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冴木忍「野望は暗闇の奥で <卵王子>カイルロッドの苦難⑤」

 ゼミに行ってみて、意外に次の自分の発表まで近いことに気づきました。良い文献が全然見つからなくて、全く進んでいないんですよね。先進的な事例を探さなければならないはずが、ウン十年前に先進的だった事例しか見つかりません。成田の事例とか、地域の課題解決につながっていて結構使えるとは思ったんですが、今もまだサービスやってるかどうかが怪しいですから。・・・明日もちょっと学校に残って図書館を彷徨ってみるとします。

冴木忍「野望は暗闇の奥で <卵王子>カイルロッドの苦難⑤」
 イルダーナフがいなくなってからの方が、俄然面白くなってきました。単に私の好みだとは思いますが、しっかりとした保護者に守られてるよりも、ボロボロになりながらも自分で考えて、必死で生きようとする過程が好きです。ボロ雑巾状態になった陽子に楽俊が現れたように、ギリギリまで頑張ったあとに救い主が現れた方が、ありがたみがあるんですよね。ちょっとカイルロッドは悲劇要素の配分の方が濃い気もしますが。
 今回遺跡の場面で、だいぶ話の流れと言うか、舞台設定みたいなものが分かってきました。フェルハーン神殿で英雄として祀られているカイルロッドそっくりの男。あれがきっとかつて”あの方”を倒した男なんでしょう。似てるからにはカイルロッドはその血筋のものなんですかね。でもそうすると、カイルロッドは”あの方”の息子なはずですから、辻褄が合わなくなってしまいます。それとも、それで辻褄が合うようなややこしい設定なのかもしれないですね。英雄自体が父神殺しである可能性もある訳ですし。
by mizuao | 2007-04-10 22:12 | 本(著者サ行)
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