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山本弘「アリスへの決別」

 「Project ラブプラス for Nintendo 3DS」……。任天堂はわたしたちをいったいどこへ連れて行くつもりなんでしょう。3Dとか別にねぇ。ゲーム性とあんまり関係なさそうだしぃ。とか斜に構えてたんですが、これはずるい。プロモ見る限りAR的な要素も入ってそうなんですが、本当にできるのかどうか。というかどうやら、マーカー使用前提とはいえ、既に公式でそういうサービスがあるのですね。

 そして友人と東方のアレンジの話をしていたので、布教を兼ねて好きな曲を記録。
 R.O.D. Read or Die。ではなくて、Romantic Old Dream。曲名通り、郷愁ただよう爽やかな一曲。原曲のRomantic Childrenは重厚ですが、これは軽快です。やっぱりマリアリ曲なんですかね。木陰で本をめくるアリスさんを想像すると幸せになれますが、うっかり歌詞を考えてしまうと切なくてたまらなくなります。
 歌ってるのはガゼルさんです。こういう透明感がある声質は大好きです。同じくガゼルさんのAfter the rainも癒されました。風のEx道中のウキウキ感を残しつつ、しっとりとしています。
 Under the Quiet Moon - The Girl From Fantasy。確か、東方andボサノバとかで検索したら、ひっかかったのがこれ。だいたいどれも誰の原曲かというところまで考えて聞くのですが、これはそれとは切り離して好きです。ふた月ほど毎朝出勤時聞き続けるぐらい惚れた曲ですが、発熱巫女~ずというネタじみたサークル名で引いて、これしか聞いてなかったんですよね。一年半近く。もったいないことをしました。最近買ったLotus loveもよく聞いてます。

山本弘「アリスへの決別」
 時事風刺ネタを交えた短編集ですが、やはり標題作が一番インパクトがありました。キャロルが少女を紳士的に愛でている描写が続くので、こういう趣味ってのは実は高潔なものなんだよ、という主張かと思いきや、もうひとひねりありました。児童ポルノ禁止とかとか非実在青少年規制とかが行き過ぎると、どうなってしまうかの一例ですね。
 同じく「リトルガールふたたび」も、ネットで見たことをなんでも信じて、それが全てだと思ってしまう人たちの暴走が描かれています。ネットというのは開かれているようでいて、他のメディア以上に閉鎖的な側面もあります。ある特定の分野を見てる人の傾向は、結局似たようなものになりますしね。となると、そのコミュニティ内の優勢意見と世間の総意をはき違えてしまう人も出てくる訳です。そういう人たちがノリと勢いで文明レベルを下げていく様が、本当にありそうで面白いのです。そしてその反動の管理社会が素敵な世界に見えてしまいます。
by mizuao | 2010-09-30 23:13 | 本(著者ヤ行)
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