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春江一也「カリナン」

 久々に十二国記のシリーズを読み直してますが、やっぱり傑作ですよね。ねずみかっこいいです。楽俊の優しさに全く偽善が感じられないのは、誰かが困っていたら助けるのは当たり前だろ、という空気が感じられるからでしょうか。

春江一也「カリナン」
 この作者さまの齢の差好きに感心しました。そして悲恋好きというのもよくわかりました。まあ私がこの本に感じる魅力は色恋沙汰にはないと思うので、そんなのはどうでもよいのです。
 この方のおかげでほんの少しは東欧の知識が付きましたが、今度はフィリピンです。同じアジアに属しながら、この国に対してブルガリア=ヨーグルトレベルの意識しかなったことに気付きました。せいぜいバナナで、例によって戦争中迷惑をかけたらしい・・・ぐらいなものです。実際は結構日本とも関わりのあった国なんですね。戦前は国民性である謙虚さと勤勉さを発揮してフィリピンに根付こうとしていた日本移民が、戦争中いかに全体主義に巻き込まれていったのかが伝わってきます。それに現代フィリピンの問題ですね。日本でも下流社会とかなんとか言われてますけど、フィリピンのそれは全く日本の比ではなさそうです。この話はフィクションですので本当にそうなのかはわかりませんが、下層は下層で開き直り、一方知識人は自国を嫌い、見放してしまったら、その国はもう立ち直りようがないのではないでしょうか。
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by mizuao | 2008-06-25 23:04 | 本(著者ハ行)

春江一也「ウィーンの冬」

 25日に「ベン・トー」の2巻が発売だそうです。1巻読んでるときに絶対これはシリーズ化するつもりだろうと思ったんですよね。どうせシリーズ化するならバニラの続編がよかったと嘆いたのはもう何か月前のことでしょうか。黄色紅もバニラも両方とも話がまとまってしまっているので続編は無理でしょうけど、是非ケイとナオの幸せな後日譚が読みたいものです。番外編とかで。是非に。
 正直「ベン・トー」は一発ネタとか出落ちのようなところもあると思うので、2巻がどれだけ楽しめるか不安は残ります。結構ガチなアクションシーンなくせにやってるのが半額弁当の取り合い、というシュールさが2巻でどこまで感じられるのでしょうか。こっちが1巻で雰囲気に慣れてしまっているんで、ここが不安要素なんですよね。でもB級フードへの熱愛が伝わる文章と、奇抜なキャラクターたちで、きっと面白いものに仕上がっていると信じています。そして我らが梅さまがご活躍されていることも信じています。バニラを書いた方ならきっと今回もやってくれるはず。

春江一也「ウィーンの冬」
 「プラハの春」から「ウィーンの冬」に飛んでしまったため、ちょっと感覚が狂ってしまいました。一応若かった亮介が脂ののったいい年齢になってしまってます。むしろ冒頭では腐って枯れかけてましたしね。
 プラハではプラハの春、激動の時代に翻弄される亮介が描かれてましたが、今回のバックは主に北朝鮮となんたら真理教でしょうか。ウィーンを舞台にオウム真理教が布教活動をし、そこに北朝鮮が結び付き核爆弾を仕入れようとしています。いや、手に入れるのはなんたら真理教で、日本でクーデターを起こそうとかしてたようです。プラハの方もかなり綿密に時代背景が描かれていて、冷戦時代の東欧がよくわかるーというリアリティが感じられるものでしたが、そうするとこれも結構事実が含まれているんですかね。
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by mizuao | 2008-06-18 23:31 | 本(著者カ行)

天野こずえ「ARIA 1~12」

 知らない間にヤングガンカルナバルのWeb漫画が公開されてました。結構一話分が長いです。でもどうやら原作通りに進むのではなさそうですね。一巻では確か弓華はあんな戦い方はしていなかったはず。相手の首に足絡めてガシャーン。一撃必殺の大技です。ただ実際に絵で見てるはずなのに、原作読んでるよりアクションシーンが想像しにくいです。駆け引きの説明が入れにくいのが漫画の欠点でしょうか。

天野こずえ「ARIA 1~12」
 雰囲気アニメとか言われてましたけど、原作もとことん癒されますよね。アリシアさん世代と灯里世代の横のつながりと縦のつながりを考えるだけで幸せな気分になれます。日々共に練習に励む灯里たちと、彼女たちをそれぞれの方法で見守る三大妖精の先輩方。そのアリシアさん達も、かつては灯里たちと同じように毎日合同で練習していて・・・と、繰り返されていた縁が安心感を与えてくれます。
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by mizuao | 2008-06-15 19:28 | 漫画

藤井みほな「秘密の花園」

 ∞とアイモのためにも娘フロを買おうと思います。最近ずっと仕事から帰ってきては流しているので、これは買わないといけないだろうと。母親も買え買えうるさいですし、親孝行という名の元に買ってきます。ついでに公式攻略本ももう発売になってるんですよね。なんとなく次回作が出るか怪しい気がするので、売上貢献のためにもそれも買う予定です。次に横浜出たときにでも。

藤井みほな「秘密の花園」
 友人から借り物。なんというか前に借りた「あなたとスキャンダル」と合わせて、りぼんという雑誌について偏ったイメージを抱きそうです。
 とりあえず表紙から。事前に言われていたのでだまされません。表紙の美少年は美少女なのですよね。生まれた時から家の事情で男として育てられた少女。結構終盤に入るまで女だと分からないのがすごいです。だいたいこういうのは一話目ラストあたりで、実は女の子でしたーというオチが入るものだと思ってました。りぼんを読むような年齢層の子達にとっては、確かに衝撃だったに違いありません。私がDグレ読んでて連載数ヵ月後に、神田って本当に男だったんだと驚愕したのと同じようなものです。男なら男と始めからしっかり書いてくれないと、さらし巻いた男装の麗人だと勘違いしてしまうじゃないですか。まあそれだけ歪んだフィルター持ちも少ないでしょうが。そしてどんどん脱線していきますが、神田とアルトって似てますよね。
 まあひたすらヅカを髣髴させる表紙はともかく、本編も大変古風な作品となっております。描いた人も意識したんだろうと友人も言ってましたが、スポーツも演劇も、昔から少女漫画の熱い題材の典型ですよね。その二つを合わせて、母子家庭に財産家の骨肉の争いときたらもうオールスターです。もっと長期間連載してたら、きっとどっちかは記憶喪失になっていたと信じてます。
 そんななか、かなり新しい(もう古い作品ですが)と思われたのが、やはりラストでしょうか。二人半ば駆け落ち状態で、秘密の花園の中結婚宣言。「この薔薇の下で 僕達結婚しよう」とか素敵すぎて吹きました。法律とか子供とか全スルーっぷりが清々しい。随分この手の話が出尽くしてきた最近だと、この丸なげっぷりはかなり新鮮でした。
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by mizuao | 2008-06-02 23:00 | 漫画

アダム・ラップ「きみといつか行く楽園」

 ゲームの攻略に時間とられてました。そのゲームの公式サイトでブログパーツを公開してたので、この際貼り付けてみようとやってみたら、どうもここではできないようです。せっかくクロウサマを鑑賞しようと思ったのに。

アダム・ラップ「きみといつか行く楽園」
 どうでもいいですが、アマゾンさんの書誌がつけ間違ってる気がします。通報するのも面倒なので放っといてるのですが、もう一週間このままです。
 ドラッグに売春に家庭崩壊、同性愛にいじめに虐待。ありとあらゆる鬱々しい話が詰まってます。これを推薦図書とするアメリカはさすがです。どう考えても日本の児童に薦めていいもんじゃないと思います。私は。話は面白くて一気に読んでしまいましたが、主人公の成長の方向がどうなんだろうなーと思います。同級生に向けて銃ぶっ放すのはいかがなものかと。
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by mizuao | 2008-06-02 15:24 | 本(外国人・その他)