加納朋子「ななつのこ」

朝学校に行く途中、荷物が重いからと図書館にハードカバー一冊を返し、ハードカバー二冊を借りる。自分でもアホだと思いますよ。でも予約するかどうか迷っていた本で、さらに明日来た時にはもうないかも知れない一冊です。これが借りずにいられるでしょうか?いや、いられまい。
この結果、辞書、柔道着、袴、ハードカバー二冊プラス木刀で駅から徒歩二十分の道場に行かねばなりません。前も数回このパターンやってすごく懲りたはずですが、のどもと過ぎれば暑さ忘れるとは良く言ったものです。

加納朋子「ななつのこ」
今日借りた「てるてるあした」はこのシリーズの最新作。「ななつのこ」はこの著者のデビュー作だった気がします。この「ななつのこ」を読み次に「ガラスの麒麟」を読んだ時点で、完全にこの人のファンになりました。ガラスの麒麟なんて人死にも出てるのに、なんて透明で優しい物語なんだろうと思ってしまいます。
女子大生駒子を語り手としてこの話は進んでいきます。身近な些細な事件が解決されていくその鮮やかな手法はもちろん、駒子の感じることに同じ世代として共感させられてしまう作者の心理描写が素敵です。「ガラスの麒麟」の中に、私にもあなたと同じことを感じていた時代があった、みたいな感じの言葉があり、これを聞くと加納朋子さん自体がとても繊細で多感な少女であったんだろうと想像してしまいます。そして今はきっとあやめさんのような素敵な方であろうと。
この話に出てくる人たちは皆別々の個性を持ちながらも、他人のことも自分のことも考えられる人たちばかりで憧れてしまいます。
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by mizuao | 2005-09-27 12:49 | 本(著者カ行)
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