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冴木忍「旅立ちは突然に」

 最近のバラバラ殺人の関係者って二人とも九段の出身らしいですね。やはり東京もんは恐ろしい・・・とか自分はもう卒業しちゃったからネタにできますけど、今ごろマスールたちはテンパってそうです。中には善良な人もいるのに可哀想に。

冴木忍「旅立ちは突然に」
 卵王子と聞いた途端に、某半熟なバカゲーのイメージになってしまったのはなんででしょう。ラノベらしく笑えるところもありますが、それなりにシリアスな部分もあります。卵王子の名の由来もリアルに想像すると結構禍々しいですよね。カイルロッド王子も見るからにお人よしで苦労しそうだよなぁと思いきや、エリオスへの対応は意外にドライで驚きました。ちゃんと他人を突き放すこともできる人のようです。
 だいたいこの手の話で国を追われた王子様というのは、徐々に持ち前の人柄で味方を増やし、ついにはラスボスを倒すものですけど、これはどうなんでしょうね。ついでにラスボスが二転三転するのも、この手の話にありがちだったりします。今のところはムルトさんがラスボスっぽいですが・・・。
 あっ、あとこの小説には女っけが足りません。イルダーナフさんが渋くて曰くありげで素敵ですが、生憎今私のオヤジ好きは往壓さんで充足されています。
 
by mizuao | 2007-01-19 21:11 | 本(著者サ行)
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