カテゴリ:本(著者タ行)( 61 )

高野潤「アマゾン源流「食」の冒険」

 ここしばらく生きる支えにしていた駅の広告が、新しいものに替わってしまいました。
 朝、決まった電車の決まった乗り口から、閉まる扉越しに眺めていたポスターが見れないかと思うと、残念でなりません。前はイツワリノウタヒメが消え去り、今回はアイドルに恋して…。
 次にまた痛々しい広告になってくれるのはいつのことになるでしょう。

高野潤「アマゾン源流「食」の冒険」
 アマゾンのへんをフィールドにしている写真家が、現地で食したものについて、色々記しています。動物達の写真を撮るのにフラッシュを焚くと、その後瞬時に現地ガイドが矢を放って動物を仕留めて食う、という流れがすごいです。ガイドさんからすれば、わざわざ森に入るのは、そういう役得を狙っているから、ということもあり、とにかく肉が食べたいガイドを我慢させるために、鶏やら豚を連れていったり、魚を釣ったり、苦労をされています。
 
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by mizuao | 2011-01-17 22:01 | 本(著者タ行)

高田祟史「カンナ 戸隠の殺皆」

 戸隠に行ってきました。ちょうど新そばの季節で、香り高くこしのある蕎麦を堪能してきました。紅葉も綺麗でしたけど、そんなことより蕎麦がうまい。
 あとは戸隠神社の宝光社から奥社まで、往復制覇しました。登山靴で行ってよかったと思う4時間歩き通し。戸隠山を背後に、奥社から見下ろした山々は、夕日に照らされ、いっそう赤く黄色く、まさに秋、という光景でした。
 戸隠神社には、それぞれ天岩戸神話に所縁のある神々が祀られています。踊ったひととか、岩をぶん投げたひととか、そんな方々が。つまり何が言いたいかというと、中社の祭神がえーりんの元ネタの神様だったんですよね。賽銭を投げて、とっさに願い事が思いつかず、えーてるでもえりんげでも何でもいいからどうかお幸せに、と念じてしまいまいた。罰あたりにも程がある。願われた神様も何を言われたか分からず、リアクションに困ったことと思います。

高田祟史「カンナ 戸隠の殺皆」
 ガイドブックとこれで事前学習。カンナのシリーズは読んでなかったんですが、こっちは歴史ミステリー要素が6割ほどどこかへ飛んでいき、忍者大戦の話になっていました。
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by mizuao | 2010-11-08 14:22 | 本(著者タ行)

飛浩隆「象られた力」

 昨日も朝からモンハンをやり続けてました。モンハン自体は知識はほとんどなかったのですが、FF11に結構システム似てますよね。多分。あれも街で料理食べてステータス上げてからボス戦に挑むとかそんな仕様もあったはず。FF11なら高校の頃ゲーム雑誌の攻略記事を1年ほど読み続けてエアプレイしてた実績があるので、モンハンもなんとなくこんな感じでいいんだろうという適当さでプレイしてます。おかげで、Aボタンでも攻撃できることに気付かず、ひたすらリモコン振り回し続けてました。そりゃ手首も疲れますよね。

 おとこぎがアホすぎて最高です。過去に見たことのある四月⑨企画の中で、一番斜め上で笑ったかもしれません。ひどすぎる。しかも全部レスリングな感じのあれかと思いきや、女性の執筆陣(推定)のガチっぷりに、うっかり違う方向に目覚めそうです。

飛浩隆「象られた力」
 標題作含む中編4編。ラギッド・ガールの素晴らしさを何度か人に語りつつ、実はまだこれを読んだことがありませんでした。
 「デュオ」は音楽が絡んだ殺人。去年読んでたスタージョンの中編にもどろどろした音楽系の話があったのを思い出します。最後のどんでん返しにやられました。
 「呪界のほとり」は龍がワープ移動の手段ということで、始めパーンの竜騎士シリーズを思い出しました。飄々としたじいさんと生真面目な主人公の会話が笑えます。この方の話ってあまり笑い所はないんですが、文化人類学的お人よしが、地味につぼに入りました。水寄せとか鯨とか、結構廃園の原型がここにある気がします。
 「夜と泥の」。一番圧巻されたのは標題作でしたが、好きなのはこれです。人類がそこかしこの星を地球化し、遍く宇宙に広がっている未来。ある辺境の惑星でテラフォーミングのために解き放たれた分子機械が、人間の気づかないうちに惑星の意志に乗っ取られているというもの。その星では死んでしまった少女が年に一度機械によって再現されているのですが、その情景描写がとても美しいです。真夜中の沼地で、一晩限りの死んだ少女を中心に有象無象が群がっている様子を想像するとぞくぞくします。司政官シリーズの中編とか、竹宮さんの「ジルベスターの星から」以来、惑星の見せる夢というものに憧れます。
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by mizuao | 2010-04-04 23:43 | 本(著者タ行)

高里椎奈「フェンネル大陸真勇伝 雪の追憶」

 ここ一週間ほど、休みを丸々費やし、なお夜中の1時ぐらいまでゲームをしてたました。基本バカゲで、人生に役立つ何かを示唆してくれたりする訳では全くなかったですが、気持ちよく笑えて気持ちよく感動することができました。なにより、本編終わっておまけの追加シナリオをやるのに、本編と同じくらいの時間を費やしているという……。製作者たちの熱意には頭が下がります。
 本編はもちろん、おまけの学園コメディがとても楽しかったです。年長組さんの活躍が多かったのも嬉しいところ。年下たちの暴走を年長組が見守っているという構図がよかったです。本当だったら彼女たちはひどくドロドロな関係になってるはずが、そうならないのはハーレム系だからか主人公の仁徳か。結局派手に暴走したのは主人公の唯一の友人だけですもんね。白衣の麗人ばんざい。本編での悲惨な暴走だけでなく、おまけの暴走具合で救済された気がします。相手より年下になろうと冷凍催眠装置作ってみたり、若返り機作ってみたり。マッドサイエンティストっぷりをフルに発揮してくれました。しまいには主人公に母親に似てるとか言われてましたけど、それって恋する乙女として、言われて嬉しい台詞なのかどうか……。

高里椎奈「フェンネル大陸真勇伝 雪の追憶」
 ついにサチの素性が分かりました。つねに飄々としていたサチの悲しい過去。自分の大切な人を手に掛けるというのは、定番とは言え泣かされます。今回も見事にミスリードに引っ掛かりました。サチにそんなに大事な恋人がいたのかとひやひやしました。なぜに高里さんの書かれる男性はこんなに素敵なのでしょう。アシュレイにロカも再登場して、いよいよなんらかの決着がつきそうですが、フェンは果たして真の勇者になれるのか。
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by mizuao | 2010-01-20 22:38 | 本(著者タ行)

高里椎奈「フェンネル大陸真勇伝 太陽と異端者」

 寝ても覚めても、白衣の素敵なお姉さんのことを考えてしまいます。宮さまとか、静留さん以上に間違った方向に行動力を発揮してる気もしますが、それも愛故にと思うと、憎みきれないものがあります。あのうやむやな終わり方は、ちょっと自分の中で消化しきれていないですが、本人たちが納得してるなら、それでいいのかもしれません。しかし、車椅子探偵を自称してる割には、陣頭指揮してみたり、爆弾作ってみたり、やたらパワフルですよね。天才とバカは紙一重を体現してる人です。

高里椎奈「フェンネル大陸真勇伝 太陽と異端者」
 グールの島の枯れ果てた世界が面白くて、一気読みしてしまいました。素手で泥炭をこねて火を起こすとか、微生物がうようよしているせいで川の水が飲めないとか、ロビンソン=クルーソ好きの私がわくわくするネタです。神から見捨てられていると現状に甘んじるグールの集落も良い感じです。と、まあ読み進めていたら、最後でびっくりしました。
 すごいネタばれになります。フェンってグールだったんですね。ダイアンと人間との子供ということでいいんでしょうか。ほのめかされているだけですが、色素薄いとか、フェンの狼のペンダントとか、それっぽい描写があります。しかしここまで何冊か読んできましたが、この巻の最後まで全然気づきませんでした。
 確かにやたらめったら頑丈ですばしっこいなとは思ってましたが、てっきりそれは主人公補正がついているからだと……。この話がずっとグールと人間のありようにこだわり続けていた理由が、すごく納得できました。色々な国がフェンとフェンパーティーの力で幸せになってましたけど、今後フェンが果たす役割はなんなのか。グールと人間の共存共栄はいつの日になることやら。
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by mizuao | 2010-01-13 23:15 | 本(著者タ行)

高里椎奈「海紡ぐ螺旋 空の回廊」

 今日はお隣の猫を貸していただいて、半日ほど猫に構ってもらいました。警戒心が薄くて人懐っこいこだったので、借りてきた猫状態になることもなく、結構遊んでくれました。
 しかし猫はなぜあんなにかわいいんでしょう。小動物を見て「かわいーv」と叫ぶ女子は、自分のかわいさをアピールしてるんだという穿った見方もありますが、私はその枠には入っていないと主張したいところです。だってそういう子達は、猫がかわいいのか猫耳がかわいいのかそれが問題だ、とか悩みつつ、自らの獣耳属性について過去にさかのぼって考察を始めたりはしないはずです。しないはずです。
 どう考えても、自分のかわいさをアピールしてる女の子(本当にいるのか謎ですが)の方がまっとうだと思います。

 私の中で一番古い獣耳萌えって、どのキャラなんでしょうね。FFのジタンさんの耳としっぽを見て、ねーよwと思いつつ、ミアのために.hack//買ってみたりしてた訳です。となると境界はそのあたりか。でじことかも別になんとも思わなかったですしね。中学生くらいで綿の国星を読んだときには、そもそも獣耳という観点を持ち合わせていませんでした。まあ最近だと、獣耳でしっぽで戦う女の子たちとか最強すぎる、とストパンに心奪われていたので、今はもうその方向も手遅れなのは顕著ですが。そして全然関係ないですが、通称がストウィじゃなくてストパンなあたり、もう本当に神だと思います。あとニャリスとロリスも神だと思います。日本は多神教です。

高里椎奈「海紡ぐ螺旋 空の回廊」
 文庫待ちしていた、薬屋さんシリーズの第1部最終巻でした。秋がハルなのかどうか、完全に座木と同じタイミングでだまされ続けてましたね。四季の兄弟の方のミスリードにも引っかかってましたし。これまでの巻でちょびちょび出てた伏線が回収されて、すっきりした気分です。
 過去編の方はともかく、青伊さんちの証言崩しは上手くできてるな、と思いました。単純な探偵役でなく、結論部分とは関係のないところから話すことで、家族の崩壊を防ぐというさりげない配慮ができるあたりが秋のいいところですよね。最後の冷蔵庫いっぱいの料理と弁当の選択とか、優しい座木とそれを読み取れるまで成長したリベザルの姿も、いいなと思いました。この手のやりとりとか台詞回しとか、これを思いつく作者の方を尊敬します。
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by mizuao | 2009-09-29 22:48 | 本(著者タ行)

田中芳樹「アルスラーン戦記13 蛇王再臨」

 夕刊に、愛媛県出身の有名人は?という話題が出てました。そのコラムニストはホステス殺人の人を挙げてましたけど、愛媛と言えばもっと有名な人がいますよね。小さいのにパワフルな歌姫とか。最近のPVがやたらセクシーでかわいくて、この人ここまでかわいかったっけ?と頭を悩ませたくなる歌姫とか。

田中芳樹「アルスラーン戦記13 蛇王再臨」
 いくつか平行して戦記ものを読んでると、どの国が滅びたとかどの家臣がのし上がったとか、詳しい情勢がごちゃごちゃになります。特に刊行速度が遅くて、横文字が多いシリーズだと、もう手がつけられないことになります。まだパルスの武将だけなら覚えてるんですが、三つ巴四つ巴になってきてると、もう誰が誰だかさっぱりです。よって今回のハイライトと思えるエステルについても相当存在を忘れていました。アルスラーンに与えた影響はかなり大きそうなんですけどね。
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by mizuao | 2008-10-18 19:16 | 本(著者タ行)

高里椎奈「草原の勇者」

 今週のとらぶるは神がかってました。ジャンプをパラパラめくるとイヴの浴衣姿が目に飛び込んできたので、まずそこから読むことに。1ページ目をめくり、扉絵を見ると、そこにはこの世のものとは思えない存在が・・・。猫イヴかわえぇw あれは反則です。ただでさえ愛らしすぎるのに、その上猫耳猫しっぽはなしです。これをティアーユ博士に応用するとどうなるのか…。服はやはり白のタートルネックで、下はプリーツの入った黒スカート。ベージュでも可。ただし膝丈で。髪とスカートが広がる感じで寝っ転がればいいと思うよ。自分のにやにや具合が気持ち悪くなったところで、ここが事務室の机であることを思い出した月曜の昼休みでした。

高里椎奈「草原の勇者」
 相変わらず根っからの悪人がいない話です。一見悪そうに見えた人が、実は訳ありでいい人。というパターンが多いです。まあ安心して楽しく読めるのでいいですけど。主人公成長してますし、少年少女の健全な育成に役立ちそうな一冊です。来年あたり職場でそう主張してみようと思います。
 第二部に入って、サチの謎を探る方向で物語が動いて行きそうです。今回はサチが探している人が誰なのかが語られました。サチの国の英雄らしいんですが、サチの弟というとひと癖ふた癖ありそうですよね。それともサチがあんなのなので、それこそアスターのように正統派に育ったんでしょうか。気になります。
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by mizuao | 2008-07-31 21:12 | 本(著者タ行)

田中哲弥「ミッション・スクール」

 そういえば、ジャンプのうさぎ道場の話が終わってしまいました。私は結構好きだったので残念です。バトルものと見ると中途半端でしたけど、初っ端から嫁さんがいるジャンプ主人公というのも珍しかったですよね。かと言って恋愛要素を押し出してる作品でもなかったので、全体に中途半端だったのでしょうか。あと今週の読みきりはジャンプでやるにはもったいない面白さでした。

田中哲弥「ミッション・スクール」
 ミッションって、ミッションだったのですね。「やみなべの陰謀」に負けないタイトルのあほくささです。中身は読んで五日でほとんど内容忘れるぐらいの面白さでした。
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by mizuao | 2008-07-15 22:36 | 本(著者タ行)

谷原秋桜子「天使が開けた密室」

 昨日今日と研修が奇跡的に定時に終わり、家に帰ってから本やら漫画やらをむさぼり読んでました。先週は朝の新聞と寝る前の15分程度の読書のみで、自分が活字に飢えていたのがよくわかります。幸い今週は私が買ってるシリーズの発売日が重なっていたので、本屋の前でぐるぐる回ることもなく、即断即決で買ってこれました。
 あと深見さんのサイン会が横浜の有隣堂であるそうです。もう整理券はなくなってしまってそうですよね。初動が遅れたのが真剣に悔やまれます。

谷原秋桜子「天使が開けた密室」
 レーベルとミギーさんのイラストでジャケ買い。あとがきを読むまで気づきませんでしたが、元々はラノベだったようです。どうりで読みやすいと思いました。しっかりしているようでぽややんな主人公と学友たちの会話が軽妙で面白いです。でも内容は結構まともなミステリーなんですよね。密室崩しも誤誘導も交えながらうまい具合にいってます。部屋の外から拳で衝撃波を加えたとかいうオチと同じレーベルとは思えません。
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by mizuao | 2008-04-08 22:17 | 本(著者タ行)