高校時代の友人とネズミ-ランドで待ち合わせしたはずが、気づいたらポッドで宇宙空間に射出され、火星に移住している夢を見ました。そうか、テラフォーミングが成功したのか、と夢の中でいたく感心した覚えがあります。
アン・ハラム「リンドキストの箱舟」
野生動物がほとんど滅び、全体が寒冷地となった地球で、少女が生命の種リンドキストを守りながらどんどんやさぐれていく話でした。流刑地で育ち、学校でいじめられ、結果的に母親を売り、旅に出れば人買いに捕まり、あやうく凍死・・・というなんとも不幸な人生を送る中で、彼女は間違っても真っ直ぐには育ちません。盗賊団を結成したり、ごみをあさったり、仲間を売ったり、強くたくましく成長していきます。生き別れとなった母をたずねて三千里状態なので、思わず同情しなければいけない気がするかもしれませんが、彼女はそんな偽善などまるで関係なく己の道を突き進みます。