有川浩「図書館戦争」

 5月の始めから中間レポートと称されるものを書き続けて、気づいたらそのまま期末レポートに突入。なんかおかしくないですかね?授業がない日に課題やりに図書館行っても、専攻の誰かしらを見かけます。やっぱ図書館じゃないとできないような類いの課題が多いからでしょうか。

有川浩「図書館戦争」
 書評を書けというレポートが出てて、最初はこれで書くつもりでした。ラノベ界における「戦う司書」物語の歴史とか題して。R.O.D.(これは司書さんじゃないけど)とか最近の「戦う司書と恋する爆弾」のシリーズ(本の概念からして既に現実ばなれ)とかの話と絡めて、これこそ真に本のため、図書館のために戦う人々の物語であり、私が待ち望んでいたものである。とかやろうと思ったんですがね。あんまり教授に私の頭のイタさがばれるのはよろしくないので、今回は控えました。夏に浦安に行く身として、「戦う司書」になりたいとかほざいて適性なしとか判断されても困るし・・・。
 ザリガニやら塩やら毎度色々なものに襲われる有川さんワールドですが、今回は『メディア良化法』なるものに脅かされてます。度の過ぎた本の規制や検閲を認め、言論弾圧に利用される『メディア良化法』に対抗するために図書館は武装化。自身とすべての本を守る組織として図書防衛隊を組織し、その図書防衛隊の一員が本作の主人公です。
 有川さんの他の本に比べるとこれだけがすごい面白いという訳じゃありません。なぜなら他の本も面白すぎるから。しかし、「図書館の自由」とか「中小レポート」「日野図書館」というキーワード、何より図書防衛隊をはじめとする図書館職員の本を愛する気持ち、本を守りたいという気持ちの熱さにあてられ、こっちまで燃え上がります。私もこんな世界に住んでたら、防衛隊配属を希望していたことでしょう。いや、そんな世の中にはなって欲しくないですし、この本読んで改めて一歩間違えたらそんな世の中になりかねない今の社会への不安を感じることができましたし。でもやはり本を守るために命を賭する彼らの有り様はかっこよすぎです。
[PR]
by mizuao | 2006-07-03 16:57 | 本(著者ア行)
<< 辻村深月「ぼくのメジャースプーン」 広江 礼威 「ブラックラグーン... >>