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飛浩隆「ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ」

 昼食べたら、母親の実家に行くらしいです。向こうはインターネット環境じゃないし、工作するにも勉強するにも道具や材料が揃ってないので不便です。祖父や祖母に気は遣わないといけないし、正直めんどいです。二人とも好きなんで会いたいことは会いたいのですが、長居したいとは思えません。一軒家は寒いし。家に残ってたいなぁ。親不孝ならぬ孫不孝もの扱いされるのも御免なのであきらめて行きますが。母が祖父の誕生日プレゼントと称して贈りつけた日本酒も待ってることですし。

飛浩隆「ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ」
 評判になるだけあってすごく面白かったです。もともとクラインの壺以来、仮想現実ものに憧れを感じているというのもありますが。実際に自分が仮想現実に行くのではなく、その似姿を送り込み、そのデータを自分にダウンロードするという手法が面白いです。それなら物理的な自分の時間を消費することなく、多様な世界に送り込んだ自分を編集して体験することができます。この方が効率的ですよねぇ。
 また仮想現実「数値海岸」のAIたちの扱いも興味深いものです。「魔術師」で登場するAI人権保護活動家。彼女の存在自体がAIとはなにか、ゲストである人間とはなにか、というのを語りかけてきます。彼女はある意味で現実世界に存在する、彼女の似姿なんですから。
 っともっとこの話については覚えていたいのに時間が迫ってます。・・・帰ってきてからまたメモろうかなぁ。
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by mizuao | 2006-12-30 11:53 | 本(著者タ行)

桐野夏生「メタボラ」

 子どもというのは同じ職員が出迎えないと図書館に来ない場合もある・・・というのは実習先の職員の方の言で。子どもの場合は結構特定の職員さんに懐いてやってくるらしいので、児童カウンターに入る人はかなり固定されているそうです。
 実習中私も少し児童カウンターに入らしてもらいましたが、その時たいそう不可思議なことに、自称小3の女の子に懐かれて苦労しました。返却された本を棚に戻していると、私も手伝うーと言って本を奪い去っていくし、こっちこっちと腕引っ張られるはさんざん振り回されました。その後一回休憩入って児童コーナーとは離れた中央カウンターに入ってたんですが、わざわざ何度かそっちまでやってきて話し掛けていきました。しかしあの子には私の子ども嫌いオーラは見えなかったのでしょうか。将来美人さん確定の顔だったので、こっちの顔も多少にやけていたとは思いますが。

桐野夏生「メタボラ」
 この前までの朝日の朝刊の連載小説。桐野さんの文章って読んだことがなかったので、読んでみていたのですが、なかなか面白かったです。私好みではありませんでしたが。
 記憶喪失のギンジの壮絶な過去は、朝学校に行く前の私のテンションを大幅にトーンダウンさせてくれました。自殺未遂の生き残り。転落人生の中、妹の学費を必死で作り、何度落ちてもまた気力を取り戻す彼は、強い人間だと思います。結局何度落ちて、復活してを繰り返したのか。記憶を取り戻したあと、ギンジが万能感を感じる場面では結構感動しました。 
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by mizuao | 2006-12-29 11:56 | 本(著者カ行)

中山星香「妖精国の騎士―ローゼリィ物語― 54」

 朝刊の天声人語で、こども図書館の話が乗ってました。ヨーカドーによる私立図書館ということになるのでしょうか。利用者が減って閉館の危機を迎えつつも、一般市民の方々の署名活動によって存続が決まるという、なんとも心温まる話です。

中山星香「妖精国の騎士―ローゼリィ物語― 54」
 長かったですねぇ。母親に中学ぐらいの時に薦められ、その後完全に惰性で読み続けてしまいました。もはや途中のストーリーをほとんど忘れてしまってますが、ローゼリィが性別偽ってアーサー王子の付き人やってる辺が一番好きでしたね。結構最初の方ですけど。あとローゼリィの双子の兄であるローラント王子との再会シーンとか。最近はもうグダグダ・・・というと言葉は悪いですが、正直まだやるのかと思ってました。なんとか第2部が完結してよかったです。
 キャラクターとしては自分は誰が好きだったんでしょう。どいつもこいつも長髪なのが気に食わないですが、それはファンタジー系少女漫画の宿命ですからしょうがないとして。性格的にはローラントかなぁ。剣も白魔法も使えて、おちゃらけてるけど締めるところは締めるシスコン。ファラントさんも好きだなぁ。一見ただの優男なのに、戦闘においてはできる男だし。白魔法使いとして、後方支援だけでなく、前衛にも立って活躍してくれました。ローゼリィとの再会シーンも良かったし。
 あとつり目のキリルもかっこよかったですね。鷹の王を操る弓使い。あまりクールなキャラがいないなか、貴重な人でした。ああ、ローゼリィのピンチにいつも駆けつけてくれるエアリアンも忘れてはいけません。無謀な愛弟子を持ったがために、さんざん苦労する人。・・・こう考えると、結構この話に出てくる人たちが好きだったようです。
 ローゼリィはアーサーとお幸せになっていただくとして、ローラント王子は大変そうですね。シルフィンはともかく、エーリリテ姫もロリマーの姫君も振ったら祟って出てきそうだし。ロリマーの人はさんざんローゼリィをいじめてくれた恨みがあるので、できればシルフィンかエーリリテ姫にがんばって欲しいです。
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by mizuao | 2006-12-29 11:27 | 漫画

時雨沢恵一「学園キノ」

 30日からインターネットが使えない環境に行くので、読んだものは今のうちに更新です。
 昨日いただいたブックカバーを改めて眺めてましたが、素敵ですね。色が渋いこげ茶で、革の滑らかな手触りが思わず頬擦りしたくなります。というかしてましたし。大学入るまでブックカバーは付けない派だったのですが、鞄に入れた本がボロボロになっているのを見るのが余りに忍びなく、最近は書店の紙のカバーを使い回してました。とりあえず「麦の海に沈む果実」にかぶせてみましたが、これからは携帯用の文庫本にはこのカバーを付けてきます。

時雨沢恵一「学園キノ」
 貸りものです。なんかR.O.Dにもこんな巻があった気がします。地の文で作者がキャラクターをいじったりするおちゃらけた文章。単にやりたい放題なだけでなく、人を食ったようなところがさすがキノの方だと思いました。
 もうひたすら馬鹿をやっているので、深みが何も感じられません。まさにラノベらしいラノベで、何も考えずに爆笑できます。 カラーイラストからして、「けん銃のない安全な社会を目指して」。お前がゆうな。と突っ込むのがここは正しい読み方でしょう。作者さんもそう言ってることですし。あとはスローモーションの鳩とか、ベタな変身シーンとか。木乃は良いとして、サモエド仮面があれはいい感じにひどすぎです。私は結構シズは好きなんですけどねぇ。まあこれはこれでありでしょう。
 
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by mizuao | 2006-12-28 16:15 | 本(著者サ行)

朝日新聞「朝日キーワード就職<2008>」

 先日アートショップなる所でポストカードを見ていたら、すごく私好みのイラストを見つけました。きたのじゅんこという方の作品で、悩んだあげく ”天空の楽師”と”惑星”を購入。天空の楽師の彼女には目が合った途端一目惚れでした。哀愁を含んだというか、感情の起伏が感じられない無機質な視線・・・。素敵だなぁ。付随したストーリーなしでここまで惚れ込んだのは久しぶりです。少女漫画的な絵柄って好きなんですよね。無駄に目がでかいとかまつげが長いとかじゃなくて、繊細に描き込んであるものが。・・・画集とか買ってしまおうか。

朝日新聞「朝日キーワード就職<2008>」
 図書館で新刊チェックをしてたら(この行為じたい人様によく突っ込まれます)発見しました。まあ常識が足りてないのは分かってますから、この手の本で多少補われればと思ったんですが。結局斜め読みで右から左で忘れていきました。
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by mizuao | 2006-12-28 11:08 | 本(外国人・その他)

深見真「ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた」

 明日私も兄も出かけるので、今日はクリスマスのごちそうを食べてました。クリスチャンでもないのに。詰め物したチキンを丸ごとオーブンで焼いたもの、サラダ二種にパンにワイン。そういや今年はスープが付かなかったですね・・・。母さんが余裕なかったのでしょう。
 バジルソースのかかったチキンも皮がパリパリしてておいしかったですが、アボガドと海老のサラダがなかなかヒット作でした。サンドイッチのフィリングとかにしても絶対いけます。アボガドと海老とシーチキン、それにマヨネーズとごまドレッシングを混ぜたらしいです。
 まだこれからケーキもあるので楽しみですね。飾り付けが楽譜を模してあって、かわいいのです。スポンジケーキが六層ぐらいになっていて、それぞれの間に別々な種類のジャムが挟んであります。結構複雑な味になってそうですね。あぁ、待ち遠しい。

深見真「ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた」
 ラノベ作家は筆が速いですね。やっと予約してたのが届いたと思ったら、もう次のが出てるようです。次回弓華ホストとか、やはり来たかと思う程度にはベタな展開です。今回は死んだと思われてた人が案の定生きてたし。そこまで大物だったというのは驚きでしたが。この方はストーリー性云々というよりは、アクション描写に見る価値があるというのは変わりません。
 塵八が学校で五人の敵を瞬殺するシーンがかっこよかったです。戦いながらにして瞬時に、相手の銃を解体して無効化する・・・。素手での格闘戦は多少苦手でも、銃器のプロである塵八らしい戦い方です。
 今回ボス倒してのは塵八だったので、弓華はそこまで戦闘で活躍シーンはなかったですね。その分球技会のサッカーでやりたい放題やってましたけど。踵でボール浮かすとか、不自然に連発しすぎな気がします。私でもできるぐらいなんでそんなに難しくない技術なんでしょうが、サッカー中継とか実戦ではたまにしか見かけません。ほとんどキャプつばの世界ですね。
 しかし弓華は誠実なのか不誠実なのかよく分かりません。カノコ一筋とか言いつつ、やはり伶も気になってるようで。カノコさんの方があなたのためですよ・・・とか言ってみたくなります。一巻から、いずれ伶に銃を突きつけられるのは分かっているのだし。まあ物語の都合上、今後も弓華は伶に振り回され続けるのでしょうね。
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by mizuao | 2006-12-23 19:51 | 本(著者ハ行)

ほしおさなえ「ヘビイチゴ・サナトリウム」

 今日は部活の連中と日本のどこかを旅してる夢をみました。何かが祀られている所にお参りするといって樹海を奥に進み、たどり着いた先は鍾乳洞らしき地下迷宮。そして入り口で手を合わせていざ一歩中に入ると、そこはお土産屋が建ちならぶ観光地でした。夢の不合理さは素敵です。

ほしおさなえ「ヘビイチゴ・サナトリウム」
 途中で犯人らしき人物が二転三転するややこしいミステリーでした。首謀者と思われる人物が死んでしまっているから直接真実を知ることができない。誰かが嘘をついてたり、残ってる証拠が信用できない可能性ももちろんある。辻褄があってるからといってそれが真実だとは限らないといセリフに納得します。
 推理小説とかで、探偵がここに証拠がここに証拠が・・・と細かな物証を拾い上げて容疑者に突きつけるものがありますが、それって胡散臭いですよね。確かに辻褄が合ってるかもしれないけど、単にそれはお前が想像した筋書きだろ?と言ってみたくなることがあります。だから二時間サスペンスを見てると、状況証拠だけでは起訴できないとかいう言葉を聞くんでしょうけど。
 しかし腹黒そうな女性がいっぱいでてきます。江崎ハルナとかすごいひどい人ですよねぇ。自分をさらに数倍レベルアップさせた感じです。私が思ってみても決して言わないことを連発していますよ。自分に対して憧れてくる後輩に、わたしはあなたじゃないの、あなたのことは理解できないという意味のことを言ってみたり。話だけでも聞いてくれという後輩に、あなたはわたしに話を聞いて欲しいんじゃなくて、あなたの言うことを聞いて欲しいだけ、とか言ってみたり。怖いですねぇ。建前というものはこの子には存在しないのでしょうか。非道を自称する私でも、さすがにここまで徹してられたのは中学ぐらいまでです。まあこの子のさらに上をいく方もでてきて、女の恐ろしさを思い知らされました。
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by mizuao | 2006-12-22 18:19 | 本(著者ハ行)

山之内正文「八月の熱い雨」

 日曜に納会があって無事サークルは終焉しました。私にとっては。これで就活しながらでも、多少なりとも本読む余裕ができるといいんですけど。本を読めなくなったら、そもそも文学部に来た意味がなくなってしまいますから。

山之内正文「八月の熱い雨」
 ハードボイルド探偵小説?ただ主人公はいかにも誠実な面倒見のいい青年なので、ハードボイルドではないですね。面白さは可もなく不可もなくという感じです。適度に謎もあって、謎解きも単純明快で分かりやすいんですが、今後もこの作者を読みたいと思うほどではないです。
 
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by mizuao | 2006-12-19 19:00 | 本(著者ヤ行)

高里椎奈「雲の花嫁 フェンネル大陸偽王伝 6」

 しばらく前に母親に便乗して製作したヘキセンハウス。せっかく画像があげられるのにやったことがなかったんで、この際実験兼ねて続きに載せときます。

高里椎奈「雲の花嫁 フェンネル大陸偽王伝 6」
 偽王宣言してしまったフェンがどこに行くかと思ったら、敵地シスタスに乗り込んでしまいました。と言ってもまだ入り口ですけど。しかしフェンがいよいよアルスラーン状態になって、どんどん仲間が増えてきます。結構登場人物が増えてきたのに、アルスラーンのように影が薄くならないのがすごいところです。自分の力量を冷静に見つめることができ(過小評価すぎですが)、その上でおかしいと思ったことには真っ向から立ち向かえる正義漢。大切なのは自分の正義を裏切らないことという秋の言葉を実践していそうなのがフェンです。自分が付いていくなら、アルスラーンとかベルガリオンよりはフェンを選ぶでしょうね。
 今回はラビッジ王国の過去が語られていましたが、リノへの好感度が上がりました。妙に態度が偉そうだと思ってましたが、一応苦労人だったんですね。賢王の後を継がなくてはならないのは大変です。それを支えるマットさんもかっこいいです。
 さて、ロカとフェンの再会はいつになるのでしょうか。フェンに嫌われたくないと言ってシスタスに旅立つロカ。彼の馬鹿さあふれる一直線っぷりが良い方に働くことを願ってます。彼一人だと無事フェンの元までたどり着けるか不安ですが、カティア様がついて行ってくれるようなので安心です。これでカティア様の出番も増えるでしょうし。

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by mizuao | 2006-12-16 11:16 | 本(著者タ行)

甲田学人「断章のグリム 3上」

 統計資料は集めるのが面倒くさいから嫌いです。人口とかは常に最新のものを持ってこなければだし、自治体はガンガン合併するせいで数えるのが大変です。データを表にしたところでいいかげん飽きてきました。これを比較分析するのが本来の目的だというのに(笑)

甲田学人「断章のグリム 3上」
 断章も、はや3冊目になりまりた。今回は人魚姫をモチーフにして鬱ってます。人魚姫ってアンデルセンじゃ?とは作者ご自身がつっこまれてました。
 まだ上巻なのでどうなるか分からないですが、パターン的にゲストの千恵は殺されてしまうんでしょうね。亡くした姉に対して屈折した思いを抱く彼女は、結構タイプです。本来活発な性格にも関わらず、姉のことを忘れられず髪を伸ばす少女。・・・ってMissingの不由美と結構ポジション似てますね。あれも3、4巻だったしなぁ。2巻のヒロインいじめも一緒だし、符号する部分も多いですね。案外巻数で揃えてたら面白いです。偶然でしょうけど。
 今回も雪乃の「殺すわよ」が聞けて満足でした。ですが、今回彼女のリストカットシーンはあまり切羽詰ってなかったためか、痛々しさが薄かった気がします。
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by mizuao | 2006-12-14 22:46 | 本(著者カ行)