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「タフの方舟 2天の果実」

毎年年越しは蕎麦をたらふく食べます。今年も冷たいやつをどんぶり一杯抱えてふと、自分の頭の中が蕎麦で埋め尽くされる図を思い浮かべました。実際の脳みそよりしわの数が多そうです。ついでに灰色。ポアロもびっくり。

ジョージ・R・R・マーティン「タフの方舟2天の果実」

タフ全開。一巻目は確かにあこぎな商人レベルでしたが、二巻はもう神気取りな話がいっぱいです。十二の氏族が各々調教した猛獣を闘技場で戦わせ、その勝敗で利益の配分を決めている星。タフは一番弱い氏族から順々に、クローニングした魔獣を売り付けます。どんどん値段をつりあげ、タフは大儲け。惑星としては、結局一巡して力関係に変わりなし。大金を搾り取られた分、完全にマイナス。ショートショートみたいな筋書きの話ですね。
それでもタフを憎みきれないのは、タフは受け身だからでしょうか。裏切るのは相手側なのですが、結局タフのいいように話がまとまります。なぜそれまで冴えない一介の商人だったかが不思議です。
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by mizuao | 2009-12-31 20:05 | 本(外国人・その他)

「タフの方舟 1禍つ星」

 ミドリムシの入ったクッキーを買ってきました。一時期クロレラが流行ってたと思うのですが、あのノリです。培養簡単、栄養豊富な未来食。どうも未来と名前のつくものに弱いなぁと思いつつ、一枚90円を投資。実際ミドリムシだけで暮らそうとしても、なかなか採算はとれないんでしょうね。
 あと、同じく未来館にて。自分でアバターを作り、名前を付けて遊ぶ端末がありました。……誰でしょう。ショウジョウバエにさとりの名を付けたのは。思わずこいしを制作して交配させたくなりました。もちろん思いとどまりましたが。そもそもハエの名前ですし。

「タフの方舟 1禍つ星」
 タフが本当にいい性格をしています。慇懃無礼と言っていいのか、へりくだっているようで、しっかり相手を小バカにしてます。宇宙船の中で肉が食べたいと喚く科学者のおばさんに、さんざんもったいぶったあげくキャットフードを渡したときに、はじめて脇役だと思っていたタフが主人公なことに気付きました。まあタイトルからして、タフが主人公なんですけどね。それまでの描写から、冴えない商人だと思ってました。
 1章は、タフが方舟、太古(という程でもないでうが)のロストテクノロジーが眠る巨大宇宙船を手に入れる話。科学者たちを方舟まで運ぶために雇われただけの船長だったはずが、漁夫の利的にバトルロワイヤルで生き残ります。船で培養されていた宇宙各地の危険動物たちが次々と出てくるのが面白いです。さすが方舟。
 タフが方舟の修理を依頼するために、宇宙ステーションに寄港するのが2章。その星の政治問題に巻き込まれ、船を奪われかけるも、ぎりぎりで脱出。誠実で意志の強いマー・スパイダーがかっこいいです。しかし方舟が無敵すぎますよね。これだけで、結構テラフォーミングできてしまいそうです。もちろん使う人の能力次第ではあるでしょうが。
 
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by mizuao | 2009-12-21 01:00 | 本(外国人・その他)

中山可穂「深爪」

 マクロスの映画を見に行ってきました。シェリルのライブ×戦闘シーンがたくさんあって大満足です。ランカの歌も好きですが、爆発音BGMにして映えるのはシェリルの方だと思います。もし自分が命を懸けてみんなを守るぜーという状況に陥った時、シェリルが自分たちのために歌ってくれていたら、×1.8補正くらいで頑張れると思います。やはり、軍隊に軍歌は必要ですし、戦場に女神は必要ということでしょう。
 しかし初っ端から、白黒シェリルが最高すぎました。白のかわいさにニマニマし、黒のエロかっこよさでニヤニヤし、黒が白の首筋に噛みついたあたりで、もう一度見にくることを決意しました。
 あとはアルトがかっこよかったです。自由落下してくシェリルとランカを、いったい何度助けたことやら。やる時はやる男とかではなく、常に頑張ってます。追尾弾を交わしつつ、Gに耐えてる姿にときめきました。あと
バルキリーの機動性も素敵です。やはり、人型ロボットだけでなく、戦闘機のあの機能美を感じさせるフォルムに色気を感じます。

中山可穂「深爪」
 この方面でここまでドロドロなの読んだのは初めてでした。中山可穂さんの名前は知りつつ、敬遠してたんですが、こういう感じだったのですね。不倫、ダメ、ゼッタイ。
 1章は翻訳家×人妻A。2章は人妻A×詩人。3章は人妻Aの夫による1人称。子供もいる家庭が崩壊していく様が描かれています。一番衝撃的だったのは3章ですね。妻を寝とられてのんびり構えてられる男性の心情というのが、なんとなく分かった気がします。理解ができないので、危機感がわかない。結局そのせいで彼は、自分のセクシュアリティにまで混乱をきたしてしまってるので、不憫というか自業自得というか。
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by mizuao | 2009-12-13 16:31 | 本(著者ナ行)

吉田篤弘「フィンガーボウルの話のつづき」

 つぼみを読み返していてふと思いましたが、あの先生ってどうしようもなく犯罪者ですよね。ということに4巻目にしてやっと気付きました。社会人×小五ロリ(6ですかね)はあまりにもだめすぎです。いくら乙女がしっかりしてるからって、小学生に邪な考えを抱いてはいけません。
 あきえださんのお話が4で終わってしまってそうなのが残念です。幼馴染はてっぱんです。よく言われることですが、「→←」、でもお互い気付いてないってのは、傍から見る分には、とてもおいしいのです。のほほんとした絵柄で、きゅんとくるけどあたたかい話で、私の荒んで腐った心がぽっかぽかです。ん? 温めるとより傷みがひどくなるだけな気が……。
 切ない系だと、迷えるOLさんたちの話が好きです。クールでできる女に、見た目の可愛らしさで生きてきた女が挑む。というと、ホテイさんが頑張っているようですが、実際は無自覚フェロモンのエビマヨに、ホテイさんが惑わされています。どう展開するのか、続きが一番楽しみな話であります。
 連載陣の中で、一番笑わせてもらってるのは、姉妹×2のやつですね。お前らはどこまで変態なんだ。病気さをアピールしてる話ってのは世に結構あると思いますが、この作者は本物だと私の勘が告げています。新聞紙で服作って遊んでいる無邪気な妹たちを見て、なんでそんな顔になるんでしょう。

吉田篤弘「フィンガーボウルの話のつづき」
 私が大学初期ぐらいに読んでた作品って、なぜか結構メタフィクションというか、物語を語る物語が多かった気がします。なんか一時期ブームでもあったんですかね。これも短編集になっていますが、お互いが食い合って入り乱れた形になっています。一応本筋となる章はあるのですけれども。
 短編では「小さなFB」の話の設定が好きです。どこかの雨の多い国の、レインコートの博物館。全国津々浦々色々な博物館はありますが、レインコートの博物館って、私にとってはブリキの博物館以上に郷愁を感じさせられるものがあります。レインコートなんか小学校の低学年ぐらいまでしか着なかったからでしょうか。博物館に勤める学芸員たちののんびりした会話も、レインコートの博物館という空気に合っていました。
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by mizuao | 2009-12-09 22:18 | 本(著者ヤ行)

COCO「今日の早川さん」

 弱冠風邪気味です。早く人にうつして治したいところです。

COCO「今日の早川さん」
 書店に平積みになってた頃に気になってたんですが、ご近所にできたブックオフで100円だったので購入。しかし、そんな広い店内という訳でもないのに、やたらyhが揃っていました。誰かまとめて売り飛ばしたんでしょうか。ブックオフのお隣が女子大であることを考えると、夢が膨らみます。
 早川さんについは、あーあるある、と自身を振りかって思い当るところがたくさんありました。岩波さんへの苦手意識とか、地震がきて本につぶされて死ぬならそれが本望、とか。本好きなら誰しも思うことです。以前職場で、地震で自らの蔵書に押しつぶされた人についての話題を振ったら、みなさん自分の家がいかに危ないかと語ってくださいました。自虐ネタだか自慢だか分からないというのは、よくあることですよね。
 しかし彼女たちの突き抜けっぷりを考えると、私はまだまだ全然至らないですね。最近仕事関連以外で本をあまり読まなくなってますし、精進しなければなりません。

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by mizuao | 2009-12-02 23:53 | 漫画