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高里椎奈「白兎が歌った蜃気楼」

 母の実家に行ったら、知らぬ間にケーブルテレビが入ってました。アニマックスとかそっち系のチャンネルも見れるんですよね。今回一泊しかできなかったのが真剣に悔やまれます。兄とドラゴンボール見て、その後一人でノワールを見た程度で終わってしまいました。しかし、恐ろしい世の中になったものです。うちがその手のに入ってたら、私が引きこもりと化すこと間違いなしです。
 あっ、吉田明生一つ読んでました。カリフォルニア物語を。なかなか後半がシリアスで面白かったです。

高里椎奈「白兎が歌った蜃気楼」
 すっかりつけ忘れてました。薬屋シリーズの6冊目ですね。しかし、どうしてこう文庫版の表紙はBL臭が漂っているのでしょう。秋と、珍しく秋が名前を覚えた直也が爽やかにバスケをしている図。老獪な秋と五分以上の勝負をする直也はすごいです。
 そういえば、秋が人の名前をさっぱり覚えない理由が少し分かりました。人の名前以前に、人の顔が認識できない人種のようです。綾那と一緒ですね。
 今回のリベの成長記録は、「なぜ人を殺してはいけないのか」でした。周りで人が次々に殺されて、自分まで殺されかかって嵌った疑問。結局ザギは、死んでもいい人はいるかもしれないけれど、殺されてもいい人はいない、と結論づけていました。高里さんの容赦のなさと優しさが見事にミックスされてるような気がします。
 高里さんの容赦のなさといえば、今回これでもか、これでもかという感じで人が死にまくってましたね。一家ほぼ全滅です。あれは単独犯だったと思いますけど、そして誰もいなくなった状態。
by mizuao | 2007-04-30 20:42 | 本(著者タ行)
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