灰羽DVD

 私が心の奥底から愛してやまないレキ姉さ・・・灰羽連盟のDVD-BOXを購入しました。かなり前に予約していたのが昨日届きました。今忙しくなきゃテレビの前で膝抱えて、エンドレスで鑑賞しているところです。
 灰羽は本当に良い作品だと思いますが、それでも自分がなぜここまで灰羽が好きかよく考えます。やはり放映時期がよかったんですよね。高二の秋、9月から12月でした。ちょうどクリスマスらへんに終わった気がします。この放映がもう一年あとだったら、ここまで自分に深い影響を与えることはなかったでしょう。逆に、もう一年早かったら、私は灰羽に込められたメッセージをとんでもなく曲解した形で受け取ってしまったと思います。「さあグリの街に旅立とう」とか考えて、うっかりタミフル飲んだ未成年と同じ行動をとっていたことと思います。実際あともう一押しでしたし。
 高一の秋というのは、私にとってはそれなりに辛かった時期です。部活では完全にスランプ。コーチとも合わず、それでも部活仲間に心配をかけてはと空元気を保ってました。意地ってもんもありましたし。ところがそれが完全に裏目に出て、同じ代の子達に「私たちはこんなに心配してるのに、本人が能天気すぎる」と怒られる始末。あの時はショックでしたが、同時に人間関係ってこんなもんだよなーと頭の中では笑ってましたね。今思えば笑ってないで誤解を解いて、自分が精神的にまいっていることを伝えるよう努めるべきでした。まあそんな訳で学校生活のかなりを占める部活は本当に苦痛でしかありませんでした。
 そこで家に帰ると、受験ノイローゼになった兄弟に、ヒステリーを起こしてどんどん痩せていく母親がいる訳です。元々人様に誇れるほど家族仲は良かったですし、私も家族にかなり精神的に依存してました。なので家というのは長年安らぎのスペースであったのですが、その時ばかりは家にいるのが辛かったですね。ふと気づくと、自分の部屋にいるのに「帰りたい・・・」と独り言を言っているんです。そして「いや、ここが自分の部屋だろ」と自分に突っ込むというのを、ずっと繰り返してました。あとこの時期によく言ってた独り言は「死ね」とか「殺す」とかでしたね。こう書くと恐い人のようですが、「(自分が)死ね」「(自分を)殺す」とかそういう意味でつぶやいてました。・・・どっちにしろ危ない人なことにかわりはないですが(笑)
 よくあるストレス解消法に「泣く」というのがありますが、自分にそれができなかったのも、自分の中に閉じこもってしまった原因だと思います。結構ストレスたまっていたので、気を抜くと涙腺が緩む状態でしたが、プライドの高い性格か災いして、学校では泣けませんでした。かと言って、自分の部屋で泣こうにも、鍵がついてないので母親が部屋にガシガシ入ってきます。ただでさえ心労抱えてる母親にこれ以上負担を与えてはいけないと、家でも泣きませんでした。結局地元の駅から家までの区間を、微妙に目を潤ませながら帰ってました。しかし、これも他人から見たらヤバイ人だなぁ(笑)
 あと、思春期の女性でストレスと言ったら、過食か拒食だと思うのですが、これも意志の力でなりませんでしたね。実際食べ物の匂いかぐと胸がいっぱいになり、吐き気がする状態だったんですが、何とか母親に気づかせない程度の量はキープしてました。外で出さないのですが、家の中では私の食への執着は、もう覆せない事実となっています。なんで、私がご飯食べないと、母親がすごく心配してしまうんですよね。食べずに体力が落ちて、さらに部活に迷惑かけたら本末転倒だという思いもありましたから、必死に嚥下して、吐かないように耐えました。この辺にも中途半端に強くて可愛げのない性格が見事に表れてますね。
 まあ高一の秋から冬にかけては、私の厭世っぷりがかなりひどくなっている時でした。結局中途半端で独りよがりな強さでは半年ももたず、責任感があるという小学校から築いていた評を踏みにじって、部活を辞めました。その後精神状態は元に戻りましたが、ずっとあの時自分の何が悪かったのか、自分がどうすればあの事態は避けられていたか考え続けていました。
 そんな思いに一つの答えを与えてくれたのが、この灰羽連盟という作品だった訳です。私なんかよりずっとひどい状況にいたレキ姉さんは、他人にも優しく良い灰羽であろうとしたけれど、誰かに助けを求めることができない人でした。その誰かに助けを求めることが出来ないという点において、私もレキ姉さんと同じでした。作品のテーマとして、罪の輪から抜け出すためには、誰かの手を借りなければいけない・・・ということがありましたが、その精神が私には見事に欠けているんですね。
 もちろん、私が辛い時期、クラスの友人たちに助けてもらっているとは感じ、感謝もしていました。しかし、いつも向こうが近づいてきてくれるのを待っていて、自分から近づくということをしませんでした。本当に、誰かに助けを求めることができない性格だったんですよね。壊れた兄貴もきっとそうだったんでしょう。
 まあ灰羽を見ることで、私は自分に欠けているものを知ることができました。他人に弱みを見せること。他人を自ら頼れるようになること。とにかくそれが、灰羽を見て以来の自分の目標です。それを心掛けているうちに、全体的な堅苦しさも多少ましになったようで、高校の友人からは随分丸くなったと言われています。
 
 
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by mizuao | 2007-03-22 23:50
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