カテゴリ:本(著者ア行)( 82 )

小川洋子「博士の愛した数式」

 明日は2時半に面接が終わって、その後バイトまでは空き時間です。面接場所が珍しく学校の近くなんですよね。芝公園の近くなので、ある意味縄張り内です。道に迷う心配がないのはありがたいです。
 面接後は、学校に行って一休みしつつ資料調べ・・・というのも考えましたが、それよりは次の面接準備の一環で、本屋めぐりをしといた方が良さそうです。秋葉原に表参道、この二箇所を回るぐらいの時間はあるでしょう。

小川洋子「博士の愛した数式」
 集団面接で一緒になった子の推奨品。ベストセラー嫌いに軽くひっかかって、あまり読む気が起きなかったのですが、せっかくの機会なので読んでみました。
 全体通して読んで、なんとなく品が良い文章という印象を受けました。博士と義姉の関係とか、謎のNとか、ちょっと間違えれば昼ドラ展開になりそうなネタが転がってるのに、それはあくまで匂わせる程度に留めてあります。それがこの清潔感を引き出しているのでしょうね。
 品のよさと、博士の超絶浮世離れぶりのおかげで、文章全体がぼやけて、まるで霞を通して物語を読んでる気にさせられます。数式、数式、数式の博士の会話と、家政婦とその子供との日常が溶け合って、妙に現実離れしていました。私もたまに浮世離れ呼ばわりされますが、博士が数式について語るように、本について語っているのでしょうか。
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by mizuao | 2007-03-11 22:34 | 本(著者ア行)

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 11 もういいかげんあきらめろ!」

 現実逃避しまくってましたね。今日も帰りの電車で読む本がなくて、東京駅の本屋に寄ってしまいました。そこでフェンネル大陸の最新作を見つけて、思わず購入。疲れている時は、バッドエンドにならず希望が残るお話を読むに限ります。そういう点では、高里さんも加納さんも安心ですよね。物語のそこかしこに、人間の善性が見え隠れしています。

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 11 もういいかげんあきらめろ!」
 「こんな俺に誰がした?」が笑いましたね。オーフェンの素性が、昔の写真からばれそうになる。でも結局、写真の中で純粋に微笑む少年とオーフェンが同一人物だと、誰も気づかない。落ちは分かってても、この手のベタな話は単純に笑えます。同ネタでもう一本ありましたけど、当分このネタは引きずるつもりでしょうかね。 
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by mizuao | 2007-03-08 23:33 | 本(著者ア行)

安倍公房「砂の女」

 色々とストレスがたまるので、自然に読書量が増えていきます。一昨日も面接前日に緊張して寝れなくて、スパイラル15巻読破してしまいました。

安倍公房「砂の女」
 最近はまりつつある安倍公房。代表作ということで読んでみましたが、面白かったですね。本当に。 あらすじをよんで「高野聖」のような話を想像していましたが、当たり前ですが似て非なるものでした。高野聖は徳の高いお坊さんで、こっちは俗人の教育者です。
 ”砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める部落の人々”
 砂丘の谷間に閉じ込められた男は、家の周辺を侵食してくる砂を、ひたすらかき上げ続ける仕事を強制されます。すくってもすくっても、侵食してくる砂。すごい虚無感に満ち溢れそうな作業ですよね。賽の河原で石を積むような。こんなことを続けていたら、気が狂ってしまいそうです。
 さて、さんざん脱走計画を立て、部落に閉じ込められることを嫌っていた男は、最後逃げるチャンスに直面してある決断をします。・・・というか、決断をしないという決断なのか?まあ逃げるチャンスを自らふいにする訳ですが、この辺の心理がなかなか面白いと思いました。
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by mizuao | 2007-03-08 23:14 | 本(著者ア行)

化野燐「件獣 人工憑霊蠱猫」

 ひな祭りということで(本当は明日だけど)、母さんがあられを揚げてくれました。この手の物って、やっぱ揚げたてが最高ですよねぇ。と、許可が下りたのをいいことに、揚げた先からつまみ食いしてました。

化野燐「件獣 人工憑霊蠱猫」
 シリーズの四作目ですかね? おどろおどろしそうな、ジャケットと、タイトル、それに著者名に目が止まり、一度読んで見たかった作品です。
 で読んでみて思ったのは、きっと一巻目とか二巻目はすごい面白いんだろうな、ということです。単純に化物が出てくるのでなく、妄想なんたらかんたらの力で化物が出てくるらしいんですが、さすがに四巻目ともなるとその辺の詳細が省略されてしまってます。名前から考えると、Missigの構造に近そうなんですよね。あと、主人公が実は・・・というのがすぐに分かってしまうので面白みが少ないです。素直に一巻目から読めば、ちゃんとその辺を生かした演出が楽しめたんでしょうけど。
 件・・・というと、私の中では日本の妖怪の中ではメジャーなんですけど、一般的にはどうなんでしょうね。黒祠の島とか、スパイラルの公式Web小説で出てくるのを読んだことはありますが。ただ予言する動物というだけでなく、観測者としての役割も持たせたのが、この小説の新しいところでしょうか。
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by mizuao | 2007-03-02 22:36 | 本(著者ア行)

安部公房「カンガルー・ノート」

 ふとステルヴィアのOPが聞きたくなって、探してしまいました。調べてたら、この方ファフナーのOPもやっていたんですね。どことなく中島みゆきだったかを思わせる声です。
 ついでにエウレカのOPを1期から4期まで比べてみました。第1期の曲も好きですが、やはり第3期が一番好きですね。あのヒーローものっぽい熱さが大好きです。そういう意味ではゲーム版のOPも好きでした。
 しかし、今週は面接対策強化週間にするつもりが、やる気がまったく起きません。現実逃避ばかりです。自己PRとか、書くだけでもこっ恥ずかしいのに、間違っても口に出す気になりません。自己PR一分間とか、なにをしゃべれと言うのだか。

安部公房「カンガルー・ノート」
 バイトの関係で「棒」という文章を読んで、そのいかれ具合が好みだったので他にも手を出してみました。「棒」は短いし、じっくり読んだら何とか読解できるレベルなんですが、「カンガルー・ノート」は難しいですね。寝る前の流し読みで、読解しようというような根性が間違ってるのは分かってますが。
 まず、足の脛からかいわれ大根が生えてくるというのは、何なのか。出たのが1991年ですよね。O157の騒ぎはまだ起きてないですし。となると、なぜここにかいわれ大根? あの白くてひょろっとしたものがなんとなく、「死」とか「地下」とかそういうイメージにつながると言えるような気がします。かいわれ大根の与えるひ弱な印象が、「死」と「生」の境界を彷徨う主人公にぴったりなのかもしれません。としたら、かいわれ大根のあのピリッとくる食感は何を託されているのか? 作中主人公が刺激を感じる部分はあるので、何かしらの意味はあると思うのですが、その意味が分かりません。死につつあるものの抵抗?とかはあざといというか、普通すぎて詰まらないですね。
 そもそもカンガルー・ノート自体がなんだか分かりませんよね。主人公が適当に企画した新商品で、主人公自体もそのコンセプトがなんだか分かっていないという代物。謎の看護婦が「カンガルーなんかだったら、親孝行も親不孝もないらしいけど……」と言及している部分がありますが、ここも意味深なわりに、意味不明。人間の子供は生まれた途端に親から離れることになるけど、カンガルーは本人の意思は関係なく、強制的に親の袋の中で育つことを指しているのか。
 他にも街中を疾走する自動ベッドに、「お助けコーラス」、賽の河原の観光地化・・・様々なつっこむべきネタがありますが、全編通して不条理でわけがわかならいので、これは必死に読み解こうという方が馬鹿なのかもしれないです。このコロコロと切り替わる場面、自分を無視してハイスピードで動いていく設定、これら全ては夢の特権です。夢の細部を無理やり解釈しようとしている、ユング派心理学者が思い浮かんで、アホらしくなってきました。
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by mizuao | 2007-02-26 15:53 | 本(著者ア行)

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編8 同情なんていらねえぜ!」

 あぁ、ついに来週くらいから面接が入ってきました。筆記テストで落ちるのは、ほんと洒落にならないけど、面接はガンガン落ちる自信があります。何回かやってるうちに慣れることを願ってます。

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編8 同情なんていらねえぜ!」
 ラシィ・・・またまたややこしい人が出てきました。どいつもこいつも人の話を全く聞いていないですね。そんなオーフェンのキャラクターたちが大好きです。ラシィの父親もまた、濃い人ですよね。彼が何を言ってるのか真剣に理解しようとすると、自分の頭が悪いような気がしてきます。
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by mizuao | 2007-02-24 13:37 | 本(著者ア行)

有川浩「レインツリーの国」

 昨日、頼んでいた照明写真の焼き増しを銀座まで取りにいってきました。銀座なんか一人で行ったことがないので、迷わないかビクビクキョロキョロしていたら、教文館書店のナルニア国を見つけました。その日受けに行っていた会社が関わっている本屋で、児童資料論でも紹介されていた児童書の専門店です。これはもう行くしかないなと思い、書店見物をしてきました。
 あれはもう書店じゃないですね。小学校の学校図書館(ちゃんと整備されているもの)を思わせる造りです。内装も暖かく、子供が見やすいように配慮されています。奥の方に、読み聞かせスペースとかありましたしね。あと、目録までしっかり置いてあったのもポイントが高いです。

有川浩「レインツリーの国」
 有川さんから、飛び道具を抜いたらこうなるんですね。私はどうも純粋な恋愛小説を読むと鳥肌が立つ体質なようです。SF設定で、ドンパチやってる方が好きです。プラスαで恋愛要素が付くのは全然構わないのですが、それだけだときついです。
 とは言いつつも、有川さんらしい人物描写には楽しませてもらいました。
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by mizuao | 2007-02-24 13:22 | 本(著者ア行)

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編7 それはいろいろまずいだろ?」

 就活が終わった後に見たらきっと面白いと思うので、就活の愚痴を書き殴ってみることにしました。泣き言を言ってるうちに、ストレスも解消され、自分の現状をまとめることもできるという効果を期待してます。ただしあまりにも見苦しくなりそうなので、表に出しはしませんが。しかし、これをやっといて本当に就職できなかったら、ほんと笑えないなぁ。自分。

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編7  それはいろいろまずいだろ?」
 標題作の「それはいろいろまずいだろ?」がオチを含めて面白かったです。虐待保育士の言動にも色々と笑わせてもらいましたが、最後の婆さんが最高です。良い話風に引っ張っておいて、オーフェンの児童労働じゃないかぁーで爆笑しました。あと子供たちの仕掛けたトラップの、ワイヤーで足引っかけて転んだところで画鋲・・・というのが地味に陰湿で嫌(好き)ですね。
 あとはやっぱりキースが良いです。あれぐらい能天気に暴走できる、真のメンタルの強さが欲しいです。やはり、ここはもっとキースを見習っていこうかと思います。
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by mizuao | 2007-02-16 10:03 | 本(著者ア行)

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編6 一生ひとりで遊んでろ!」

 昨日はゼミの先生の家にお邪魔しました。思った通りというか居間にまで本があふれている素敵なお家でした。哲学系の専門書が豊富で、軽いところではアシモフにアーサー・C・クラークにブラットベリ。大御所ですね。
 お昼をご馳走になったあと、第一回卒論のテーマ決め。それが一段落したところで、先生のお嬢さんが作ったというチーズケーキをいただき、お土産をもらって帰りました。私は「書物航海」という本があたりました。ハードカバーで文字も小さいので結構読み応えがありそうです。

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編6 一生ひとりで遊んでろ!」
 とりあえず元締めが不気味でした。軟体動物系というか、手先に吸盤がついてそうです。人間らしいですけど。なんとなく貞子っぽい気もします。
 それにキースが精霊を呼び出す話が面白かったですね。オーフェンをはじめ、キースもコギーも宿に害をなすものですか。毎回のように宿は壊すし、金は払わないし・・・じゃ追い出されて当たり前ですよね。しかし「出てきてちょー」はないよなと思います。当時としても相当ひいたでしょうけど、今だともはや痛々しいの領域です。
 
 
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by mizuao | 2007-02-12 22:24 | 本(著者ア行)

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編6 自分がイヤにならねえか?」

 今度の火曜日に運良く秋葉に行けそうです。これで某ゲームの看板を見て来れます。午前の説明会が終わって、午後の説明会が秋葉で3時から・・・とおおよそ二時間程はうろつけそうです。

秋田禎信「魔術士オーフェン無謀編6 自分がイヤにならねえか?」
 オーフェンと素手で渡り合う女、ドギー姉様が登場です。またなかなかに濃い人ですね。だいたいこういう3姉妹とかの場合、一人常識人がいて割を食うものですが、この3姉妹は全員ぶっ飛んでます。その分常にオーフェンが割を食ってますけどね。
 しかしドギーさん素敵です。ガラス繊維を仕込んだパンフレットとか・・・。スカーフに炭素繊維仕込んでたお涼さんもかっこよかったですが、相手先がパンフを破った時のための嫌がらせに、そんな手間をかけようという発想がよいです。
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by mizuao | 2007-02-10 11:09 | 本(著者ア行)