<   2007年 04月 ( 16 )   > この月の画像一覧

高里椎奈「白兎が歌った蜃気楼」

 母の実家に行ったら、知らぬ間にケーブルテレビが入ってました。アニマックスとかそっち系のチャンネルも見れるんですよね。今回一泊しかできなかったのが真剣に悔やまれます。兄とドラゴンボール見て、その後一人でノワールを見た程度で終わってしまいました。しかし、恐ろしい世の中になったものです。うちがその手のに入ってたら、私が引きこもりと化すこと間違いなしです。
 あっ、吉田明生一つ読んでました。カリフォルニア物語を。なかなか後半がシリアスで面白かったです。

高里椎奈「白兎が歌った蜃気楼」
 すっかりつけ忘れてました。薬屋シリーズの6冊目ですね。しかし、どうしてこう文庫版の表紙はBL臭が漂っているのでしょう。秋と、珍しく秋が名前を覚えた直也が爽やかにバスケをしている図。老獪な秋と五分以上の勝負をする直也はすごいです。
 そういえば、秋が人の名前をさっぱり覚えない理由が少し分かりました。人の名前以前に、人の顔が認識できない人種のようです。綾那と一緒ですね。
 今回のリベの成長記録は、「なぜ人を殺してはいけないのか」でした。周りで人が次々に殺されて、自分まで殺されかかって嵌った疑問。結局ザギは、死んでもいい人はいるかもしれないけれど、殺されてもいい人はいない、と結論づけていました。高里さんの容赦のなさと優しさが見事にミックスされてるような気がします。
 高里さんの容赦のなさといえば、今回これでもか、これでもかという感じで人が死にまくってましたね。一家ほぼ全滅です。あれは単独犯だったと思いますけど、そして誰もいなくなった状態。
[PR]
by mizuao | 2007-04-30 20:42 | 本(著者タ行)

冴木忍「思い出はいつまでも <卵王子>カイルロッドの苦難⑨」

 GWで他の家族は母の実家に行っているのですが、私は明日の早朝横浜に用があるので置いてきぼりです。昼のうちに勉強でもして、夜は日本酒でも飲みながらゲームでもするつもりです。ちゃんとおつまみに焼き鳥も買ってきましたしね。夜が楽しみです。

冴木忍「思い出はいつまでも <卵王子>カイルロッドの苦難⑨」
 不幸なカイルロッドに死亡フラグが立ってる立ってると思って読んでたら、案の定死にましたね。いや、生まれかわりは死ぬのとは違うとも言えますけど、記憶がなければ本人にとっては死んだのと同じでしょう。八雲立つもそういう終わり方でしたけど、、闇己くんは人様の子供をしっかり乗っ取ってしまってますから、死んだことにはならないでしょう。カイルロッドは、小ミランシャとお幸せに暮らして下さいと言いたくなります。ここまで素直に男主人公に同情して、その幸せを願うことは少ないかもしれません。
 物語を読み始めたときはもっと小さなお話かと思っていましたが、5巻ぐらいからどんどん話が広がっていって、とても面白かったです。やはりラスボスだと思ってたのが中ボスで、とか実は過去の勇者が迫害されてたり、とか話がややこしくなるほど好きです。
[PR]
by mizuao | 2007-04-28 14:39 | 本(著者サ行)

真田一輝「落花流水 2」

 LaLaを読みつつ、K2がかっこよすぎると思いました。前の子供みたいな純真な笑い方も好きでしたが、成長したK2は艶っぽくて深みがあります。ヘルムートと忍の方は、また急展開ですね。結局ヘルムートの聖典は忍だったんですね。憎しみの言葉がキーワードになるのって、ヘルムートにとってもすごくエグくないでしょうか。聖典に憎しみの言葉を与えてもらうために、ひたすら忍に憎まれようとしていた訳ですよね。それが本当だとしたら、これまでの理不尽な行いにも納得はいきますけど・・・。しかし、りなっていつの間に殺されてましたっけ。月刊誌だと話をどんどん忘れてしまいます。そういやコミックラッシュ買いました。烏月さんが爽やかでした。

真田一輝「落花流水 2」
 武道っていいですよね。爽やかで。弓道なんか、本当に自分との戦いという感じで、そこにも憧れます。舞台設定を弓道部にしなくてもこの漫画は面白いと思いますが、きっと弓道という要素があるからこそ、作者も何某かのエネルギーを注ぎこめるのでしょう。
 春夏秋冬で、主要メンバーは4人ですが、どの人たちも身近にいてくれると楽しそうです。水夏先輩は純粋にかっこいいですし、真冬先生も実害の及ばないところで色々やらかしてくれるのを眺めているのは楽しそうです。おっさんくさい春河とは悪友になれそうですし、秋穂はいじって遊んだらきっと面白いと思います。でも一番いいのは、こういう人たちが身近にいて、それを観察して楽しむことですね。
[PR]
by mizuao | 2007-04-26 16:55 | 本(外国人・その他)

冴木忍「やさしさは風の調べ <卵王子>カイルロッドの苦難⑧」

 授業でシューマン聞いてたらパピヨンを弾きたくなったのですが、楽譜を探すのが面倒くさくなってやめました。なんでサティのJe te veux、ベンさんの悲愴の第二楽章、ショパンのマズルカ、再びベンさんで熱情の第一楽章を弾いてみました。就活中は気晴らしにこの辺を弾いています。
 前3つは癒し系ですね。マズルカも何曲もありますが、今日は一番好きな13番だけにしました。熱情は私の好みで後半暴走して叩きつけるように弾くので、非常によいストレス解消になります。

冴木忍「やさしさは風の調べ <卵王子>カイルロッドの苦難⑧」
 そろそろ物語の本流にあたる設定が明かされてきて面白いです。この前の巻からでてきてましたが、この巻を読んで、ようやくイルダーナフの苦労を理解する気になりました。単に好き勝手やって生きてたのかと思ったら、若いうちから大変な苦労を背負うはめになってたんですか。それでも逃げ出さないで、こつこつと対策を立てて回ったイルダーナフは偉いです。世界が滅びかけた時は、こういう責任感のあるすごい人が勝手に頑張ってくれるとたいそう助かります。
[PR]
by mizuao | 2007-04-25 23:21 | 本(著者サ行)

ピーター・メイル「贅沢の探求」

ピーター・メイル「贅沢の探求」
 高校の時から多分十回程度は読み直したんじゃないでしょうか。この前久々に読み返しました。庶民の愛読書です。
 筆者がひたすら贅沢三昧をし(経費で)、その体験レポートをしています。南仏プロヴァンスと同じ人なんですが、ユーモアがきいていて面白いです。
 キャビアにトリュフ、シャンペンにスコッチ。食べ物系のレポートは読む度に生唾が出ますね。食べ物の描写はもちろん、その周辺情報についてまで、詳細に教えてくれます。 食べ物系以外にも、高級靴屋や洋服屋、帽子屋などの話も出てきます。仕事に誇りを持っている職人さんたちに感心します。

More
[PR]
by mizuao | 2007-04-23 23:02 | 本(外国人・その他)

冴木忍「微笑みはかろやかに <卵王子>カイルロッドの苦難⑦」

 京都旅行備忘録 二日目
 ホテルで朝食→嵐電→竜安寺→仁和寺→広隆寺→嵐山→甘味処→天竜寺→南禅寺→河原町→錦市場→京都駅
 ざっとこんなもんだったかな。一日フルに詰め込んだので、記憶がごちゃごちゃです。それぞれのお寺さんの庭を見てきましたが、一つ一つ違っていて面白いですね。竜安寺の石庭は少々私には難しかったので、普通に見てて和める庭園の方が好きです。
 あと帰りの電車の中で食べた、鯖寿司、たこ入りいなり寿司、だし巻き卵が最高でした。どれも錦市場で買い込んだものだったんですが、特にだし巻き卵のおいしさに感動しました。父の作る、自称関西風だし巻き卵しか食べたことがなかったので、スポンジ状の卵の凝固物から水が染み出てくる食べ物だと誤解してました。卵に対する冒涜だと思ってたんですが、本物はおいしかったんですね。ほどよくふわふわで、だしがきいてて・・・、是非また食べに行きたいです。

冴木忍「微笑みはかろやかに <卵王子>カイルロッドの苦難⑦」
 今回は比較的悲劇分がおとなしめだったと思います。特に主要な登場人物も死ななかったし。ミランシャを騙った敵くらいでしょうか。偉い魔法使いらしい、チマチマしたのにいじられてる王子が楽しかったです。いつまで経っても威厳のかけらも出てこない王子が素敵です。
[PR]
by mizuao | 2007-04-23 11:47 | 本(著者サ行)

山田正紀、恩田陸「読書会」

 先週の週末、面接がてら、一泊二日の京都旅行をしてきました。伏見稲荷では雰囲気に酔って神隠しに遭いたい願い、いもぼうを食べつつニヤニヤし、夜の高台寺では、池に映る木の影のあまりの美しさに、今飛び込んだらあっちの世界に通じているのではないかと迷いました。これが一日目。
 面接に行きつつも、結構観光できたので満足です。

山田正紀、恩田陸「読書会」
 二方とも、私の大好きな作家さん。特に恩田さんには一時期すごく嵌っていて、、ここ半年ぐらいの新刊は読んでないですが、それ以外は、ほぼ全部の作品を読んでるとは思います。山田正紀さんは「マジック・オペラ」「ミステリ・オペラ」「天正マクベス」を読んだ覚えがあります。元々「神狩り」を読もうと思ったのが図書館になくて、「マジック・オペラ」に行ってしまったんですよね。今回この本を読んで、あらためて「神狩り」を読んでみたいと思いました。
 本書は題名どおり、山田正紀さんと恩田さん、その他ゲストによる本トークです。やはり自分より経験豊富で、読書量も多くて、頭の良い人の話を聞くのは面白いです。色々な作品(ほぼ全てSFですが)について、それぞれの持論を交えて語り合ってくれてます。
 いくつも印象的だった話があるのですが、まず恩田さんが「夏への扉」よりフィニィの方が好き・・というのにとても納得しました。恩田さんもよくキーワードとして郷愁が出てくる方ですが、確かにそしたらフィニィの方が好きですよね。フィニィの作品も、甘ったるい寂しさというか、そういったものを感じます。他に私が知っている中で、フィニィ好きの作家さんは、新城カズマさんに、内田善美さんですね。この方々の作品は、共通する色をもっていると思います。
 あと「家畜人ヤプー」が紹介されていたんですが、これも今度是非読んでみなければと思いました。皆様方は、これは本人が自分が楽しむために書いた作品である、といったような分析をしてました。文章に癖はありそうですけど、話の設定が聞いているだけでも面白そうです。
 それとどっかに、自分が世界に拒絶されていると自覚する人がSFを読む・・・といったようなのが書いてあって、笑いました。私の周りだけだとサンプル数が少ないですけど、かなり当たってそうだと思います。
[PR]
by mizuao | 2007-04-22 23:01 | 本(外国人・その他)

春江一也「プラハの春 上」

 今日の2限のノートを見返してみたら吹きだしました。書いてる最中は真面目に講義を受けていたので気になりませんでしたが、さっきみてみたら、とても大学の講義で出てくるとは思えない単語が大量に殴り書きされてます。色々な意味で素敵な先生です。
 あと、昨日寝る前に予約したはずのエル・カザドが録画されてなくてかなりへこみます。今週は期待できそうな展開だったのに・・・。はぁ・・・。

春江一也「プラハの春 上」
 「現役外交官が自らの体験をもとに描いた、国際ラブ・ロマン」だそうです。タイトルからも分かる通り、プラハの春が起こる前後のチェコスロバキアを舞台にした物語。主人公はプラハの日本大使館に勤める、まだ若き外務省のエリートで、彼はひょんなことで東独の女性、カテリーナと知り合い、たいそう美しい彼女と恋に落ちてしまいます。心理描写を読むまでもなく、二人ともほぼ一目惚れなので、めでたしめでたしとしてしまいたい所ですが、冷戦時代において西側に属する青年と東側に属する女性とでは、立場があまりにも違いすぎます。その上カテリーナはただの東独人ではなくて、元党のエリートながら反体制的な言動をとり、国外追放された身の上です。恋愛小説においては、二人の間にいかに障害がたくさんあるかどうかが面白さを決める要素の一つだと言われますが、この小説では見事にそれが果たされていると思います。二人はお互いの立場を思いやるがゆえに、揺れに揺れて、最後はどうなることやら。まだ下巻は読んでないですけど、どう考えても悲恋になるんでしょうねぇ。
 恋愛うんすんとしても十分面白いのですが、イデオロギー論が興味深いです。さすがに実際の外交官の話は説得力があり、当時チェコスロバキアにおけるこの革命が新たなる社会主義国家のテストケースとしてみられていたという話、理想の国家というものを掲げ、それ以外のものを排除する社会主義体制の恐ろしさ、など色々なネタがでてきました。一番感動したのは、チェコスロバキア人は言葉の民であるというものです。昔から周囲の民族による圧迫を受けてきたチェコでは、文章の行間や日常的な無駄話に託して、メッセージを送るという方法が育まれてきたそうです。知識人たちが送ったメッセージを、庶民たちが正しく受け取ることができる環境。こういうところでは、反政府活動も上手くいくことでしょう。
[PR]
by mizuao | 2007-04-17 21:38 | 本(著者ハ行)

冴木忍「悲しみは黄昏とともに <卵王子>カイルロッドの苦難⑥」

 クトゥルー神話の話が出たので、それについて考えていました。私が初めてクトゥルー神話の名前を知ったのは、中学生の時だったと思います。夏の魔術だったか、魔境遊撃隊だったか忘れましたか、とにかくその時は世界のどこかにクトゥルー神話というものがあるのだと信じ込んでました。それが大学入って、授業でクトゥルー神話はラヴクラフトの創作だと聞いてびっくりした訳です。
 ラブクラフト自身のは余り面白くないと聞きましたが、世界中の不特定多数が意図的に組み上げた神話というのは、何とも面白いものだと思います。人類の共通認識が歴史、というか真実な訳ですから、クトゥルー神話が架空のものであるという認識が失われたら、実際にクトゥルー神話の存在が事実となることでしょう。・・・と考えてたら、以前友人に借りたボルヘスのトレーン、ウクバール、オルビス・テルティウスを思い出しました。
 創作された物語による現実の変質。ある人が体験を記号化することで反作用を生み、それによって本来の体験も変容するという考え方があるそうです。個人レベルで起きてることが集団になっても起こるというのなら、誰かが物語りを作ることで、世界自身も少しずつ変容しているかもしれません。・・・と考えている内に疲れていることに気づきました。願わくは、私が行きやすい世界に変容してくれることを。

冴木忍「悲しみは黄昏とともに <卵王子>カイルロッドの苦難⑥」
 そろそろこれは、コメディ要素とかいらないんじゃないかと思い始めました。シリアスだけで十分面白いです。なにせミランシャ死んでしまいましたからね。あっさりとは言わないですけど、ヒロイン殺しちゃいましたよ。この人。悲劇にも程がありますよ。そりゃあ死にキャラは人気が出ると言いますが、あと3巻、ヒロインなしで話が続くんでしょうか。そういえば、ミランシャが探してたグリュウって、結局何だったんでしょうね。
[PR]
by mizuao | 2007-04-13 21:23 | 本(著者サ行)

冴木忍「野望は暗闇の奥で <卵王子>カイルロッドの苦難⑤」

 ゼミに行ってみて、意外に次の自分の発表まで近いことに気づきました。良い文献が全然見つからなくて、全く進んでいないんですよね。先進的な事例を探さなければならないはずが、ウン十年前に先進的だった事例しか見つかりません。成田の事例とか、地域の課題解決につながっていて結構使えるとは思ったんですが、今もまだサービスやってるかどうかが怪しいですから。・・・明日もちょっと学校に残って図書館を彷徨ってみるとします。

冴木忍「野望は暗闇の奥で <卵王子>カイルロッドの苦難⑤」
 イルダーナフがいなくなってからの方が、俄然面白くなってきました。単に私の好みだとは思いますが、しっかりとした保護者に守られてるよりも、ボロボロになりながらも自分で考えて、必死で生きようとする過程が好きです。ボロ雑巾状態になった陽子に楽俊が現れたように、ギリギリまで頑張ったあとに救い主が現れた方が、ありがたみがあるんですよね。ちょっとカイルロッドは悲劇要素の配分の方が濃い気もしますが。
 今回遺跡の場面で、だいぶ話の流れと言うか、舞台設定みたいなものが分かってきました。フェルハーン神殿で英雄として祀られているカイルロッドそっくりの男。あれがきっとかつて”あの方”を倒した男なんでしょう。似てるからにはカイルロッドはその血筋のものなんですかね。でもそうすると、カイルロッドは”あの方”の息子なはずですから、辻褄が合わなくなってしまいます。それとも、それで辻褄が合うようなややこしい設定なのかもしれないですね。英雄自体が父神殺しである可能性もある訳ですし。
[PR]
by mizuao | 2007-04-10 22:12 | 本(著者サ行)