カテゴリ:本(著者ア行)( 82 )

恩田陸「朝日のようにさわやかに」

 疲れてきました。精神的に、肉体的に、金銭的に。調査対象が家から遠すぎるんですよ。もっと身近に対象がありそうなテーマを思いつかなかったことを悔いてます。しかし考えようによっちゃたかだか15分間ぐらい恥をさらしたところで死ぬわけじゃないんですよね。ただ少しこの辺で好印象を持たせといた方が、すんなり卒論を通過させてくれるような気がするだけで。

恩田陸「朝日のようにさわやかに」
 短編集。この中では結構面白かったヨハン君の話は、以前他の短編集で読んでしまったので目新しさはありませんでした。それでもこの中では一番面白かったかもしれません。他はラジオの話がよかったですね。ひたすらラジオのトークのみで殺人事件が進んでいく話です。
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by mizuao | 2007-09-07 13:48 | 本(著者ア行)

恩田陸「チョコレートコスモス」

 なんとか図書館に潜り込むことができそうです。交通事故とか傷害事件とか起こさなければの話ですが。あと卒業できなくても意味がありません。図書館に就職決まってたのに卒論で落とされたーとかなったら、専攻で伝説の人として名前が残せそうです。というか先生たちの授業のねたにされそうです。そんなことは避けるためにも、あんま本読んでる場合ではないんですよね。でもたかだか5分間耐えるだけじゃん?自由技の6分の1だよ、はっはーとか開き直ってきたので、根性をたたき直さないといけません。

恩田陸「チョコレートコスモス」
 しばらく前に恩田さんが劇の脚本をやるとかいう記事を読みました。小夜子にしろ憂理にしろこの作品にしろ、恩田さんは前々から脚本家を狙ってたんだろうなと納得しました。早稲田出身だったはずだし、虎視眈々と脚本も書き留めてたんじゃないかと思います。それぐらいのしたたかさは絶対ありますよね。
 この作品はガラスの仮面を素でいってます。才能も実力もあるサラブレッドに、天性の才を持つぽっと出の少女。ご本人も意識して書かれたとは思いますが、二人で舞台の上で争って、違う世界に行ってしまうあたり、完全にそういう話です。出てくる女優たちは皆個性豊かで、特に響子視点の感情描写がどろどろで面白かったです。
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by mizuao | 2007-09-02 22:04 | 本(著者ア行)

大崎梢「サイン会はいかが?」

 このぐらいの季節、夜風呂上りにベランダに立って、ぼけっと外を眺めているのが好きです。しとしと降る雨に、アスファルトと土の湿る匂いが混じり合って、至福の一時です。

大崎梢「サイン会はいかが?」
 本屋さんが探偵をする話第三弾。今回はまた短編集に戻ってました。面白かったのは、「ヤギさんの忘れもの」ですかね。子供用の絵本に、ページごとに封筒がついていて、その中に手紙が入っているものがあります。それを使ったミステリー。犯人に全く悪気がなかったので、ほのぼのとしたお話になってました。その前の「サイン会はいかが?」が少々殺伐としていたので、つり合いがとれてました。
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by mizuao | 2007-07-11 10:10 | 本(著者ア行)

新井健生「図解雑学 ロボット」

 食欲がないときは、食べる前に軽くアルコールを摂る。これが私と母の共通認識です。梅酒あたりがおすすめです。

新井健生「図解雑学 ロボット」
 分かりやすい部分は分かりやすく、専門的なところは専門的です。図解というだけあって図が大量で、概ね楽しく読めました。
 ロボットを作るのに生物学・・・という話は聞いたことがありましたが、2足、4足、6足はおろか、蛇型ロボットまで動物の動きを元にしているんですね。動物的な動きより、もっとこう直線でガシガシ動いた方がロボットっぽくて面白いんですが、結局自然界の法則に従ったほうが効率がよいようです。
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by mizuao | 2007-07-03 23:06 | 本(著者ア行)

小川一水「天涯の砦」

 ラーゼフォンの映画版を見ていて、KURAUもいっそ映画ぐらいの長さにしてしまった方が分かりやすくなるのではと思いました。シンプルにクラウとクリスマスのラブラブっぷりと、クラウとお父さんの親子愛の話にしてしまってもきっと面白いです。アヤカさんの過去話はよかったですが、クラウ達の逃避行がいささか長すぎた気がします。つまらないというよりは、二人の幸せがまたいつ崩れるのか落ち着かない感じで・・・。やっと一所に落ち着いたと思ったら、すぐ襲われますからね。ゆっくりと幸せに暮らしてる描写がもっと欲しいと思ってました。
 まあその分最終回後の二人の幸せな生活を想像して、和ませていただきました。マイナーアニメですが、私が灰羽の次に好きな作品です。

小川一水「天涯の砦」
 ”地球と月を中継する軌道ステーション<望天>で起こった破滅的な大事故。”生き残った人々が必死に助かろうと頑張る話で、ありがちではありますが、さすがに面白かったです。真空、無重力の恐怖ってのをひしひしと感じました。あとパニック状態に陥った時の、人間の恐ろしさと。かなりの人数死んでいっているのに、ある程度ハッピーエンドっぽいのがすごいです。しかし、功とキトゥン、風美は最後まで好きになれませんでした。
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by mizuao | 2007-06-23 23:15 | 本(著者ア行)

恩田陸「木曜組曲」

 世間とは狭いもので、同じ企業の同じ職種に、高校の友達も内定をもらっているそうです。その子はまだ就活を続けているらしいのでどうなるかは分かりませんけど。もし一緒になったら心強いなーと思ってしまいます。しかしあそこの企業も、よっぽどウチの高校好きなんですかねぇ。

恩田陸「木曜組曲」
 突拍子もない超展開にはなりませんが、結構この話も好きです。多分読み返すのは5、6回目ですかね。なにかしら物を書く仕事をしている女性4人が集まって、ひたすらおいしい料理を食べながら話しているだけなんですが、辛辣な人たちばっかりなので面白いです。
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by mizuao | 2007-05-31 20:06 | 本(著者ア行)

阿達直樹「昆虫の雑学事典」

 小学校・中学校の同級生がついに歌手デビューだそうです。元々芸能活動をするためとかで中学で出て行ってしまって、その後ぽつぽつとしか音沙汰を聞いていなかったんですがすごいです。映画の主題歌を歌うそうで、今渋谷に巨大ポスターが出てるとか。試みに公式サイトをのぞいてみたら、あいにかわらず美人さんですねぇ。顔の美醜には好みがあると思いますが、私の学年で確実にベスト3には入っていたでしょう。常にぽわぽわした笑顔が印象的な方でした。

阿達直樹「昆虫の雑学事典」
 フルカラーで光沢紙。電子顕微鏡だと白黒なのが悲しいですが、他は綺麗ですね。しかし、これの筆者の趣味が甲虫系にあるらしく、色数の豊富な蝶とかは出ていません。
 昆虫系で面白い話はないかと読んでたんですが、雌雄モザイクというのが面白かったですね。左右でオスメス違ったり、頭だけメスだったりする個体の写真がたくさん載っています。左右で違うのはかなり差があるので私にも分かりますが、頭だけとかは素人には区別がつかないと思います。
 あとゴライアスオオツノハナムグリは頑張ってますね。擬態なんですが、ちゃんと背中の模様が鳥に見えてます。かわいい。
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by mizuao | 2007-05-28 23:38 | 本(著者ア行)

石黒達昌「冬至草」

 大神をやっていて、自分はなんでこんなに制限なしで爆弾がおけるゲームが好きなんだろうと思いました。ボンバーマンは爆弾を置くためのゲームなんでいいとして、WAとかはほんと何の意味もないのに常に爆弾を起きながら街中を疾走していましたね。今回も結構そんな気分です。一回に置ける爆弾数は一つみたいなんであまり派手さはありませんが、じいさんが吹っ飛ぶ姿は見てて楽しめます。

石黒達昌「冬至草」
 読む前にこの人の経歴を見て驚きました。東大医学部卒で、東大付属病院に勤務し、現在はテキサス大学の癌センターで助教授。だけど、芥川賞候補作を何度も出し、大江健三郎氏絶賛。・・・そんなすごい純文学の人が、なぜ早川で出しているんだろう?とこう思ったわけです。
 しかし、読んでみて納得しました。医学生物学関連のハードSF(医学系の場合はこう言わないそうですが)、なのに扱っているテーマが文学っぽいんですよね。
 「希望ホヤ」は、娘の命を助けるために、癌の特効薬となる生物を採り尽くし絶滅させてしまう話。人間のエゴってこわいよねーとか単純に言って終わりにしてしまえるような作りにはなっていません。
 読んでいて一番芥川賞っぽいなと感じたのが「目をとじるまでの短い間」でした。そしたら、実際これも芥川賞の候補作になってたんですね。自分の医療ミスで妻を亡くした男が、娘と一緒に田舎の診療所で淡々と暮らしています。人が死んだり、死にかけたりイベントはあるので淡々とというと何ですが、少々突き放したような感じのする文章です。
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by mizuao | 2007-05-26 22:57 | 本(著者ア行)

新井素子「今はもういないあたしへ…」

 ゼミ合宿が近づいています。まだレジメの準備が途中までしか終わっていません。というか、先生に相談に行っていないのが致命的。心を入れ替えて、今週中に先生にアポとって相談に行かないとまずいですね。何事も早めにやるのが私の信条ですが、就活始まってから、全てが後手に回っている気がします。
 と言いつつ、家にある恩田作品をゆったりと読み返してます。

新井素子「今はもういないあたしへ…」
 「ネプチューン」と「今はもういないあたしへ…」と二編入ってましたが、「ネプチューン」がすごく面白く、私好みでした。図書館で借りましたが、これは是非本棚に一冊欲しいです。
 海洋汚染が進み、もう青い海がほとんど存在内世界での話です。設定も色々と面白いのですがめんどくさいので省略します。で、私がこの作品の何が気に入ったかと言うと、人間の遠くに行きたがる本能について言及している点です。物語中にひたすら宇宙に行きたがっている男性がいるんですが、彼に共感します。生物は海から陸に上がり、陸から空に飛び立つ、そしてついには宇宙へ。・・・と。宇宙へ出ることを可能にした人類というのは、やはり生物の中で大きな区切りとなる存在だと思うのです。
 まあ、生物には「外に行く」ということが本能的に刻み込まれていて、それは原始の時代から共通のものであるというのが、この小説の設定ですね。そして何故生物にこのような本能が刻まれているのか・・・というのに一つの答えを与えているのがこの小説。タイム・トラベルをここで持ってくるあたりのロマンが素敵です。
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by mizuao | 2007-03-20 23:13 | 本(著者ア行)

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 12 そのまま穴でも掘っていろ!」

 面接ついでに、近くにあった水道橋図書館に見物に行ってみました。先日行った新宿区の分館があまりによろしくない図書館の典型であったので、正直ここにも期待していませんでした。
 が、しかし。まず入った一階は、広々と児童コーナーになってます。建物と内装が古い感は否めませんが、それを補って余りある暖かな飾りが施されてます。大型の絵本とかが壁側に立て掛けられるのと、外国語の絵本が妙に充実していたのが特に印象に残ってます。
 二階に上がって驚いたのが、入ってすぐのカウンターで「こんにちは」と声を掛けられたことです。いや、図書館のあるべきサービスとか習っている身としては当たり前のことなんですが、実際の図書館に行って声を掛けられることも珍しかったので。・・・なんか挨拶されて驚いたこっちが非常識なような気分になりました。
 さすがにお金がないのか、資料全体見回して古くなっているものが多いなーと思いました。しかし、文庫コーナーと写真集の充実っぷりはすごいですね。文庫は特に、岩波と早川に圧巻されました。まず岩波の方から目に入って、赤、緑、青・・・まさか全部買ってるんじゃ?と驚いたところで、次に裏に回ってみると、こちらもずらりと早川が並んでいます。しかもよく見ると並べ方がおかしいんですよね。普通は著者名順に並んでるものなんですけど、ここは豪気なことに番号順、つまり出版年順に並べてあります。あの感じじゃあ、きっと早川文庫も全部買ってるんでしょうね。いっそあそこまでくると、文庫の横に早川と岩波の目録も並べておくと親切かと思います。
 ・・・面接とちったのは、決して面接前に現実逃避しすぎたせいではありません。

秋田禎信「魔術師オーフェン・無謀編 12 そのまま穴でも掘っていろ!」
 「フリでもいいから努力しろ!」。コギーの栄転話ですけど、ラッセルさんの常識人ぶりが限りなく浮いています。オーフェン、コギーと並ぶと、ラッセルさんの真面目な対応がすごい違和感で、改めて彼らの異常さを感じました。
 「かよわい彼女のまもりかた」。これはアザリーが変質者に狙われていると主張する話ですね。いや変質者かどうかはともかく、実際に狙われてた訳ですけど。誰も自分が襲われる危険について本気で心配してくれないので、アザリーが拗ねます。そして涙ぐましい努力をします。かわいいです。
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by mizuao | 2007-03-14 18:16 | 本(著者ア行)