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恩田陸「木曜組曲」

 世間とは狭いもので、同じ企業の同じ職種に、高校の友達も内定をもらっているそうです。その子はまだ就活を続けているらしいのでどうなるかは分かりませんけど。もし一緒になったら心強いなーと思ってしまいます。しかしあそこの企業も、よっぽどウチの高校好きなんですかねぇ。

恩田陸「木曜組曲」
 突拍子もない超展開にはなりませんが、結構この話も好きです。多分読み返すのは5、6回目ですかね。なにかしら物を書く仕事をしている女性4人が集まって、ひたすらおいしい料理を食べながら話しているだけなんですが、辛辣な人たちばっかりなので面白いです。
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by mizuao | 2007-05-31 20:06 | 本(著者ア行)

阿達直樹「昆虫の雑学事典」

 小学校・中学校の同級生がついに歌手デビューだそうです。元々芸能活動をするためとかで中学で出て行ってしまって、その後ぽつぽつとしか音沙汰を聞いていなかったんですがすごいです。映画の主題歌を歌うそうで、今渋谷に巨大ポスターが出てるとか。試みに公式サイトをのぞいてみたら、あいにかわらず美人さんですねぇ。顔の美醜には好みがあると思いますが、私の学年で確実にベスト3には入っていたでしょう。常にぽわぽわした笑顔が印象的な方でした。

阿達直樹「昆虫の雑学事典」
 フルカラーで光沢紙。電子顕微鏡だと白黒なのが悲しいですが、他は綺麗ですね。しかし、これの筆者の趣味が甲虫系にあるらしく、色数の豊富な蝶とかは出ていません。
 昆虫系で面白い話はないかと読んでたんですが、雌雄モザイクというのが面白かったですね。左右でオスメス違ったり、頭だけメスだったりする個体の写真がたくさん載っています。左右で違うのはかなり差があるので私にも分かりますが、頭だけとかは素人には区別がつかないと思います。
 あとゴライアスオオツノハナムグリは頑張ってますね。擬態なんですが、ちゃんと背中の模様が鳥に見えてます。かわいい。
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by mizuao | 2007-05-28 23:38 | 本(著者ア行)

石黒達昌「冬至草」

 大神をやっていて、自分はなんでこんなに制限なしで爆弾がおけるゲームが好きなんだろうと思いました。ボンバーマンは爆弾を置くためのゲームなんでいいとして、WAとかはほんと何の意味もないのに常に爆弾を起きながら街中を疾走していましたね。今回も結構そんな気分です。一回に置ける爆弾数は一つみたいなんであまり派手さはありませんが、じいさんが吹っ飛ぶ姿は見てて楽しめます。

石黒達昌「冬至草」
 読む前にこの人の経歴を見て驚きました。東大医学部卒で、東大付属病院に勤務し、現在はテキサス大学の癌センターで助教授。だけど、芥川賞候補作を何度も出し、大江健三郎氏絶賛。・・・そんなすごい純文学の人が、なぜ早川で出しているんだろう?とこう思ったわけです。
 しかし、読んでみて納得しました。医学生物学関連のハードSF(医学系の場合はこう言わないそうですが)、なのに扱っているテーマが文学っぽいんですよね。
 「希望ホヤ」は、娘の命を助けるために、癌の特効薬となる生物を採り尽くし絶滅させてしまう話。人間のエゴってこわいよねーとか単純に言って終わりにしてしまえるような作りにはなっていません。
 読んでいて一番芥川賞っぽいなと感じたのが「目をとじるまでの短い間」でした。そしたら、実際これも芥川賞の候補作になってたんですね。自分の医療ミスで妻を亡くした男が、娘と一緒に田舎の診療所で淡々と暮らしています。人が死んだり、死にかけたりイベントはあるので淡々とというと何ですが、少々突き放したような感じのする文章です。
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by mizuao | 2007-05-26 22:57 | 本(著者ア行)

辻村深月「スロウハイツの神様 上下」

 今週の月曜、地元の駅で特急田中3号の撮影をやっていたそうです。ちょうど、私が帰ってきた時間帯に。もしかしたら栗山千明さんがいたかもしれないと思うと、ハンカチを噛み裂きたい気分になりました。

辻村深月「スロウハイツの神様 上下」
 恋愛小説はかくあるべきと思います。というか、ファンタジーとかSFとかそういう要素がないと面白みを感じない私が、そこまで劇的なことは起きないのに(現実の社会としては、十分劇的ですが)一気読みをしてしまうような作品です。作品内にも、ある一時期に熱狂的にはまる作家のことを指して、「抜ける作家」という言葉が繰り返し出てきますが、私にとっては多分ここ数年ぐらいが辻村さんの作品に夢中になる、ちょうど良い感性を持った時期なんでしょう。この手の青春群像劇が好きでたまりません。
 なぜこの「スロウハイツの神様」をこんなに楽しく感じたのか、と考えると、やはりスロウハイツに住むクリエーター達の個性がとても強烈で、でも親しみやすくてどこか共感できることにあると思います。ちゃんと一人一人に焦点をあてて書く方式なので、それぞれの人となりがしっかり読み取れます。素敵な彼氏がいるのに、たちの悪い男に惚れて人生を駄目にしかけるスーちゃんとか、不器用ながらそんな彼女をどうにかしようとする環が好きです。みんな自分の夢を追いかけてぐちゃぐちゃになっている姿がかっこいいです。
 それに、最後のへんの隠されていた情報が開示され、パズルのピースがはまっていく感覚が気持ちよいです。ちゃんとヒントは小出しにしてくれているので、おおよその想像はついているのですが、それでも、あぁコーキが大型テレビを衝動買いした理由はこのせいか、とか思い返すとさらに多くのヒントに気づかされて嬉しくなります。
 あとはラストの環とコーキの再会ですね。お互い誤解してたけど、ずっと相思相愛だった二人の感動の再会シーン。すごくベタですが、こういう終わり方をしてくれると、読んでる身としては安心して感動に浸ることができます。
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by mizuao | 2007-05-23 21:12 | 本(著者タ行)

山田正紀「エイダ」

 今日は横国に行ってきました。なんで国立大学って、あんなにだだっ広いんでしょうね。駅から徒歩20分ほどはかかる交通の便が悪いところですから、土地は少々安いとは思いますが。それでも横浜から地下鉄で二駅ですから、良いところです。

山田正紀「エイダ」
 どうして私はメタ的な話が好きなのか。よくもまあ考えるよな・・・と感心するレベルで話が複雑です。物語内物語、さらにその物語の中の物語。この程度だったら混乱はしません。でも互いの物語が侵食しあって、どれが物語で、どれが真実かが分からない。そもそもここで定義される物語の意味を理解しきってないです。
 それにネタも豊富ですよね。ミステリ・オペラも、歴史的事実と実在の小説をよくここまで絡めたなと感心しましたが、これもすごいです。メアリ・シェリーとエイダ。フランケンシュタインの怪物と”階差機械”。どちらも創造主を食いつぶしてしまいます。これが現在の量子コンピューターによる超伝導大型粒子加速器内の超高速粒子を観測することにも通じる訳です。人間の手に余るものを作り出すとろくなことになりませんよ、ということですね。物語の本筋は別にありますけど。
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by mizuao | 2007-05-20 22:16 | 本(著者ヤ行)

カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」

 紆余曲折を経たという程なにもしませんでしたが、結局当初からの第一志望に行けそうです。これで生涯安月給が決定したかと思うと単純に喜べない部分もありますが、金よりやりがいをとってみました。三、四年したら図書館専門の部署に入れてくれると言ってましたしね。しかしここに落ちたら、以前ここの本屋でマニアックなものを注文した履歴が残っていたせいにしようと思ってましたが、その手間が省けてよかったです。

カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」
 これも友人から借り物です。冒頭の「たぶん、天にいるだれかさんはおれが気に入っているんじゃないかな」と、ラストの「だがな、天にいるだれかさんはおまえが気にいってるんだよ。」が上手いと思いました。一回目はとことん運の良い男、コンスタントの傲慢にすら思える一言ですが、終わりの方はさんざん苦労した彼へのねぎらいになっています。運命に押し流され、というかトラルファマドール星人という神のような存在にひたすら振り回されて、それでも「人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ」という境地にいたったコンスタンスはかっこいいです。
 神様なんかいない。すべては偶然だと証明したがるラムファードも、彼の境遇を考えれば、そう主張したがるのも分かります。きっとコンスタンスと同じく、自分は神に愛されているだろうことを信じて宇宙に飛び立ち、全知全能のような存在になったのに、そうなったこと自体が既に誰かに操作された運命の一部だとしたら、それを認めないために躍起になるでしょう。
 物語の舞台は地球→火星→水星→地球→タイタンと動いていきましたが、地球から火星、地球からタイタンが面白かったです。
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by mizuao | 2007-05-19 18:35 | 本(外国人・その他)

吉田秋生「ラヴァーズ・キス」

 ほどよく体が疲れて、今晩はよく寝れそうです。助かりました。
 私は人形が苦手です。ぬいぐるみはかわいいと思うけど、人形は無理。あの人形もきわどいところで、私の中で怖い判定が出ました。もう少しグロかったり、もう少し違うものだったら爆笑したんですが、絶妙に私が怖がる領域に入ってました。

吉田秋生「ラヴァーズ・キス」
 友人から借り物。櫻の園より、こっちの方が好きです。傍から見て幸せそうでも、皆なにしら問題を抱えていて、悩んでいる・・・。同じ出来事を複数の登場人物に語らせるとういう方法を取っているこの作品だからこそ、余計にそう感じるのでしょうね。
 一話、二話における、藤井に対する美樹の反発具合とか、鷺沢の一貫していない態度とか、あとになると納得できます。まあ、元々その手のフィルターかかっている人間にしてみると、二人ともはじめからそういう人たちに見えますけど。
 登場人物の中では、ダントツで鷺沢がかわいいですよね。女性陣がみんなして太いので、鷺沢の純情っぷりが目立ちます。好きな人の前で、”Je te veux”なんか弾くあたり、もうかわいくてしょうがない。 
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by mizuao | 2007-05-17 22:52 | 漫画

深見真「疾走する思春期のパラベラム」

 三月だったか四月だったかに受けた、行政法人のテストに受かってました。テスト受けたこと自体をすっかり忘れてましたよ。これから筑波で面接とかなんとか。面倒くさい。

深見真「疾走する思春期のパラベラム」
 サイコアクションと銘打っているので、どう書くんだろうなと思いましたが、結局ガンアクションじゃないですか。力に目覚めた少年少女が、超能力で出現させた銃火器を使って戦っています。ただヤングガン・カルナバルみたいに、実在する銃という縛りがないので、索敵能力とか洗脳とか特殊能力がついてます。しかも能力展開中は、自身の運動能力も飛躍的に向上します。そのため従来なかったほどの高機動戦闘が可能に・・・。この辺が「疾走する」の謂れでしょうか。・・・とは言っても、読んだ感じ、今までとあまりスピード感は変わりませんでした。
 深見さんである以上必ずあるはずと期待して読み進めていたら、ちゃんとここは抑えてありました。イラストにしっかり百合の花まで入ってます。彼女たち以外の登場人物だと、きっと睦美さんもそうですね。"人呼んで城戸高校の女なまはげ。『可愛い娘はいねがー!?』" 今回は彼女の過去は明かされませんでしたが、今後に期待です。
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by mizuao | 2007-05-16 20:37 | 本(著者ハ行)

ばらシィー「苺ましまろ 5」

 今日は小平の図書館まで見学に行ってきました。はるばるウチから2時間以上かかりました。中央館と仲町と二箇所回ったので、余計に暇くいましたしね。歩き疲れたし。しかし中央館の資料室の職員さんの応対が親切で、好印象です。専任の人っぽかったので、ついでにインタビューでもしようかと思ったんですが、あまりにこちらに知識がなくても失礼なので今回はあきらめました。あと面白いブツを見つけたので、ゼミで発表するのが楽しみです。

ばらシィー「苺ましまろ 5」
 帰りの電車で読んでたんですが、笑いをこらえるのに必死でした。最初の関門は美羽の「フンガー!!」でしたね。一回目は何とかたえましたが、その前の右ストレートとミニストップ派でキてたんで、二回目は完璧噴き出しました。電車の中で。だって、あそこだけ筆ペンで書かれたかのように強調されてるし、「これは君の口ぐせ?」とか笑いますよ。本当に。
 「どきどきバレンタインデー」も良かったですね。おねぇちゃんに一人だけチョコを用意してなくて、泣き出す茉莉ちゃんが可愛いです。つられて泣き出すアナちゃんも最高です。あぁ伸恵が羨ましい。ってか、漢だなあ伸恵。
 あと、また美羽の扱いがひどいですね。でも全然可哀想と思わせないのが、この漫画のすごいところです。ラストの「足らず余らず子三人」から「無用の長物」の流れは、ひどすぎです。笑えますけど。
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by mizuao | 2007-05-13 21:19 | 漫画

冴木忍「星の大地 2、3」

 気晴らしにピアノを触っていたら、FFの楽譜が目に入ったので、数年ぶりに弾いてみました。若気の至りですね。こんなもの買ってたなんて。とは言いつつも、やっぱいい曲多いよなぁと悦に入ってました。Ⅷ関係の曲を弾きつつ思ったんですが、今なら私はリノアを好きになれるかもしれません。当時はスコールっ!!とか来る度に鳥肌が立っていましたが。

冴木忍「星の大地 2、3」
 読んでる最中に、なんか似たような雰囲気の話を知っていると思ったんですが、やっと分かりました。「風の大陸」だったんですね。あれも地震だったかその手のものから民を救おうと頑張る話です。それにラクシとアゼルも似てるような気がします。ティーエもマリクみたいに、少々浮世離れして、抜けているし。しかし、「風の大陸」も災害は止められないのだと思いますが、ここまで救いようのない終わり方はしてないんでしょうね。「星の大地」は最後人殺しすぎです。主要人物が片っ端から消えていきます。最後の数十ページを差し替えれば、一応立派なハッピーエンドになるだろうに、作者のこだわりですね。きっと。
 悪い人が実はいい人だったというのはパターンですが、ザヴィアさんは最後まで偽悪を貫いてますよね。佐山の姓(かばね)は悪役を任ずでしたっけ。彼を思い出しました。確かにかっこよかったです。
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by mizuao | 2007-05-09 22:07 | 本(著者サ行)