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真山仁「ハゲタカ 下」

 今日のゼミ発表のテーマは卒論の構成でしたが、なんとか乗り切りました。日ごろは放任主義の先生が素敵に手を入れて下さったので、なんとなくそれっぽいものはできました。

真山仁「ハゲタカ 下」
 しばらく前に上巻読んでたので、また見事に登場人物名を忘れていました。その人の役割とかはちゃんと覚えているんですが、名前はいつもだいたい忘れます。やはり音じゃなくて、目で読んでるのの弊害なんでしょうね。字面で覚えてしまうので、読みが分からないこともよくあります。
 上巻では人の不幸を食い物にする、ひたすらやな男に見えた鷲津も、最後には良いことをします。ミカドホテルのお姉さんを助けたのはかっこいいです。しかし、きざな男は嫌いです。現実にこんなのがいたら、みんなのうらみとかで、とっくにぶすっとやられている気がします。鷲津にひどい目に合わされたオーナーさんたちも見苦しいですよね。自分たちの最悪な経営の結果、鷲津にみぐるみ剥がされて、それで自殺してしまう。そこは復讐に行くべきでしょう。情けない。
 上巻でも感じましたが、これを読むと間違っても金融業はやめておきたいと思います。あんまり汚い金で良い生活してても嫌ですよね。そんなに私の胃袋は丈夫ではあしません。その点本屋なんて悪事を働いてもしれたものなんです。
by mizuao | 2007-06-26 21:34 | 本(著者マ行)
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