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高里椎奈「草原の勇者」

 今週のとらぶるは神がかってました。ジャンプをパラパラめくるとイヴの浴衣姿が目に飛び込んできたので、まずそこから読むことに。1ページ目をめくり、扉絵を見ると、そこにはこの世のものとは思えない存在が・・・。猫イヴかわえぇw あれは反則です。ただでさえ愛らしすぎるのに、その上猫耳猫しっぽはなしです。これをティアーユ博士に応用するとどうなるのか…。服はやはり白のタートルネックで、下はプリーツの入った黒スカート。ベージュでも可。ただし膝丈で。髪とスカートが広がる感じで寝っ転がればいいと思うよ。自分のにやにや具合が気持ち悪くなったところで、ここが事務室の机であることを思い出した月曜の昼休みでした。

高里椎奈「草原の勇者」
 相変わらず根っからの悪人がいない話です。一見悪そうに見えた人が、実は訳ありでいい人。というパターンが多いです。まあ安心して楽しく読めるのでいいですけど。主人公成長してますし、少年少女の健全な育成に役立ちそうな一冊です。来年あたり職場でそう主張してみようと思います。
 第二部に入って、サチの謎を探る方向で物語が動いて行きそうです。今回はサチが探している人が誰なのかが語られました。サチの国の英雄らしいんですが、サチの弟というとひと癖ふた癖ありそうですよね。それともサチがあんなのなので、それこそアスターのように正統派に育ったんでしょうか。気になります。
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by mizuao | 2008-07-31 21:12 | 本(著者タ行)

伊藤計劃「虐殺器官」

 先日の旅行のビデオを見てみたら、ほとんど暑いとお腹すいたとしか言っていませんでした。暑さのあまり脳の表面が熱で変性して、内部の原始的な部位しか働いていなかったためかと思います。あとまったく違う場面で「瓦、かっけー」と言ってました。どうやら私は瓦フェチだったようです。
 旅行の二日目は三宮、姫路を回りました。私が明石焼きはべちょっとしたたこ焼きの出来損ないと思っていたのが気に食わなかったらしい友人が、三宮のおいしい明石焼きの店に連れて行ってくれました。正直食べるまで半信半疑でしたが、食べてみるとふんわりしていて、中はとろとろでとても美味でした。出汁もそのまま飲んで十分おいしい代物です。
 姫路の方は天守閣にたどり着くまでが地獄のようでした。アスファルトの道路で干からびて死んでゆくミミズの気持ちが疑似体験できました。

伊藤計劃「虐殺器官」
 こういう辛気臭い話は大好きです。光学迷彩もどきとか人工筋肉とか、聞き覚えのあるようなものもありましたが、言語学やら文学やら色々なネタが散りばめられている作品は好きです。人工筋肉の養殖の様子とかが具体的に語られているのもよかったですけど。ES細胞とかなんとか話題になってましたが、試験管の中で生物の組織が作られてるのって、なかなか不気味な光景だと思うのです。それに比べれば、生きた動物から使える素材を取り出して加工する方が不気味さが少ないのでしょうか。…どっちもどっちですかね。以前人の体になじむのは豚の体だとかいうのを小耳に挟んだ気がするのですが、本当なのでしょうか。そうすると作られるのは養豚場。
 虐殺の文法というのもなかなか面白かったです。生物の進化において必要とされ誕生したモジュール。ではなく、虐殺の文法が作られ生き残ったことでヒトは進化したことになるんでしょう。甘いものの方が栄養があるから、人間は甘いものを嗜好するようになったというのは聞いたことのある話で、そーなのかーと納得できたものです。それと同じレベルで、増えすぎた村の人口を淘汰するために、大昔に虐殺というモジュールが組み込まれた、というのは興味深い考え方でした。性善説とか性悪説とか倫理というより信仰の問題だよなーと思ってましたが、こうすると実際にありそうな気がしてきます。
 あとは黒幕ジョン・ポールの発想も素敵でした。妻と子が核で奪われた時に自分が浮気していたことを悔い、逆恨みで世界に復讐を誓った男とかだったら、わかりやすかったんですけど、そんなこともなく。自分の愛す守るべき世界(先進国)からテロを無くすため、第三世界のそこらじゅうに内戦の火種をまいて回った訳です。自分たちの犠牲が何の上に立っているか考えもしない、愛すべき無垢な国民。彼らを守るために、第三世界の住民には第三世界の中で残虐性を発揮してもらう。割り切った考え方ですよね。それに反対して先進国に自分たちの罪を考えるきっかけを与えようとした主人公も、かなり最悪の形でそれを実行します。最後どう落とすのか気になってましたが、私としては納得のいく終わり方でした。
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by mizuao | 2008-07-27 20:38 | 本(著者ア行)

小野不由美、藤崎竜「屍鬼 1、2」

 関西に旅行に行きました。三日ほど。ひたすら暑い中動き回ったので体力はがっつり持ってかれましたが、気力が充実しました。ありがたいことです。
 とりあえず一日目の京都。まず死にそうに重い荷物を放棄して、こんぺい糖やへ。…行くはずが、しゃべることに夢中になりすぎ、ひと駅乗り過ごしました。旅行に付き合ってくれた友人のドジっ子属性に引きずられたようです。こんぺい糖やのある通りから甘い香りがしてきたのが印象的でした。こういう匂い袋とかあれば、買いだめするんですけどね。至福なひと時でした。
 あとは近くの神社に行って、嵐山に移動。トロッコに乗ることになりました。壁がなく外とつながっていて、なかなか楽しかったです。最近では窓開けれる電車がほとんどないですからね。そしてたどりついたところは、一面の田園風景。見渡す限り青々とした田んぼが広がっています。これぞ、日本の田舎という感じでした。全く人の手の入っていない山奥よりも、かえって農地とかの方が田舎だなぁと感じるのは何故でしょう。

小野不由美、藤崎竜「屍鬼 1、2」
 小野さんのホラーな話は大好きです。想像するとぞくっとするんですよね。暗闇から手が出たりなんやらしてるところが。心理劇なところもよいですし。藤崎竜のキャラも好きです。竜吉公主がモグラの嫁というのに涙したものです。なんでこのコミック化には期待していた…。
 でも正直自分の思い描いていた人物と藤崎竜のキャラが違いすぎて戸惑います。静信の文章のところとかは、難しいながらも結構雰囲気出てるとは思いますが、ドラキュラ一家があまりに華美すぎるのですよね。名前忘れましたが、あのバラを持ってくねくねしていた人のようです。
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by mizuao | 2008-07-23 23:12 | 漫画

田中哲弥「ミッション・スクール」

 そういえば、ジャンプのうさぎ道場の話が終わってしまいました。私は結構好きだったので残念です。バトルものと見ると中途半端でしたけど、初っ端から嫁さんがいるジャンプ主人公というのも珍しかったですよね。かと言って恋愛要素を押し出してる作品でもなかったので、全体に中途半端だったのでしょうか。あと今週の読みきりはジャンプでやるにはもったいない面白さでした。

田中哲弥「ミッション・スクール」
 ミッションって、ミッションだったのですね。「やみなべの陰謀」に負けないタイトルのあほくささです。中身は読んで五日でほとんど内容忘れるぐらいの面白さでした。
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by mizuao | 2008-07-15 22:36 | 本(著者タ行)

海へ

 洗濯物を干しにベランダに出たら、この辺ではめったに出ないレベルの霧です。海から運ばれてくるのか、かなりきつい磯の香がして、思わず江ノ島あたりまで来るように誘われている気分になりました。こういう日の夜歩きは憧れますよね~。まあ単に仕事で考えなければならない本の紹介文に行き詰ったあげくの現実逃避ですが・・・。今回のはHPに載せるため、かなりダメ出しが入るらしく、とても気が重いです。それも何の因果か磯の生き物についての絵本なんですよね。面倒くさい。面倒くさい。
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by mizuao | 2008-07-05 22:33

アサウラ「ベン・トー 2」

 携帯に貼った蝶のシールに傷が入ってたので、あきらめてカッターでごりごり剥がしてみました。ビニールか何かでできた固めのシールだったので、羽が細かくバラバラに割れて、まるで本物の蝶の標本を壊してしまったかのようで気分が悪くなりました。
 小さい頃から自分で不思議なぐらい虫や鳥の死骸が苦手です。つい先日もいつも通る道にトカゲ(もしくはカナヘビかその手のもの)の死骸を見つけ、裏返った腹の白さが目に焼き付いて、それから毎日遠回りです。私の経験上、6月7月あたりは何かと死骸が多い気がします。車に轢かれてつぶれたカタツムリの殻、それから飛び出すぐちゃっとした身のコンボは、下手なB級ホラーよりよっぽど鳥肌が立ちますです。死んだセミがガンガン転がっている8月9月もホラーな季節ですね。自分の進行方向に見かけるたびに反射的に手をぎゅっと握り、他のルートを模索します。中学の時、死んだセミを靴の先で転がしていた友人がいましたが、まさか彼女もそんなことが原因でいまだに私に畏怖されているとは思わないでしょう。
 これだけ死骸が苦手苦手言いながら、肉や魚は大好きですし、しらすの踊り食いとかしたこともあります。つまり道端で死んでるものに対して極端に弱い訳です。多分小学校の二年の時に公園で見た、食い荒らされた鳩の死骸がトラウマになっているのだとは思います。もういい年ですし、いい加減乗り越えなければと思うのですが、どうすれば怖くなくなるんでしょうね。

アサウラ「ベン・トー 2」
 待ちに待ったアサウラさんの4作目です。今回も前作と同じく、シリアスギャグアクションだったかそんな路線を行くようです。ギャグ部分について言えば、前回よりがっと下ネタのレベルが上がったような気がします。これは確実に新キャラのあやめのせいですね。エロ要員でゆとりっぽい辺が、なんとなく茶色くなる前の美希のようです。主人公の従姉妹で幼馴染という、いかにもな役どころなのですが、ほんと色々と笑わせてもらいました。下ネタ以外の部分では、サラダデイズのくだりと石岡君ネタですね。あとは今回まさかの出番なし?と心配した白梅様も、後半大暴走で満足しました。
 今後も作者の秀逸な食べ物描写が、・・・作者のぎりぎりな生活が透けて見えて、生暖かい目で見守りたくなる素敵な食べ物描写が読めることを願ってます。あと『白粉花の日常』と『筋肉刑事』も是非読みたいです。
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by mizuao | 2008-07-05 20:43 | 本(著者ア行)