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ばらスィー「苺ましまろ 2」

 昨日の夜中、突如マンション中の非常ベルが鳴り出して、何事かと思いました。前に一回誤作動で鳴ったこともありますが、今回と違ってすぐに鳴り止んだんですけどね。結局20分ぐらい鳴り続けて、マンションの人たちのほとんどが起き出していたようですが、なんでベルが鳴ったか、まだ情報は入ってきません。
 その後今日の昼にも鳴り出しましたが、結局理由は分からず。こういうのは気になりますよね。

 来期で今のところ見そうなのはエル・カザドでしょうか。真下さんに梶浦さん。EDはFictionJunction YUUKAだそうです。Avenger、MADLAXに続く、私好みの訳の分からない作品を期待してます。そういや真下さんのNOIRってまだ見てないんですよね。話聞く限り、相当私が好きそうな話なのに。
 あとは、ヒロイック・エイジも見てみようと思います。冲方さん構成だし、OPはangela。それにBONESが何か面白そうなのをやってれば、それもチェックしてと。・・・こんなに見てる暇あるんですかね。今期も忙しかったので、一本しか見てませんが。
 あっGONZOがロミオとジュリエットやるんですね。SF化したモンテ=クリスト伯は、原作好きなのを除いても結構面白かったので、これも期待です。

ばらスィー「苺ましまろ 2」
 読んだこと忘れてました。ストレスがたまった時には、やはりこういったものを読むのが素敵です。かわいいは正義ですよ。本当に。かわいだけでなくて、シュールなのが良いところでもありますが。
 しかし、ネタはアニメの方とほとんど同じなんですね。アニメから入ったんで、既にネタが分かってて、少々笑いにくかったりします。今度買う時は、最新巻を買おう。
 子供衆の中では、アナが一番ですかね。ふわふわしてるように見えて、実は微妙に腹黒い。でもヘタレ。
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by mizuao | 2007-03-25 23:02 | 漫画

灰羽DVD

 私が心の奥底から愛してやまないレキ姉さ・・・灰羽連盟のDVD-BOXを購入しました。かなり前に予約していたのが昨日届きました。今忙しくなきゃテレビの前で膝抱えて、エンドレスで鑑賞しているところです。
 灰羽は本当に良い作品だと思いますが、それでも自分がなぜここまで灰羽が好きかよく考えます。やはり放映時期がよかったんですよね。高二の秋、9月から12月でした。ちょうどクリスマスらへんに終わった気がします。この放映がもう一年あとだったら、ここまで自分に深い影響を与えることはなかったでしょう。逆に、もう一年早かったら、私は灰羽に込められたメッセージをとんでもなく曲解した形で受け取ってしまったと思います。「さあグリの街に旅立とう」とか考えて、うっかりタミフル飲んだ未成年と同じ行動をとっていたことと思います。実際あともう一押しでしたし。
 高一の秋というのは、私にとってはそれなりに辛かった時期です。部活では完全にスランプ。コーチとも合わず、それでも部活仲間に心配をかけてはと空元気を保ってました。意地ってもんもありましたし。ところがそれが完全に裏目に出て、同じ代の子達に「私たちはこんなに心配してるのに、本人が能天気すぎる」と怒られる始末。あの時はショックでしたが、同時に人間関係ってこんなもんだよなーと頭の中では笑ってましたね。今思えば笑ってないで誤解を解いて、自分が精神的にまいっていることを伝えるよう努めるべきでした。まあそんな訳で学校生活のかなりを占める部活は本当に苦痛でしかありませんでした。
 そこで家に帰ると、受験ノイローゼになった兄弟に、ヒステリーを起こしてどんどん痩せていく母親がいる訳です。元々人様に誇れるほど家族仲は良かったですし、私も家族にかなり精神的に依存してました。なので家というのは長年安らぎのスペースであったのですが、その時ばかりは家にいるのが辛かったですね。ふと気づくと、自分の部屋にいるのに「帰りたい・・・」と独り言を言っているんです。そして「いや、ここが自分の部屋だろ」と自分に突っ込むというのを、ずっと繰り返してました。あとこの時期によく言ってた独り言は「死ね」とか「殺す」とかでしたね。こう書くと恐い人のようですが、「(自分が)死ね」「(自分を)殺す」とかそういう意味でつぶやいてました。・・・どっちにしろ危ない人なことにかわりはないですが(笑)
 よくあるストレス解消法に「泣く」というのがありますが、自分にそれができなかったのも、自分の中に閉じこもってしまった原因だと思います。結構ストレスたまっていたので、気を抜くと涙腺が緩む状態でしたが、プライドの高い性格か災いして、学校では泣けませんでした。かと言って、自分の部屋で泣こうにも、鍵がついてないので母親が部屋にガシガシ入ってきます。ただでさえ心労抱えてる母親にこれ以上負担を与えてはいけないと、家でも泣きませんでした。結局地元の駅から家までの区間を、微妙に目を潤ませながら帰ってました。しかし、これも他人から見たらヤバイ人だなぁ(笑)
 あと、思春期の女性でストレスと言ったら、過食か拒食だと思うのですが、これも意志の力でなりませんでしたね。実際食べ物の匂いかぐと胸がいっぱいになり、吐き気がする状態だったんですが、何とか母親に気づかせない程度の量はキープしてました。外で出さないのですが、家の中では私の食への執着は、もう覆せない事実となっています。なんで、私がご飯食べないと、母親がすごく心配してしまうんですよね。食べずに体力が落ちて、さらに部活に迷惑かけたら本末転倒だという思いもありましたから、必死に嚥下して、吐かないように耐えました。この辺にも中途半端に強くて可愛げのない性格が見事に表れてますね。
 まあ高一の秋から冬にかけては、私の厭世っぷりがかなりひどくなっている時でした。結局中途半端で独りよがりな強さでは半年ももたず、責任感があるという小学校から築いていた評を踏みにじって、部活を辞めました。その後精神状態は元に戻りましたが、ずっとあの時自分の何が悪かったのか、自分がどうすればあの事態は避けられていたか考え続けていました。
 そんな思いに一つの答えを与えてくれたのが、この灰羽連盟という作品だった訳です。私なんかよりずっとひどい状況にいたレキ姉さんは、他人にも優しく良い灰羽であろうとしたけれど、誰かに助けを求めることができない人でした。その誰かに助けを求めることが出来ないという点において、私もレキ姉さんと同じでした。作品のテーマとして、罪の輪から抜け出すためには、誰かの手を借りなければいけない・・・ということがありましたが、その精神が私には見事に欠けているんですね。
 もちろん、私が辛い時期、クラスの友人たちに助けてもらっているとは感じ、感謝もしていました。しかし、いつも向こうが近づいてきてくれるのを待っていて、自分から近づくということをしませんでした。本当に、誰かに助けを求めることができない性格だったんですよね。壊れた兄貴もきっとそうだったんでしょう。
 まあ灰羽を見ることで、私は自分に欠けているものを知ることができました。他人に弱みを見せること。他人を自ら頼れるようになること。とにかくそれが、灰羽を見て以来の自分の目標です。それを心掛けているうちに、全体的な堅苦しさも多少ましになったようで、高校の友人からは随分丸くなったと言われています。
 
 
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by mizuao | 2007-03-22 23:50

新井素子「今はもういないあたしへ…」

 ゼミ合宿が近づいています。まだレジメの準備が途中までしか終わっていません。というか、先生に相談に行っていないのが致命的。心を入れ替えて、今週中に先生にアポとって相談に行かないとまずいですね。何事も早めにやるのが私の信条ですが、就活始まってから、全てが後手に回っている気がします。
 と言いつつ、家にある恩田作品をゆったりと読み返してます。

新井素子「今はもういないあたしへ…」
 「ネプチューン」と「今はもういないあたしへ…」と二編入ってましたが、「ネプチューン」がすごく面白く、私好みでした。図書館で借りましたが、これは是非本棚に一冊欲しいです。
 海洋汚染が進み、もう青い海がほとんど存在内世界での話です。設定も色々と面白いのですがめんどくさいので省略します。で、私がこの作品の何が気に入ったかと言うと、人間の遠くに行きたがる本能について言及している点です。物語中にひたすら宇宙に行きたがっている男性がいるんですが、彼に共感します。生物は海から陸に上がり、陸から空に飛び立つ、そしてついには宇宙へ。・・・と。宇宙へ出ることを可能にした人類というのは、やはり生物の中で大きな区切りとなる存在だと思うのです。
 まあ、生物には「外に行く」ということが本能的に刻み込まれていて、それは原始の時代から共通のものであるというのが、この小説の設定ですね。そして何故生物にこのような本能が刻まれているのか・・・というのに一つの答えを与えているのがこの小説。タイム・トラベルをここで持ってくるあたりのロマンが素敵です。
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by mizuao | 2007-03-20 23:13 | 本(著者ア行)

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 12 そのまま穴でも掘っていろ!」

 面接ついでに、近くにあった水道橋図書館に見物に行ってみました。先日行った新宿区の分館があまりによろしくない図書館の典型であったので、正直ここにも期待していませんでした。
 が、しかし。まず入った一階は、広々と児童コーナーになってます。建物と内装が古い感は否めませんが、それを補って余りある暖かな飾りが施されてます。大型の絵本とかが壁側に立て掛けられるのと、外国語の絵本が妙に充実していたのが特に印象に残ってます。
 二階に上がって驚いたのが、入ってすぐのカウンターで「こんにちは」と声を掛けられたことです。いや、図書館のあるべきサービスとか習っている身としては当たり前のことなんですが、実際の図書館に行って声を掛けられることも珍しかったので。・・・なんか挨拶されて驚いたこっちが非常識なような気分になりました。
 さすがにお金がないのか、資料全体見回して古くなっているものが多いなーと思いました。しかし、文庫コーナーと写真集の充実っぷりはすごいですね。文庫は特に、岩波と早川に圧巻されました。まず岩波の方から目に入って、赤、緑、青・・・まさか全部買ってるんじゃ?と驚いたところで、次に裏に回ってみると、こちらもずらりと早川が並んでいます。しかもよく見ると並べ方がおかしいんですよね。普通は著者名順に並んでるものなんですけど、ここは豪気なことに番号順、つまり出版年順に並べてあります。あの感じじゃあ、きっと早川文庫も全部買ってるんでしょうね。いっそあそこまでくると、文庫の横に早川と岩波の目録も並べておくと親切かと思います。
 ・・・面接とちったのは、決して面接前に現実逃避しすぎたせいではありません。

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 12 そのまま穴でも掘っていろ!」
 「フリでもいいから努力しろ!」。コギーの栄転話ですけど、ラッセルさんの常識人ぶりが限りなく浮いています。オーフェン、コギーと並ぶと、ラッセルさんの真面目な対応がすごい違和感で、改めて彼らの異常さを感じました。
 「かよわい彼女のまもりかた」。これはアザリーが変質者に狙われていると主張する話ですね。いや変質者かどうかはともかく、実際に狙われてた訳ですけど。誰も自分が襲われる危険について本気で心配してくれないので、アザリーが拗ねます。そして涙ぐましい努力をします。かわいいです。
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by mizuao | 2007-03-14 18:16 | 本(著者ア行)

小川洋子「博士の愛した数式」

 明日は2時半に面接が終わって、その後バイトまでは空き時間です。面接場所が珍しく学校の近くなんですよね。芝公園の近くなので、ある意味縄張り内です。道に迷う心配がないのはありがたいです。
 面接後は、学校に行って一休みしつつ資料調べ・・・というのも考えましたが、それよりは次の面接準備の一環で、本屋めぐりをしといた方が良さそうです。秋葉原に表参道、この二箇所を回るぐらいの時間はあるでしょう。

小川洋子「博士の愛した数式」
 集団面接で一緒になった子の推奨品。ベストセラー嫌いに軽くひっかかって、あまり読む気が起きなかったのですが、せっかくの機会なので読んでみました。
 全体通して読んで、なんとなく品が良い文章という印象を受けました。博士と義姉の関係とか、謎のNとか、ちょっと間違えれば昼ドラ展開になりそうなネタが転がってるのに、それはあくまで匂わせる程度に留めてあります。それがこの清潔感を引き出しているのでしょうね。
 品のよさと、博士の超絶浮世離れぶりのおかげで、文章全体がぼやけて、まるで霞を通して物語を読んでる気にさせられます。数式、数式、数式の博士の会話と、家政婦とその子供との日常が溶け合って、妙に現実離れしていました。私もたまに浮世離れ呼ばわりされますが、博士が数式について語るように、本について語っているのでしょうか。
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by mizuao | 2007-03-11 22:34 | 本(著者ア行)

甲田学人「断章のグリムⅣ 人魚姫・下」

 卒論のテーマがなかなかまとまりません。世の中の役に立たなそうなことを調べるつもりだったんですけどねぇ。一応研究の目的とかいう欄があったりするので、あまり突飛なことをやるとこじつけに困りそうです。適当に参考文献があって、実地調査もできて・・・となるとなかなか難しい。

甲田学人「断章のグリムⅣ 人魚姫・下」
 児童資料論のレポートでブックトークを作れというものが課されていたので、去年これの上巻にヒントを得て、「人魚」テーマで作った覚えがあります。アンデルセンの人魚姫に、他の北欧の人魚伝説、日本の八百比丘尼、さらに海洋生物・ジュゴンの生態系に、赤いろうそくと人魚。人魚を人文科学的、自然科学的側面から焦点を当ててみましたが、今考えてみれば社会科学系がなかったですね。まあなんにせよ、こんな禍々しい本が元にあるとは、先生も思ってはいないでしょう。
 今回一番怖かったのは、神狩屋さんがシチューを食べてるとこですね。これぞまさしくタンシチューとか、馬鹿なことを考えてしまいました。甲田さんも毎度毎度、よくよく物騒なことを思いつくことです。そりゃ人魚姫と八百比丘尼の二つの話を結びつけようとしたら、それが一番自然な形ではあると思いますけど。
 あと、今回は雪乃の断章詩を聞きそびれた気がします。<私の痛みよ、世界を焼け!> 想像するとなんとも痛々しくて、大好きです。かつて聞いた必殺技のセリフの中で、印象的なものベスト3には入っているでしょう。 リストカットして血を流しながら、カッター片手に叫ぶヒロインなんて、なかなかお目にかかれるものではありません。
 風乃と雪乃の<愚かで愛しい私の妹。あなたの身と心とその苦痛を、全て私に差し出してくれる?> <あげるわ!>のやりとりも好きですね。風乃さんは、詠子さんと一緒で、純粋に狂ってしまっている人な気がします。いや、風乃さんの方が、意図的に悪役を演じているでしょうか。
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by mizuao | 2007-03-11 11:19 | 本(著者カ行)

高里椎奈「終焉の詩 フェンネル大陸偽王伝 7」

 気晴らしに自主練でも覗いてみようかと思ってましたが、気力がなくなってきました。ここ数日朝が早く、ついでに夜緊張で寝れなかったりしたので、ふと気が抜けたら眠い眠い。とりあえず、朝面接一つこなしてきたので今日はこれで満足して、家でレポートでもまとめてみようと思います。

高里椎奈「終焉の詩 フェンネル大陸偽王伝 7」
 今回で西大陸編は一段落しましたね。フェンは偽王として何をするのか、造反したアシュレイは戻ってくるのか、など気になるところは色々ありましたが、全部無事に終結です。ほとんど全ての登場人物にとって、幸せな結末だったのではないでしょうか。特にローゼル様の復活は印象的です。きっとこの後に、ローゼル様とリノの間で、ラビッジの王座の譲り合い(押し付け合い)が行われるでしょうが。
 次はフェン達はどこに行くんでしょうね。西大陸編が終了というのなら、多分他の大陸に行くのでしょうが、そうすると西大陸の人たちとはお別れですね。もちろんテオは、フェンのなすことを見届けるために付いていくでしょうが、後は誰が残るんでしょう。今回少し過去が語られたサチは、またふらりと現われそうな気がします。アシュレイとロカあたりも、多少自由がききそうですよね。それともロカは、「お前がまた来た時には、立派な騎士になっていてみせる」とか言うでしょうか。
 
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by mizuao | 2007-03-10 11:48 | 本(著者タ行)

紺野あきちか「フィニイ128のひみつ」

 昼から学校に行ってみたんですが、専攻の人に6人ほど会いました。なんでこんな皆学校来てるんでしょうね。やっぱ皆も卒論のテーマ決めかな。

紺野あきちか「フィニイ128のひみつ」
 結局フィニイ128のひみつって何だったんでしょう・・・。フィニイという部分に惹かれて読んでみましたが、この部分をはずしたら、普通のロールプレイングですね。現実の人間がそれぞれ共通のRPGを楽しんでいて、世界中のそこら中にプレイヤーがいるというのはすごいですけど。実際に大学やビルを貸しきって、そこをダンジョンにして冒険するとか、実際にあったら自分も参加してそうですね。
 小説として面白かったのは、後半でしょうか。急にゲームブックになったんで驚かされました。
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by mizuao | 2007-03-09 21:54 | 本(著者カ行)

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 11 もういいかげんあきらめろ!」

 現実逃避しまくってましたね。今日も帰りの電車で読む本がなくて、東京駅の本屋に寄ってしまいました。そこでフェンネル大陸の最新作を見つけて、思わず購入。疲れている時は、バッドエンドにならず希望が残るお話を読むに限ります。そういう点では、高里さんも加納さんも安心ですよね。物語のそこかしこに、人間の善性が見え隠れしています。

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 11 もういいかげんあきらめろ!」
 「こんな俺に誰がした?」が笑いましたね。オーフェンの素性が、昔の写真からばれそうになる。でも結局、写真の中で純粋に微笑む少年とオーフェンが同一人物だと、誰も気づかない。落ちは分かってても、この手のベタな話は単純に笑えます。同ネタでもう一本ありましたけど、当分このネタは引きずるつもりでしょうかね。 
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by mizuao | 2007-03-08 23:33 | 本(著者ア行)

安倍公房「砂の女」

 色々とストレスがたまるので、自然に読書量が増えていきます。一昨日も面接前日に緊張して寝れなくて、スパイラル15巻読破してしまいました。

安倍公房「砂の女」
 最近はまりつつある安倍公房。代表作ということで読んでみましたが、面白かったですね。本当に。 あらすじをよんで「高野聖」のような話を想像していましたが、当たり前ですが似て非なるものでした。高野聖は徳の高いお坊さんで、こっちは俗人の教育者です。
 ”砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める部落の人々”
 砂丘の谷間に閉じ込められた男は、家の周辺を侵食してくる砂を、ひたすらかき上げ続ける仕事を強制されます。すくってもすくっても、侵食してくる砂。すごい虚無感に満ち溢れそうな作業ですよね。賽の河原で石を積むような。こんなことを続けていたら、気が狂ってしまいそうです。
 さて、さんざん脱走計画を立て、部落に閉じ込められることを嫌っていた男は、最後逃げるチャンスに直面してある決断をします。・・・というか、決断をしないという決断なのか?まあ逃げるチャンスを自らふいにする訳ですが、この辺の心理がなかなか面白いと思いました。
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by mizuao | 2007-03-08 23:14 | 本(著者ア行)