる私としては、男性に変わるのはエリートが多いというのがすっきりしなかったんですが、一見優遇されているように見える男性が実は堕落を誘われているというのに納得しました。男性が少ないこの社会だと、子作りに励むべき男性は、ぬるくて高収入な役職に回されます。楽ができて妬ましいと思ってしまいましたが、ぬるま湯につけられた人間はろくなものにはなれないと相場が決まっています。
 そして、本来優秀であったはずの女性が男性化することで社会的に成長を止められてしまう、という社会のひずみに気づいた少女がBGを巡る大人の思惑を利用しようとしたのが事件の真相である訳です。BGがなんなのかというのも含め、推理ものとして読むには物足りない感じがしましたが、これはきっと世界設定を楽しむものだったんでしょう。解説にはSFミステリなんていう言葉も出てきましたが、そういう方面では楽しむことができました。

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by mizuao | 2010-06-09 23:19 | 本(著者ア行)

ナンシー・クレス「ベガーズ・イン・スペイン」

 ヒストリアを見てていい音楽だなーと思っていたら、梶浦さんだったのですね。納得。どこかで聞き覚えがある訳です。

ナンシー・クレス「ベガーズ・イン・スペイン」
 中編集。標題作の「ベガーズ・イン・スペイン」とそれに繋がる「眠る犬」が、なかなか人間の醜さを見せつけるようで面白かったです。
 遺伝子操作により、ごく少数ながら眠らなくても生きていける人間が生み出されているアメリカ。彼らは、眠らないため時間を有効に使えるだけでなく、生来的に社交的で理知的、心身ともに優れています。
 しかし子どもだった彼らが成長し、社会的に成功するにつれ、嫉妬にかられた旧人類に次第に追い詰められていきます。何より悲惨なのが、無眠人の子供を持つということがどういうことか理解していなかった親が大多数だったこと。ひどいと虐待です。成功した人間は自分の遺伝子の優秀さを信じて改良を行わないので、生まれた無眠人の多くは多少お金のある中流階級、というのがまたなんともリアルにありそうです。
 さてそんな中、無眠人である主人公は、成功者かつ進歩的な考えを持った父親に愛情を注がれ、順調に成長していました。家庭内不和はあるものの、無眠人の中でも抜群に恵まれた環境で育った彼女は穏健派、人間と無眠人は同じもので、きっと分かりあうことができると信じていました。無眠人を排斥しようとする社会に対して、仲間たちが自衛のため無眠人の街を築いたりしだしても、まだ人間を信じていました。しかし無眠人にとって旗色が悪くなるできごとが続き、ついに主人公も身の安全が脅かされます。
 ところどころ理知的な人間が無眠人の味方となってくれるものの、世論全体は無眠人排斥へ傾き、一部の州では人権すら認められない有様。ESPが迫害されるのはSFの伝統ですけど、やっぱりこういう状況は切ないですね。本当にこうなりそうで。
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by mizuao | 2010-06-02 23:07 | 本(外国人・その他)