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宮木あや子「雨の塔」

 最近日参している大島さんのブログに、テンションがだだ上がりです。
 嫁にするなら誰?という指差しゲームで、
 ←大島さん…痴話喧嘩…小嶋さん→←リーダー高橋 とか、もうこの人たち、公式でこっち界隈にサービスしすぎですよ。小嶋さんと両想いで真っ赤になるリーダー、リーダーを小突く大島さん、こっち指してくれなかったじゃんと拗ねる小嶋さん。そりゃ「なにこの茶番」と言いたくもなるでしょう。


 XYZはXYZとして、XYでは杏さやが好調ですね。正直さやかはそこまででもないのですが、杏子が王子様すぎて惚れました。
さやかもいい子なんですけど、生真面目すぎて融通がきかないんですよね。自分のエゴは捨ててみんなの幸せを守ろうともがいて、それでも自分を捨てきれていないことに苦しんで、堕ちるところまで堕ちてしまう、という完全にまわりが見えていない状態。
 そんなさやかを救おうと手を差し伸べる杏子ですが、一度は「汚れた真っ黒な手」扱いされて振り払われてしまいます。それでも影から見守ってピンチに駆けつけて、最後は「ひとりぼっちは、寂しいもんな。いいよ、一緒に居てやるよ」ですからね。出会って一週間待たずに後追い自殺してくれる烏月さんを思いだす電撃っぷりですが、こういう無償の愛に悶えます。

宮木あや子「雨の塔」

 全寮制の女子大を舞台に、多感な少女4人が繰り広げる人間劇です。相互にうまく補完しあっていたはずのペアが、別の共依存ペアのせいで急激に坂道を転がり落ちて行くさまが面白い作品でした。まあまどマギと違って3/4は生きてるよな、と思うと鬱具合が少しましになります。
by mizuao | 2011-03-05 23:19 | 本(著者マ行)
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